黒い心の炎 NO.9 投稿者: ブラック火消しの風
ブラック火消しの風「短い間ですけど見かけたら読んでください。」
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 妹の葬儀のときも彼は涙をださず座っているだけだった。
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さとみ「・・・彼にはこういう過去があったの。」
瑞佳「・・・・・・・・・・・・・・」
さとみ「そのあとからね、彼の性格にとげが出てきたのは。すごかったのよ。
     でも、彼からつっかかっていくわけじゃないの。彼にちょっかいだす人たちだけね。
     だけど、やりすぎるのよ。謝ってるのにかまわず暴力をふるう。」
瑞佳「・・・・・・・・・・・」
さとみ「あとは、無口、無愛想かしら。だから友達や彼女が一人もいないのよ。でも、これに関しては変わり
     つつあるの。あなたと出会ってからね。」
瑞佳「そ、そうですか・・・えへ。」
さとみ「ええ、そうよ。あなたの彼にたいするやさしさが彼を少しずつだけど変えてきているの。
     彼のこと好きなんでしょう?」
瑞佳「え!?えっと、その、あの、わたし、その・・・」
さとみ「うふふ、まあ、いいわ。いずれわかるんだから。」
瑞佳「・・・・・・・・・・・・」
さとみ「あら、もうこんな時間。今日は私がおくるわ。」
瑞佳「大丈夫ですよ、一人で帰れますから。」
さとみ「遠慮しないの。さあ、行きましょう。」
瑞佳「すいません。」
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炎「久しぶりに本気で怒れただろう?」
浩平「そうだな・・・」
炎「あれが昔のお前だったんだ。」
浩平「・・・・・・・・・・・」
炎「俺は、お前の味方だぜ。」
浩平「ああ、・・・ありがとう。」
炎「さて、消えるか・・・」
浩平「・・・・・・・・・・・」
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浩平「うーん・・・朝?おき・・うっ!・・・まだ痛むか。」
 俺は起きて支度をして下に行った。
さとみ「おはよう。」
浩平「おはようございます。」
さとみ「さあ、朝ご飯にしましょう。」
浩平「いただきます。」
 俺は朝飯をすませて玄関に向かった。
浩平「行ってきます。」
さとみ「行ってらっしゃい。」
 ドアを開くとまた、いつものように瑞佳がいた。
瑞佳「おはよう、浩平君。」
浩平「・・・・・・・・・・・・・・・・」
 またいつもの沈黙のなか瑞佳の一人しゃべりで学校に向かった。
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健「あ!浩平くん、おはようございます。それでは。」
浩平「ふむ、あいつもう牙は向いてこないだろう。ククク・・・」
 教室にいくと俺の席で話をしているやつがいた。
浩平「おい!邪魔だ、どけ!」
稔「いいじゃん、ちょっと貸しといて席。たのむよ。」
信吾「それでさ稔・・・」
 俺は稔の胸ぐらをつかんだ。
浩平「もう一度言う・・・どけ!」
稔「離せよ!てめえ!」
 稔は拳を振りかぶってきたが俺の拳のほうがはるかに早く稔の顔面に決まっていた。
浩平「バカなやつだ、二度忠告しただろう?こんなものじゃすまないぞ。」
稔「ひっ、ごめん、退く、退くから許して。」
浩平「クククク・・・・」
留美「やめなさい!!」
浩平「なんだ、邪魔するのか。」
留美「これ以上は見過ごすわけにはいかないわ。やりすぎよ。もう、やめなさい!」
浩平「いやだと言ったら?」
留美「私が相手になるわ。」
浩平「ほう、おもしろい。ならばいくぜー!」
 ドッ!バッ!、ガッ!
浩平「ククク、さすが学園NO.2だけのことはある。いい動きだ。だが相手が女でわな。」
留美「うそ!つ、強すぎる。」
 俺は留美のうしろをとった。そして拳を振りかぶる。
 コツ、
浩平「この件にお前は無関係だ、手を引けそうすればこれで許してやる。
    これ以上やるんだったら次はあてるぞ。」
留美「脅し?私が脅しに屈すると思ったの。」
浩平「・・・・・・・・・・・・・」
 留美は俺と距離をとり出方をみている。
???「助けるよ、七瀬さん。」
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ブラック火消しの風「短い間ですけど見かけて読んでくれた方ありがとうございます。また見かけたら読んでください。」