これもまた一つの日常4 投稿者: 藤井勇気
8月○日はれ

今日は、みゅーのおはかへおまいりにいった。





「うんしょ……うんしょ……」

どんっ………。

「みゅー、きたよ♪」
でっかいお花をもってきた。でっかいひまわりをもってきた。
どこからもってきたかは、ひみつ……。

いっしょにもってきたシャベルで、穴をほる。

ざくざく……ざくざく……ざくざく……ざくざく…………

わたしのからだより大きいひまわりを、その穴にいれてこんどは土をかける。
「うんっこれでよし♪」
でっかくてたいようみたいなひまわりが、みゅーのおはかの後ろにデンッとたつ。

「……」
なんか…まわりのけしきとあってないような気がしたけど、気にしない
ことにした。みゅ〜………。



8月△日ちょっとくもり

今日は、みずかおねえちゃんと、ななせおねえちゃんがあそびにきてくれた。
すごくうれしかったけど、浩平のことは知らないっていわれた……。





「「おじゃましま〜す」」
「瑞佳さんいらっしゃい。そちらの方は…初めてですね」
「はい。七瀬留美と言います」
「そう。じゃあ留美さんで良いかしら?ふたり共どうぞ上がって下さい、
 繭も喜ぶと思います」

「あっおねえちゃん♪」
「繭〜元気にしてた〜♪」
「久しぶりね。…って言っても先月会ったばかりだけどね」
ななせおねえちゃんが笑いながらいう。このあいだせいふくを返したときの
ことだ。
「あれからどう?学校には慣れた?いじめられたりしてない?わたし心配で
 心配で………」
「うんっだいじょうぶ」
「やれやれ…いらぬおせっかいだったわね……って、ぎゃああああぁぁーーーっ!!」
「みゅーっ♪」
ななせおねえちゃんのおさげをひっぱってしまった。みゅーじゃないことは
わかってるんだけど、ついついひっぱりたくなってしまう。ごめんねおねえちゃん。
「あはは、これだけは治ってないみたいだね」
「笑ってないでなんとかしてよ瑞佳ーっ!」
「繭、良かったわね。お姉ちゃん達が来てくれて」
「みゅーっ♪」



「……それで玄関を開けてみたら、里村さん達とこの子がいたってわけよ」
「へ〜そうだったんだ繭、偉い♪偉い♪」

あの後、居間でおかあさんがお茶だしてくれて、四人ですこし話しをして、
今はおねえちゃんたちと三人で、わたしの部屋へ案内した。

「ホント、びっくりしたわよ〜。この子ったらいきなり抱きついてくるわ。
 里村さん達は、ジーと見てるわ………」
「ふ〜ん。それで里村さん達も一緒に、お菓子食べたわけなんだ?」
「そうそう、確か柚木さんって人が、いきなり台所の冷蔵庫をあさり始めるわ。
 澪って子が、勝手にあたしの部屋に入るわ。里村さんは、黙ってソファーに
 座ってたけど、あたしのケーキ食べるわで…………お母さんが留守だったから
 良かったものの、ホントこの子には参ったわよ………」
「みゅ?」
ポンと、ななせおねえちゃんが頭をたたく。
「フフ…でも、その割には嬉しそうだね」
「まあね。久しぶりに大騒ぎしたからね。それに、この子がひとりであたしの
 家にまでこようって頑張ったんだから、怒るなんて出来るわけないよ………」
ななせおねえちゃんが、にっこりとほほえむ。
「ホント、ありがとね繭」
「みゅ〜……」
なんか…はずかしいな……。


「それにしても、繭の部屋って初めて入ったよね〜」
「ぬいぐるみばっかしね………」
おねえちゃんたちが、わたしの部屋をきょろきょろと、みまわす。
「ん?なにこれ……?」
ななせおねえちゃんが、みゅーのぬいぐるみを、とりだした。
「ああ、それはね。まえにわたしが買ってあげたんだよ」
「へえ〜、この子も変な趣味してるわね………」
「みゅーっ!」
「大丈夫よ。壊しゃしないって。そう言えばこれ、いくらぐらいしたの?500円?」
「う〜んと……確か、結構高かったから割勘で……えっ?ちょっと待って!?…あの時は、
わたしと繭しかいないはずだったから、割勘なんて…あれ?」
「や〜ね〜瑞佳、ど忘れしちゃったの?まだ若いって言うのに」
「あれ?あれ?おかしいよ。確か割勘にしたと思ったけど…誰だっけ…?」

