これもまた一つの日常5 投稿者: 藤井勇気
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「オレには、どうすることも出来ないのか?」
「そうだね。ここと向こうとは違う世界だし、あなたには手も足も出ないのかな」
「オレが作り出した世界なんだから、どうこうしようとオレの……」
「無理だよ。確かにあなたが作り出した世界だろうけど、出来ないことだってあるよ」
「じゃあ、指をくわえて見てろって言うのかよ…」
「そう言うことになるね」
「……」

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8月□日はれてよかった♪

今日は、おかあさんとみあと三人で、海にいった。
とっても楽しかった。とってもおもしろかった。





「みゅーっ!?」
「うわあ…すごいね〜こんなに人がいっぱいいる」
「ふたり共、あんまりはしゃいで迷子になるんじゃありませんよ」
「大丈夫だよおばさん。わたし達だってもう中学三年生なんだから。ねっ繭♪」
「うんっだいじょうぶ」
「そう?でもあまり遠くの方まで行ったりしないでね。波にさらわれたりしたら、大変だからね」
「はいっ解りました。それじゃ繭、早速水着に着替えてこよ」
「うんっ♪」

みあといっしょに砂浜をはしっていく。足が砂でじゃりじゃりして、変なかんじだ。

近くにある海の家のこういしつで、水着に着替えた。
水着は今日のために、おかあさんに買って貰った。緑色のワンピースの水着。
よくにあってるよって、おかあさんがいってくれた。だからこれにした。

「遅いよ繭〜〜〜あっそれ可愛いね♪」
もう外では、みあが着替えおわってまってる。みあはやいよ〜。
みあの水着は青いワンピース。かたほうのむねには、貝のマークがついている。うん、みあも
かわいいよ♪

「それじゃ早速、泳ぎに行こうっ♪」
「みゅーっ♪」



プカプカ……

「ねえ繭……」

プカプカ……

「なに?みあ」

プカプカ……

「そう言えば繭って…泳げなかったんだよね……」
「うん…」

プカプカ……

今、海の上にみあといる。でもわたしはおよげないからうきわ…。うきわにつかまってプカプカういてる。

「う〜ん…そうだ繭!わたしが泳ぎを教えてあげるよ」
「みあが?」
「あっなによ〜その疑いのまなざしは〜。これでもわたし泳ぎに自身あるんだよ」
「う〜……」
みあが教えてくれるのはうれしいけど…ちょっとこわいな……。
「そんな不安な顔しなくても大丈夫だよ。足が付く場所で練習すれば、怖くないって」
「う、うん……」
「よしっ決まり!。それじゃ浅いところにいこ。ちゃんとわたしが泳げるようにしてあげるから」
「うん、ありがと」

そのあとは、みあにコーチしてもらっておよぐれんしゅうをした。
そのかいあってほんの数メートルだけど、うきわなしでおよげるようになった。ありがとう、みあ。


「ふ〜、ちょっと休憩しよっか?繭」
「みゅ〜……」
やっときしに上がって、近くの岩にきゅうけいした。およげるようになったけど、つかれた…。

おかあさんはおよがないのか、白いパラソルをさしてむこうの浜辺にすわってる。あっ今こっち
むいて手をふった。わたしも笑って手をふる。


「うっうわあああぁぁぁーーーーっ!!だっ誰か助けて下さいぃぃーーーーっっ!!」


いきなり海の方から、女の人の声が聞こえてきた。みゅ〜?なに?。
「大変!あの人おぼれてるんだっ!」
みあが立ち上がって、海のむこうをゆびさす。ホントだ、女の人がおぼれてる!

「うわっぷ…たっ助けて下さ〜〜い………」

みゅ〜どうしよう…うきわはむこうにおいてきちゃったし…でもあそこまでおよげないし……
どうしよ、どうしよ!?

「繭、ここで待ってて!すぐに戻るから……えい!!」
「みあっ!?」

横にいたみあが、かけ声といっしょに海へとびこんだ。そしてあっというまに女の人をたすけて、
こっちにもどってきた。…みあって、すごい!


「はあぁ〜〜〜ど、どうも助けていただいてありがとうございましたぁ〜〜〜〜」
「良いんですよ。それより大丈夫ですか?」
「はい〜〜おかげさまでなんとか〜〜〜」
そういって女の人…栗色の髪をしたおねえちゃんは、よろよろとたちあがった。頭につけた
おっきなリボンもよれよれになってた。

「あ、申し遅れましたね。あたし名倉由依って言いますぅ〜〜」
ぺこりとゆいおねえちゃんは、おじぎをした。
「わたしは白川みあって言います。で、隣にいるのが友達の椎名繭です」
ぺこりとふたりで、ゆいおねえちゃんにおじぎする。
「みあちゃんと繭ちゃんですね〜。可愛い名前ですね〜♪」
またぺこりとおじぎをする。
「あっありがとうございます!」
みあもつられておじぎする。みゅ〜…さっきからおじぎばかり……。


