涙を越えて NO.6 投稿者: 火消しの風
シュン「よろしければ読んでね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 俺は逃げる。ひたすら・・・
「まてぇぇ!今日は殴る!」
「今日はって、いつも殴ってるだろうが?」
「うるさいわね!」
 ダダダダダダダダ
「くそ、追いつかれるな・・・お?」
 孤独室からシュンが出てくる姿があった。
「おーい。」
「ん?なんだい?」
「作戦、A。」
「ん・・・了解。」
 シュンは持っていた白い粉を引いた。
 ダダダダダダ
「(よし、そろそろだな。)」
 俺は走るスピードをおとした。
「んー、七瀬さん、一着でゴール!おめでとう。」
「え?え?」
「どうですか、一番でゴールを駆け抜けた感想は?」
「え?そうね、やっぱり気持ちいいわね。」
「おしくも二着に敗れた折原選手、感想は?」
「いやー、もう完敗ですよ。あははは。」
「それでは、一着の賞品です。」
 シュンは七瀬にラーメンバー(チリ味)を渡した。
「やった、これ、前から食べてみたかったんだ、ありがとう。」
「いえいえ、ところで何で走ってたの?」
「(あ、バ、バカ!)」
「え?あ!」
 ガン、ゴン、・・・・・・・
「以後、慎むように。」
 七瀬は賞品を持って教室に戻った。
「大丈夫かい?」
「つー、頭がー、頭がー、・・・痛いんだな、これが。」
「大丈夫そうだね、僕はこれで。」
「待て!お前なんであそこでああいうこと言うかな。」
「なんでって、なんで走ってるのかなと思って。」
「ばかやろう!くー、もういい!」
「そう?じゃあね。」
 俺も戻ろう・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 教室に戻ると誰もいなかった。
「しまった、急がねば。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 午後の授業も終わり放課後となった。
「浩平、明日繭ちゃんと公園に遊びに行く約束したからね。」
「あー、好きなだけ遊んでこい。」
「浩平も行くんだよ。」
「明日は、だめだ。大事なレースがあるんだ。」
「だめだよ、浩平も行くって約束しちゃったもん。」
「勝手にするな。」
「一緒に行こうね?わかった?」
「しかたないな。」
「ありがとう。じゃあ帰ろう?」
「あれ、繭は?」
「もう、帰ったよ。お母さんが迎えに来てたみたい。」
「ふーん。」
 俺たちは下駄箱に向かった。そこにはシュンがいた。
「浩平、バイトなんだけど4時にここに来てね。」
 俺に地図を渡すといってしまった。
「浩平、バイトするんだ?」
「今日一日だけな。」
「そうなの?」
「ああ、さて帰るか。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃあ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい。何時ぐらいに帰ってくるの?」
「9時ぐらいだと思う。」
「9時ぐらいに夕飯作っとくね。」
「ああ、頼む。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やあ、来てくれたね、行こうか。」
 ピンポーン
「火消しさん、氷上です。アルバイトに来ました。」
 ガチャ
「待ってたよ、さあ入って。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なあ、あの叫び声はなんだ?」
「さあね?」
・・・カン、カン
・・・「マジロブライトーーー、なぜこなかったんだー
   3万もいれたのに!ちくしょう、ちきしょーー」
 ・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふう、時間だ。俺は帰る。」
「僕もそろそろかえろうかな?」
「もう帰るか、そうか、それではバイト料だ、折原君、
 225体で22500円と、氷上君、392体で39200円+
 怨念ぶん2800円だ。またなくなったら声かけるから。」
「はい、お願いします。」
「・・・・・・・・」
「さて、叩くぞーフフフ。」
「か、帰ろ。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ただいま。」
「おかえり、ご飯できてるよ。」
「そうか、食べようかな。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふう、食った。そうだ!長森、お前の制服どこやった?」
「ええ?なんで?」
「着るんだよ!今日着ていいっていったじゃんか。」
「冗談じゃないの?・・・はい。」
 長森は制服を手渡した。
「それじゃ。」
 ジーーーーーーー
「・・・・・とめろよ。」
「え?着ないの?」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こ、こうして今日も一日終わった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シュン「それでは感想など・・・
     藤井勇気殿・・・みさき先輩、ギャグの道はとても険しいです一緒に
               歩いて行きましょう。茜のきりかえしもすごい。
     偽善者Z殿・・・少年がとても気になります。書く内容、ペース共に
              すばらしいと思います。火消しは遅いからね。
              イクラに牛乳こぼしちゃった、味は・・・秘密です。
        enil殿・・・どういう条件の下にどういう答えが、気になります。」

シュン「読んでくれた方、感想をくれた方どうもありがとうございます。それと、
     いけだもの殿、今回のことについて一言だけ・・・自分の「信念」を大切にしてください。」

シュン「それでは、ごきげんよう。」