「みゅーっ!!」
「わっ!?どうしたの繭?いきなり大声出して……」
覚えてない…。やっぱりおねえちゃん覚えてない…。浩平のこと……。

前に電話で話したときもそうだった……。
浩平のこと、なんかいもきいても、知らないっていわれた………。

「みゅ〜……浩平……」
「へ?こうへい?」
「浩平って、前にも繭が言ってた名前だよ」
「ふ〜ん、クラスメートかなにかかしら?」
「…ちがうもぅん」
「でも、わたし達の知ってる人で、浩平なんて名前の人いたっけ?」
「あたしは知らないわ。この子勘違いしてるんじゃない?」

「ちがうもんっ!!」

…やっぱり覚えてない。なんだかおかしい。まるではじめから、いなかったようなかんじ………。





「それじゃあ、お邪魔しました〜」
「今日は楽しかったです」
「また、いつでもいらして下さいね」
「……」
「ほら繭も…」
「ばいばい、おねえちゃん……」
「繭も元気でね」
「頑張るのよ」


おねえちゃんたちが、あそびにきてくれてうれしかったけど…浩平のことは、覚えていなかった………。



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勇気「こんにちわ〜。御飯はなるべくだったら、麺類よりも御飯物の方が
   良いと思ってる、藤井勇気です」
華穂「それよりも、何故藤井さんが、わたしの家で食事をしているのかが
   不思議でならないと思ってる、椎名華穂です」
勇気「まあ、それはさておき。今回は、このお話「これもまた一つの日常」
   について、補足説明をしたいと思ってたのですが……」
華穂「ですが?」
勇気「運良く今日、りーふ図書館が更新されたので、そちらにある1〜3をお読み下さい♪」
華穂「手抜きしてますね〜……」
勇気「では感想ゴー!です♪」


ばやんさん
>南君の悩み―5―
ここまで甘い物づくしで、南君達は虫歯にならないのだろうか(^^;
あっ茜が口移し!?南君幸せ!(TOT)
解決方法は……茜に塩やからしでも食べさせて、少しは辛さを体験させればマシになるかな?(^^;

メタルスライムさんの「謎に迫る 4」では、しっかりと感涙してました(*^-^*)

秀さん
>悲しい雪(前編)
浩平がねぇ〜……突然の母親の登場で感動の再会!…なわけにはいきませんよね(^^;
浩平の母に対する気持ち。今も昔も変わらないのか……それを見る(見守る)瑞佳はどう思うのか…
後編楽しみです(^^)

偽善者Zさん
>偽善者の狂気
ここまで「目隠し団」を布教する貴方に、つくづく感服いたします。僕も書いて良いですか?(^^;
後、華穂さん一発変換出来ませんか?僕は出来ますけど、他の皆さんは一発変換出来るんだろうか?

>浩平犯科帳 番外編 第七話
瑞佳、浩平が辻斬りだってこと知ってたんですね。でもやっぱり浩平じゃなきゃ駄目なんですね(^^)

>遠い蛍火-8-
由依、良い娘ですね〜(TT)結局瑞佳も帰ってくるんですね(^^;

>浩平犯科帳 第三部 第一話
うわ〜浩平と瑞佳、結婚したんですね(^^)
それにしても友里さん、本当に死んじゃったのかな〜?(TT)

変身動物ポン太さん
>三つの想い(1)
初めまして〜こちらこそよろしくお願いします(^-^)
幼なじみが帰ってきたけど、ふたり共消えてしまったんですね。渚君の仕業?

>三つの想い(2)
茜に未練の残ってる浩平を、詩子がガツンと言ったって所でしょうか(^^)KOHさんの詩子も
良かったけど、変身動物ポン太さんの詩子も良いです♪

>大晦日の夜に・・・・
ふたりだけの初詣を楽しむはずが、結局はこうなっちゃうんですね(^^;でもそれもまた楽しい
から、良いのかもしれませんね♪

>三つの想い (3)
茜の選んだ道、浩平の選んだ道、そして詩子に渚…。それぞれの想いは交錯し、お互いを傷つけ合って
しまったかもしれないけど、それは絆を、想いを、より深くする試練だった……。あちゃ〜書いてて
訳わかんなくなってきました〜僕にはシリアスは無理です(TT)

もももさん
>浩平無用! 第六話  『浩平必要』 前編 
津名魅は華穂さんではなく、みさおでしたか〜残念(TT)
しかし、何故「クッキングマシン」?(^^;

>感想座談会
タッピングの練習……?すいません、タッピングって解らないです(TT)
浩平の両親の名前は、父は藤隆(ふじたか)母は撫子(なでしこ)と考えてみました(考えたと言うより
借りたんですけどね。スライムさんなら元ネタ解るかな?)