ゆいおねえちゃんは、他に三人のおねえちゃん達と海に遊びにきたらしい。
それでひとりでおよいでたら……足がつっておぼれたらしい…。

「ほ〜ら、トンネルが出来ましたよ〜♪」
「みゅー♪」
今は、みあとゆいおねえちゃんで、おっきな砂のおしろをつくってる。
「きゃあっ!?」

ドガシャッ☆

そばにおいてあったバケツにつまづいて、ゆいおねえちゃんが頭からおしろにつっこんだ……。

「あーっ!由依さんひどーい!せっかく作ったのにぃ…」
「あはは…ご、ごめんね〜〜〜」

ちょっとドジだけど、ゆいおねえちゃん大好き♪またどこかであえるといいな……。


帰りのでんしゃで、わたしとみあはねてしまったらしい。


「く〜……」
「う〜ん…そうじゃないよまゆぅ〜…もっとこう、手足をばたつかせるんだよぉ〜〜〜……」
「ふふ…よっぽど楽しかったのね、ふたり共……」
「す〜……」
「そうそうまゆ、そのちょうし〜〜…まゆもやればできるじゃない〜〜く〜………」
「本当に…来て良かった……」

「みゅ?」

なにかあったかいものが頭にのっかってる…なんだろう?よくわからないけどすごくきもちよくて、
なんだかとってもあんしんした………。



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勇気「こんにちわ〜、折戸 伸治さんにメールをいただいて上機嫌な藤井勇気で〜す」
照八「皆さんこんにちわ。雫様から名前をいただき、歓喜に震えております繭の父親
   椎名照八(てるはち)です」
勇気「良かったですね照八(呼び捨て)」
照八「君がわざわざ雫様に、名前申請のメールを出すとは思いもしなかったよ」
勇気「まあ、てりやき=てるはち、だからなあ〜はっはっは〜〜〜(`∇´)」
照八「くっ!人が気にしてることを……(ー_ー#)」
勇気「ところで華穂さんは?どこにも見あたりませんが…」(きょろきょろと辺りを見回す)
照八「ん?…家内は…そう…風邪を引いたんだよ…」
勇気「風邪ですか〜最近めっきり寒くなりましたからね〜。このSSでは真夏ですけど(^^;」
照八「まあ〜ちょっとね……」
勇気「?」
照八「華穂も…うん、大変だからな……」
勇気「まさか…おいっ照八!」(胸ぐらを掴み上げる)
照八「おいおい、苦しいじゃないか」
勇気「まさか貴様……華穂さんと!!!」
照八「さあ〜〜な〜んのことやら〜(ニヤリ)」
勇気「…やっぱり…やっぱりお前華穂さんとっっ!!!!」
照八「いや〜華穂の奴が寝かせてくれなくてな〜『あなた〜(はあと)』なんて言ってくるとな〜〜」
勇気「!!!!!」(拳を振り上げる)
照八「おっと、殴るのか?」
勇気「言わなくても解るだろう!…殺すっ!!!!」
照八「そんなことしていいのか?私が死んだら、華穂はどうなる?」
勇気「僕が幸せにしてあげればいいことだっ!」
照八「そいつは無理だ。華穂はわたしに惚れている。しかも彼女はとても一途だ。君のような者では
   華穂を幸せにできんよ」
勇気「やってみなくちゃ解らないだろうっ!!」
照八「だったら試してみるか?もしわたしが死んだら華穂が悲しむのか。華穂のことだ、わたしを
   追って自殺しかねないぞ。それでもいいのか?」
勇気「(ー_ー;;;)」(照八から手を離す)
照八「やれやれ…君のような汚らわしい生き物に、華穂を幸せに出来るわけがないだろう」
勇気「(ー_ー)」
照八「おい…なんだその反抗的な目はあああぁぁぁぁーーーーーっ!!!」(勇気の顔面に蹴りを入れる)
勇気「ぐぅっ!がはっ!」
照八「おい!照八様と言ってみろ」
勇気「だっ誰がそんな…ぐおっ!!」(照八のボディーブローが炸裂!)
照八「んんぅ〜?よく聞こえなかったんだがな〜?」(増長)
勇気「……さ…ま…」
照八「んんんぅ〜?よく聞こえんなぁ〜?」
勇気「…て…る……はち………さま……」
照八「もっと大きな声でっ!!」
勇気「くぅ…(T^T)…照八様っっっっ!!!!(TOT)」
照八「良しっ!次は靴を嘗めろっっっ!!!」
勇気「出来るかクソオヤジイイイイイイィィィィィィっっっっ!!!」(鉄パイプを振り上げる)
照八「殺れるものならやってみな。華穂の涙を見たければな」
勇気「ぐっ!ぐぐぐ…………」(鉄パイプをおろす)
照八「そうそう、物わかりが良いね〜勇気ちゃんは♪」(もはやちゃん付け)
勇気「…殺す…いつか絶対に殺す…(しかもちゃん付けを許せるのは、まてつやさんだけだっ!!)」
照八「さあ〜てと、早く帰って華穂の側にいてやらないと、寂しがるからな〜」
勇気「……」
照八「勇気ちゃんもどうだい?わたし達『夫婦』のらぶらぶでも見ていくかい?(ニヤリング)」
勇気「ぢ…ぢぐじょおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーっっっっ!!!!!」
照八「おやおや勇気ちゃんたら感想も言わずに帰るとは。しょうがない、わたしが感想をするか」



