涙をこえて NO.2 投稿者: 火消しの風
シュン「こんばんは、よろしければ読んでください。」
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「なにしてるんだろう、あの子。」
「さあ・・・ま、まさか!徳川の埋蔵金を発掘してるのでは!!」
「それ、場所ちがうよ。」
「そうか。ならいいが。」
「ちょっと、聞いてみよう?」
「そうだな。」
  長森が少女の近くに歩み寄る。俺も近くに行ってみた。
「なにしてるのかな?」
  その少女は手を止めこちらを振り返った。
「きみ、なにか埋まってるのかね?」
  少女は再び手を動かしはじめる。
「ん?これは・・・」
  少女の近くにイタチのような動物の肉塊があった。
「この、イタチの墓、つくっていたのか。」
「みゅー。」
「ん?みゅー?」
「この、フェレットの名前だよね?」
「うん。」
「かわいそうに・・・死んじゃったんだ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
  俺は穴を見た。ほとんど掘れていない。
(少女の力では、こんなものか。)
「手伝ってやろう。スコップ、貸してみな?」
  少女はスコップを俺に渡す。
 ざくっ、ざくっ、ざくっ、
「こんなものかな?いいか?」
「うん。」
  少女はフェレットを持つ。しかし、入れようとしない。
「どうした?早くいれな。」
「みゅー、みゅー、・・・・・・・うわーーーーーーーん。」
  泣き出してしまった。
「よし、よし。泣かない、泣かない。ね?」
  長森が泣きやませる。
「さあ、最後の別れを言いな、こいつも、もう、疲れただろう、静かに眠らせてあげな・・・」
「・・・ひっく、・・ぐすっ、・・・うん・・・」
  少女はフェレットを静かに穴においた。俺はどんどん埋めていった。
「よし、ここに石をおこう。わかるようにな。」
「うん。」
「さてと、学校にいこうかな。」
「じゃあ、私たち、もう行くから・・・一人でもだいじょうぶ?」
「うん。」
  行こうとすると服をひっぱられた。
「ん?どうした?」
「・・・ありがと・・」
「ああ、気をつけて帰れよ。じゃあな。」
  俺たちは学校へと向かった。
「浩平・・・時間。」
「・・・し、しまった!!」
  教室に入った。
「先生、これにはわけが・・・」
「折原、セーフだ。職員会議が長引いているらしくてまだ来ていないぞ。」
「ふう、よかった。ところで住井、明日の宝塚、マジロブライトにするか?」
「うーん、俺としてはエアグローブも捨てがたい。」
  話をしているうちに先生が来て授業が始まった。
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  授業が終わり休み時間になった。新聞を読んでいると下が
  やけにさわがしい。そして、長森が走って俺の所に来た。
「浩平!!」
「さわがしい、予想がくるうだろうが!」
「それどころじゃないよ。今朝の子が下の階に。」
「なんだと?」
  俺と長森は急いで下の階に向かった。
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シュン「どうも、感想の語らいです。
     T.Kame殿・・・南、気になる存在ですね。次回、期待しています。
   天ノ月紘姫殿・・・先輩がグルメだったんですか。あなどりがたし。
       KOH殿・・・先輩のやさしさがでているように感じました。グッド!!」
シュン「読んでくれた方、感想をくれた方、ありがとうございます。
     また、よろしくお願いします。それでは、失礼します。・・・」