僕が描いた未来のシナリオ NO.6 投稿者:火消しの風

シュン「ひさしぶりに読んでくれるかい?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(おにい・ちゃん、・・また・・・こうえんで、・・あそび・・たいな・・・)
(ああ、また、一緒に・・・遊ぼうな?ぜったいに、ぜったい!)
(う・ん。やくそく・・だよ?やくそく。)
(ああ、約束だ。)
(はぁ、・・はぁ、おにいちゃん・・・いままで・・・ありが・・とう。あ・り・が・・・と・・・・う。)
(みさお?おい、冗談だろ?目、あけろよ。おにいちゃん、て、よんでくれよ。)
(・・・・・・・・・・・・・)
(自分から約束しておいていきなりやぶるやつがいるかよ・・・みさお・・・目をあけろ、死んじゃだめだ、
 死んじゃだめだぁぁぁぁ・・・みさおぉぉぉぉ・・・・・・・・・)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みさお・・・おまえは、最後まで俺の前では笑顔だったな・・・おまえは、幸せだったのか?」
  俺はいつの間にか・・・泣いていた。
「ま・だ、でるのか?涙なんか、とっくに枯れたと思っていたが・・・・・・・・いまはいい・・・今だけは・・・
 これが、みさおのために流す、最後の・・・涙だ。」
  俺は、涙を流しながら、再び、眠りについていた。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ん?今日は早く目がさめたな。」
  時計を見て確かめる。
「よし!今日は寝たふりをして長森を困らせてやろう。」
 俺は再び寝る。
「ひひひ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こういうときの数分って長いよな・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そろそろか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「まだなのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なぜこない。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「遅い!なにやってるんだ、長森は。」
 俺は、電話で呼び出すことにした。
 プルルル・・・プルルル・・ガチャ
「はい、長森ですけど。」
「長森か?遅い!大至急、起こしにこい。」
 ガチャ
「まったく、さて、寝たふりするか。」
 しばらくすると、長森が来た。
「浩平、起きてよ。ねえ、」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「起きてるのわかってるんだよ?」
「なぜ、わかった?」
「さっき、電話かけてきたからだよ。」
「し、しまった。」
「で、何かよう?」
「何かよう、じゃない!完全に遅刻じゃないか!」
「え、遅刻って・・・今日、学校休みだよ。」
「なんだと、そんなばかな。」
 俺はカレンダーを見る。
 2週目のサタデーだった。
「ぬ、ぬかった。」
「はあ、まったく。」
「せっかく早く起きたんだから掃除しよう?ね?」
「うーん、まあ、いいか。」
 俺達は掃除を始めた。
「浩平、これ、捨てていいの?」
「ん?これはだめだ。これは遠足で海にいって拾った貝なんだ。」
「これ、なんていう貝?」
「これは、たしか、金貝だったかな?」
「ふーん。???」
「これは、なに?捨てていい?」
「こ、これは、いかん。これは世界に一体しかない人形だぞ。」
「そうなの?」
「ああ。これは怪獣ナナセジラと、いって、こうしてキムチを喰わせると・・・」
 ゴォォォォ、ゴォォォォッ
「わ!火、吹いてる。」
「うん。今日も調子がいい。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  なんだかんだしているうちに約束の時間になっていた。
「さて、そろそろか。」
「ん?どっかいくの?」
「ちょっとだけな、長森さ、悪いんだけど留守番していてくれ。」
「別にいいよ。だけど、はやく帰ってきてね。」
「ああ。すぐだ。すぐ。」
「それと、帰ってきたら長森にきいてもらいたいことがあるんだ。いいか?」
「え?・・・うん。わかった。」
「じゃあ、いってくる。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シュン「読んでくれた方、ありがとう。今日はこれで・・・バイバイ。」