いけだものさん
>雪の降った朝は(ココロの雪解け編)
南君の想いは、茜に決して届くことはありませんでしたけど、それでもずっと見続けてた(見守ってた)
んですね。結果的にフラれはしてしまいましたが、南君にも少し早い春が訪れそうですね(^^)

ばやんさん
>集団リンチだ南君(感想用)その2
ああ〜つい下のいけだものさんは、南君救済してるのに〜(>_<)
南君いじめるのに、まさか僕も加わってないでしょうね?(^^;

感想ありがとうございます♪いや〜お忙しいのに感想貰えるなんて嬉しいです(^^)

>南君の悩み―6―
このままだと南君ではなく、浩平が集団リンチを食らうかも(^^;
浩平と瑞佳、南君と茜の両夫婦は、旦那ふたり共尻に敷かれてる感じですね(^^;
浩平は憎まれ口たたいても、しっかり瑞佳に甘えてますし(^^;

加龍魔さん
>Pileworld〜時の狭間で〜第三章
出てきましたね岩水先輩(^^)怒っているようですけど、岩水先輩も永遠の世界を体験した人
なんでしようかね?

>あるいはこれもONE 〜学校はいつも七瀬のち繭〜
すまんです!「ハレのちグゥ」は知らないです(TT)
繭がなんというか凄いと言いますか(^^;つーか、秋穂って誰ですか?(^^;;;;

変身動物ポン太 さん
>感想SS ”メルトダウン成功記念”
五日間連続SSUP計画は順調ですね(^^)しかし60本以上も感想書くとは凄いですね〜
僕も50本の感想書きましたが、死にました(^^;

感想ありがとうございます♪
『一本で〜も人参♪(二♪)二足で〜もサンダル♪(三♪)三艘で〜も………』バカ受けですか(^^;
こういう壊れた感じのSSは好きですけど、度を超すと注意する方もおりますので、
気を付けたいと思います(結局書きますけどね(^^;)

偽善者Zさん
>浩平犯科帳 第三部 第二話
黒装束の女は晴香ですか?良祐が人質に取られて、やむなく婦亜瑠後の言いなりになってたりして(^^;

>SS農場 休園
しょっ少佐ああぁぁぁぁーーっ!!(?)ありがたきお言葉痛く感謝いたしますぅぅぅぅっっ(TOT)
是非とも留美様SS(しっかり様付け)書かせていただきますです!

しゃぼん玉の番組見ましたか〜北海道でもやってたんですね(^^;よく解らないけど、
かんちょうの液を混ぜればいいと言ってたような?(うろ覚え)

天王寺澪さん
>NEURO−ONE 1
おおっ!ハードボイルドな感じですか(^^)
僕は不快に思いませんでしたけど、面白かったですよ〜。
なんて言うのか、雰囲気が出てたって言うのかな(^^)



照八「ただいま帰ったぞ」
華穂「あなた、おかえりなさ〜い♪」
 繭「みゅ〜♪」
照八「華穂、風邪はもう良いんだったか?」
華穂「なに言ってるんですか、それは先月のことでしょう。あなたったら♪」
照八「そうだったな。そう言えばそうだった、ははははははっ(ニタリ)」
華穂「そう言えば今日は藤井さんが来ると思ってたんですが…来なかったんです。どうしたんでしょう?」
照八「良いじゃないかそんなどうでも良いことは。ようし繭、今日は一緒に風呂に入るか?」
 繭「おとうさん、エッチだよおぅ。ひとりではいれるもぅん」
照八「はっはっはっ繭がどれくらい大人になったのか確認してみたくてな」
華穂「もう、あなた駄目ですよ、そんなことしちゃ♪」


幸せ街道まっしぐら!人生順風満帆!!どこをどう見ても笑顔の絶えない明るい家庭!!!
しかし彼は知っている…この何気ない日常が、偽善で塗り固められた偽りであると……。

さあ、どうする?どうなる?結末は…以下次号ォォ!!(後書きが続くなよ(^^;)