いつか見た夕日・・・(前編) 投稿者: 秀さん
あれはいつだったかな・・・
そう子供の時こっそり入った
学校の屋上から見たんだ・・・
あの夕日を・・・
奇麗だったな〜凄く
あの夕日を見ると嫌な事も全部吹き飛んじゃうよきっと・・・
でももう見れないんだね・・・
あの夕日は・・・
でもいいの今も私の心の中であの夕日はあるから・・・
見れなくてもちっとも辛くないよ
それにあなたもいるから・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

土曜の昼下がり
学校の校門の前に一人の女の子が立っている・・・
もう下校時刻なのか、女の子の前を生徒達が通りすぎている
生徒達が通りすぎて行くのを女の子は眺めている・・・
いや眺めているような仕草をしていると言った方が正しいだろう・・・
女の子の瞳に生徒達の姿は映っても女の子には見えてないのだから・・・
生徒達はその女の子に気遣う事無く通りすぎて行く
友達と色々話しをしたりふざけあいながら・・・
とっそこへ・・・
「みさき先輩〜」
とその女の子に声をかけながら走り寄って来る
一人の男がいた
「あっ浩平くん」
みさきと呼ばれた女の子は浩平に声をかける・・・
「う〜ん待たせちゃったかな?」
「ううん、そんな事ないよ」
「そう、ならいいんだ」
浩平はみさきの言葉にほっと一息すると
「それにしても何故校門の所に立ってたの、家の中で待っててもよかったのに」
「う〜んちょっとね、気分的にだよ」
「ふ〜ん気分的にね〜」
「そう、あ〜私もこの学校の生徒だったんだなって思うとあの頃が懐かしいよ」
二人の何てこと無い会話・・・
しかしみさきと浩平にとってこんなたわいのない会話でも非常に重要なのだ・・・
浩平はみさきの表情で何を考えているかとはある程度読めるが
みさきは、目が見えない為に判らないのだ・・・
こうして互いに会話を交わす事が今二人にできる唯一のコミュニュケーション
である・・・
「さっそろそろ移動しよう、今日はどこに行きたい?」
「う〜ん浩平くんとだったらどこにでもいいよ」
「じゃあその辺をぶらぶらしながら考えよう」
「そうだね」
二人は歩き出す・・・
はてさてどんなデートになるのやら・・・
「ね〜浩平くんあの話しほんとだったいいね」
「あの話しか〜ほんとだったら俺、凄く嬉しいよ」
「うん、私もたのしみだよ」
二人はそんな会話を交わす・・・
浩平はふと一周間程前にあった
ある事に思いを馳せた・・・・

・・・・回想・・・・

浩平は学校を卒業後専門学校に行きそして
一流とは言い難いがそれなりの会社に就職した・・・
まだ新米でドジる事もあるがそれなりにこなしているつもりでいる・・・
そんな浩平をみさきはずっと見守ってきた・・・
二人が付き合い出してもう4年になるうとしている・・・
浩平はみさきが盲目である事にハンデを感じさせない為に
自分が杖代わりになろうと思っていた・・・
目が見えず辛い事もあるだろうに
それを顔にも出さず、つねに笑顔で話し掛けてくれるみさきの事を・・・
そんなみさきにしてやれるのは自分がみさきのサポート役になり
出来ればずっと寄り添っていたいと思うのであった
大事な人だから好きな人だからみさきを守りたいのだ・・・
そんな時にある1つの事があった・・・
電話が鳴り浩平が出る・・・
「はい、もしもし」
「あっ浩平くん」
「あっみさき先輩どうしたのこんな夜遅くに?」
「うん、ちょっとね、凄く嬉しい事があったから、ほんとは明日にしようかと思ったんだけど待ちきれないからいま話すよ」
「うん、わかったよ、でっ嬉しい事って?」
「うんっあのねもしかしたら目が見えるようになるかもしれないんだよ」

・・・続く・・・

★★★★★★★★★★★★
おはようです♪
2.3ヶ月ぶりに書かせて頂きました〜(^^;
でもかなり思い付きで書いたので
ちと書き方が荒いと言うか雑になっちゃいました〜(汗)
所々でおかしい所があると思いますがそれはすいませんですm(__)m
しかも長くなり2部構成になっちゃいました(^^;
もしみさき先輩の目が見えるようになれるかもと言う
設定で書いてみました(^^;
まだ続くのですが
いかがなものでしょう(^^;

では〜♪

http://www2.plala.or.jp/omo/