涙を越えて NO.4 投稿者: 火消しの風
シュン「前回は無礼しました。ごめんなさい。では、よろしければ読んでください。」
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「お願いってなんだ?」
「うん。実は・・・」
「もう、言うなよ!」
「え?」
「いや、何でもない。」
「僕、アルバイトしようかな、と思ってるんだ。」
「ふむ、それで?」
「浩平も一緒にやってくれない。」
「うーん・・・でもなあ。俺いろいろ忙しいからな。」
「頼むよ、初めてだから不安で。」
「うーん・・・」
「忙しいって言ってもどうせ寝たり、いたずらしたり、遊んだり、長森さんに迷惑かけたり
 するだけなんだから、頼むよ。」
「・・・言うねぇ、お前も。」
 さて、どうしよう。俺としてはいやなのだが、制服探しは一人より二人の方がはかどるのだ。
「おい、一日でいいか?」
「うん。いいよ。」
「じゃあ、いいだろう。」
「ありがとう。じゃあ、はやく探そうか?」
「そうだな。」
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「見つかったか?」
「ないよ、みんな一着しか持ってないって。」
「そうか・・・繭にはわるいがここは、帰ってもらうか・・・」
「・・・そうだ、まだひとり聞いてない人がいた。」
「やめとけ。殺されるかもしれない。」
「でも、聞いてみなきゃわからないよ?」
「俺は知らんぞ。」
「ちょっと、聞いてくるね。」
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 しばらくして七瀬がこっちに向かって来た。
「私の制服が欲しい?女物の制服を欲しがるなんていい趣味とは言えないわね。
 長森さん、泣くわよ。」
「待て、何か勘違いしてない?」
「そんなことはないわよ。」
「あいつ、何て言ってたんだ?」
「なんてって、七瀬さんの制服着たい人がいるんだけど。浩平が欲しがってるんだ、てね。」
「そりゃ、勘違いするわな、おーい、ちょっと来い。」
「なんだい?」
「誤解をまねく言い方はやめろ。」
「え?意味まちがってる?」
「あってるんだが、それじゃまるで俺が欲しがってるみたいじゃないか。」
「だって、欲しがってたじゃないか。」
「だから・・・」
「私、食堂いかなくちゃいけないの、じゃあね。」
「あ、待て、話がまだ・・・」
 七瀬はさっさと行ってしまった。
「くそ、お前のせいで誤解されたじゃないか。」
「ごめんよ。」
「どうするかな・・・」
 考えているうちに長森と繭が帰ってきた。
「浩平、聞いたよ七瀬さんから、なんだったら家で私の着る?あげれないけど・・・」
「そうだな、頼むか、一度着てみたかったって、違う!実は・・・」
 俺は長森に誤解だということを説明した。
「なんだ、そうだったの、なんでそういうふうに言わなかったの?」
「俺が言ったんじゃない!とにかくもう一度聞きに行こう。お前が七瀬に
 説明してくれ。」
「うん、いいよ。」
 俺と長森はすばやく食堂へと向かった。
「・・・おねえちゃんたちは?どこ?・・・どこ?・・・うっ・・うっ・うわぁぁぁぁん。」
「ほら、泣かないよ。ね?僕がいてあげるから。」
「うっ、う、うん。」
「ねえ?君の涙にはどんな感情があるのかな?」
「・・・・・・・・・・・」
「喜び、悲しみ、いろいろあるけど。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ごめんね。まだわかんないか。」
「・・・・・・・・・うん。」
「でも、わかるときがくるよ、そのうちね。」
「???????」
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シュン「読んでいただきありがとうございます。それでは感想など・・・
     まてつや殿・・・さすが茜、もし人形とワッフル1000個、どっちかあげるって
               言われたらどっち取るんでしょうね?
         雫殿・・・ううう、いいですね、そういうお話もなかなかどうして。
     スライム殿・・・シュンがとてもいいです。なんかかっこいい。TGSお疲れさまです。
              お聞きしますが徹夜組ですか?始発組ですか?僕は徹夜組でした。」
シュン「それでは、失礼します。バイバイ・・・・・」