僕の描いた未来のシナリオ NO.2 投稿者: 火消しの風
シュン 「あれ?戻ってきたみたい。また、話、聞いてくれるかい?」
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「話って、なんだ。」
「うん。最近、記憶がおかしいんだよ。浩平だけの記憶が、
 忘れるというか、消滅しようとするんだよ。」
「・・・・・・・・・。」
  思い出がつよすぎたのだろう。これでは、完全に消えきらない。
  俺がきえる前に断ち切らなければ・・・悲しいおもいをさせない
  ためにも。
「それに、クラスのみんながおぼえていないし、おばさんに聞いても
 その子だれって言われたんだよ。なんで?まわり、どうなってるの?」
「わかった。話そう・・・」
「俺は、俺の存在は、きえる。死ぬ、とは違う。死、ならまわりに、
 この俺、折原浩平という人間が存在していたことが多少なりとも
 思い出という形となって残るだろう?」
「・・・・・・・・・・・」
「だが、きえる、は、俺にとってはもっと残酷なんだ。俺がはじめから
 この世にいなかったことになるのだから・・・」
「やだよ、私、そんなのいやだよ。なんでそんなこと言うんだよ。
 冗談でしょう?ねえ、冗談だって言ってよ。」
「・・・・・・・・・・・」
「ひどいよ。そんなのって。」
「長森、俺を、お前の中にある折原浩平という存在をけしてやってくれ。」
「え?!」
「長森、お前が俺を覚えていようとしている間は、きえてはくれないだろう。」
「俺を完全にけせば、お前もいつもの普通の生活に戻るだろう。そして、時がたてば、
 お前も大人になり自分の幸せをさがすときもくるだろう。そのとき、存在しない、俺を
 覚えていてはだめだ。」
  長森は何も言わずに俺の胸の中で泣いている。
「これがお前のために言ってやれる最後の言葉だ。」
  痛い・・・心が、心が
 ポツ、ポツ。
「ん?雨か?いや、違う、これは俺の涙・・・か?」
「わ、私は、忘れないよ、ぜったい、ぜったい。」
「もう、今は休め、何もかも忘れて・・・。」
「私は、ぜったいにわ・す・・れ・・・な・・・い・・・ん・・・・だ・・・も・・・ん・・・。」
  瑞佳は俺の胸で眠りについた。
「さあ、ここにはもう、いられない・・・いくか。」
  俺は瑞佳を芝生の上に寝かせ、風邪をひくといけないので上着をかけてやる。
「おい、上着・・・思い出になるなよな?」
  俺はその場を離れた。
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シュン 「さて、そろそろきえなきゃな。その前に感想なんか語らせてもらっていいかな?」
シュン 「YOU殿・・・おもしろかったです。僕も分身がほしくなったなあ。(本気)、
     ここにあるよ?殿・・・テープネタと長森のいじ、いい感じ、いい感じ。それと、 
                   キャラクターショーご苦労様です。
     GOMIMUSI(みー3)殿・・・大馬鹿者は次回に帰ってくるのでしょうか?楽しみに
                        しています。」
シュン 「読んでくれた方、感想を書いてくれた方、ありがとう。とても、うれしかった。
      また戻ってこれたら、語らせてくれるかい?」