涙を越えて NO.3 投稿者: 火消しの風
シュン「よろしければお読みになっておくれやす。」
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「どこにいった?」
「知らないよ。私も後ろ姿だけしか見なかったんだよ。」
「なんで、すぐ捕獲しなかった。」
「そんなこと言われたって・・・」
「まあいい、とりあえず探すのが先決だ。」
「うん。」
  俺たちはいろいろと探したが、見つからない。
「帰ったのかなぁ・・・」
「そうかな。」
「とりあえず教室に戻ろう。チャイムが鳴ってしまう。」
「そうだね。」
「でも、なんでここに来たのかなぁ。」
  教室に戻ったとき俺たちが見たものは、少女の泣いてる姿だった。
「なぜ、この教室に??」
  少女は俺の姿を見た途端に走ってきて俺に抱きついてきた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん。」
「お前、どうしてここにいるんだ?」
  少女は泣くだけで何も答えてはくれない。
「弱ったな。長森、あとはまかせた。」
「え?うん。ほらほら、泣かない、泣かない。よしよし。」
  長森があやし始めた。しかし、そういうふうにあやす年齢じゃないだろう。
「浩平、この子と知り合いか?」
「1%ぐらいな。」
「何に対する1%だよ。」
「まあ、いろいろとな。」
  さて、家に帰さないと。
「きみ、名前は?」
「・・・しいな。」
「椎名?」
「・・・まゆ。」
「椎名繭か。」
「・・・うん。」
「それで、繭ちゃんはここに何しにきたのかな?」
「・・・・・・・・」
「浩平と遊びたかったんじゃないのかな?」
「そんなこと・・・」
  繭は俺の腕につかまって喜んでいる。
「ほら、やっぱりそうだよ。」
「そうだよね?」
「・・・・・・・・・う・・・ん・・。」
「うーん、遊ぶっていっても俺だって学校に来てるんだから。
 寝たり、飯くったりといろいろと忙しくてな。」
「勉強は?」
「それは学校でするもんじゃないぞ。」
「はぁ、じゃあ、学校に何しに来てるの。」
「まあ、しょうがないな。よし!繭、今日は校内にいることを許す。
 そのかわり、俺や長森のゆうことは聞くように。」
「うん。」
  チャイムが鳴り授業が始まる。俺は眠ることにした。
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「ぎゃぁぁぁぁー。」
  突然七瀬の叫び声が聞こえてきた。
「先生、七瀬さんが泣いてます。」
「どうした七瀬。」
「いえ、な、なんでも・・・ないです。」
「そうか、ならいいんだが。」
「すいません。授業つづけてください。」
  俺は前を見た。
  どうやら、繭に髪を引っ張られたらしい。
「繭、このお姉ちゃん怖いから、悪さはだめだぞ。」
「俺が髪ひっぱったときなんか、体中鉄拳くらって、言ったことが
 お前は既に死んでいる。だぞ。そのあとひでぶってね。」
 ギロ!!
 (おー、睨んでる、睨んでる。)
「寝よ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
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  授業が終わり昼休みになった。
「長森、弁当。」
「はい。」
「うむ。」
「うん。卵焼きか。どれ、うん、うん、なかなか、ん?」
  繭がさみしそうに座っていた。
「どうした?あ、そうか。飯ないのか?」
「・・・うん。」
「しかたない、母さんや、繭を売店に、なんか買ってきてやれ。」
「うん。いいよ。じゃあ、繭ちゃん、行こうか。」
「うん。」
  二人は出ていった。さて、俺はこれから弁当食べるのに全力を尽くす。
 ガツガツガツ!!
「ねえ、浩平。」
「ん?お前か。なんだ。」
「次の授業、移動だよ。あの子見つかるんじゃないかい?」
「んーーーー・・・どうしよう。そうだ!制服着せれば、わからないべ?」
「誰の制服をだい?」
「んーーーー・・・だれかあまりの制服もってないかな?」
「さあ、僕はしらないけど。」
「そうか、困ったな。探すか・・・」
「手伝ってくれ、頼む。」
「いいよ。でも、お願いがあるんだけど。」
「見つかったらな。」
「そうかい?フフフ・・・」
「お願いって何?」
「それはね・・・・・・・・」
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シュン「さてと、感想など・・・
                 しーどりーふ殿・・・尾も白いです。・・・すいません。想いで、いいですね。                             でも、僕には想いで・・・ないです。寒い・・・心が。
                 藤井勇気殿・・・立会人だれですか?すっごく気になって・・・次回待ちします。」
シュン「読んでくれた方、ありがとう。またお願いね。それではごきげんよう。」