>浩平無用! 第五話 『浩平必要』 後編
主のきぐるみを着た浩平……凄いもん想像してしまった…(^^;
シュンが良いよ!やっぱシュンですよ♪また出して下さい!!(^^)

「プリティー○ミー」は僕が書いちゃってすいませんね〜、でも、もももさんの考えてるような
○ミーでは無いと思いますので、もももさんも書いちゃって良いんじゃないですか?(^^;

吉田樹さん
>ある日の南 fail.1(感想)
いや、確かにチャットでネタ提供してくれって言うから、今度使おうと思ってたネタあげましたけど……
裸でリボンを巻いた茜までは、僕も考えてませんでした(^^;;

らぶらぶ読んでしまいましたか(^^;はふんっ☆(謎)

>日溜りの中へ vol.4
ヤバイッ!こっち読む前に、先に「日溜りの中へ vol.5」を読んでしまいました(^^;;
他愛の無いやりとりや、何気ない日々の出来事。でもこれって永遠の世界のようですね。

>リレーSS第12話(禁断の場所)
チョコパマン対キムチマンのショーは終わってましたか……チィッ!(謎)
セットを片づけていたおじさんはいったい何者?意表を突いて高槻か?(爆)

住井君と南君、さらにヤバくなってしまいましたね(^^;。澪はどうなるんだか。

>日溜りの中へ vol.5
少し…最後の辺り泣けてきました(^^;
帰るべき場所よりも、行きたい場所を選んだですか……それは自分本意なのかもしれませんが、
それも一つの選択なのですね。

よもすえさん
>どっぺるさんのさいなん
ああっ!ドッペルネタだぁ(TT)でもおまけRPGモードのドッペルだし、僕の書いた
ドッペル出しても大丈夫かな?(^^;

加龍魔さん
>Pileworld 〜時の狭間で〜 第一章
おおっ!オリキャラ岩水楓ですか!
瑞佳が永遠の世界に行き掛かっているのは、彼女の仕業なんでしょうかね?

>Pileworld 〜時の狭間で〜 第二章
瑞佳がついに永遠の世界に旅立ってしまいましたね……最後まで自分の身より、浩平を心配するのが
瑞佳らしいと言うか、素直になっていないと言うのか……。

スライムさん
>Moonな日々−5−(中編)
瑞佳は無事脱出(?)できたようですね。次は晴香?良祐出てくるのかな?(ワクワク)

>悪あるところに必ず正義あり(5th)
「澪命」のスライムさんだけに(笑)イカサマまで使って澪を勝たせてますね(^^;
僕は初めから話しは覚えてますよ〜♪「電子レンジャー最終奥義、回転加熱六連」には
ホントに笑わせてもらいました(^^)それがこんな展開になるとは(^^;

あっ、そうだ!「同棲−2−」の続きは、もうやらないのですか?

まてつやさん
>『茜っち』誕生!!!(爆)
ホントに書きましたね(^^;妄想茜ちゃんはちょっと遠慮したいなぁ〜。
葉子さんさすが♪(笑)

かっぺえさん
>おねくえすと 第二章
深山先輩、哀愁が漂ってます(TT)瑞佳のだよもん遊び人には、笑ってしまいました(^^)
男子生徒全員、敵に回してますね浩平って(^^;ラスボスは氷上?(笑)

Holy Blueさん
>過去ログ持ってたら下さい。
すいません!持ってません(TT)僕も見逃してしまったSSがあるんです(^^;

将木我流さん
>感想SS『Heart Of Lady〜日の出づる前』編
う〜ん(−−)題名の意味が全然解りません(^^;
それにしても何故、将木我流さんと青七瀬(多分)が戦ってたんでしょう?(^^;

いけだものさん
>今夜復活! つっこみ茜ちゃん
やったー!いけだものさん復活だー!(笑)しかしいつのまに茜っちを…(^^;

Percomboy さん
>エターナル6・第2話
うひゃあ〜浩平が見るに耐えない状態…(T^T)果たしてこの危機を脱することが出来るのか?
永遠戦隊・エターナル6!個人的には、合体!変形!!友情パワー!!!(?)をして欲しいです(笑)

>エターナル6・番外その1
浩平が大怪我しているってのに、この3人は…(^^;
包帯に落書きというと、目の所に花まる書いたり、絵多亜奈瑠参上!とか書いたのでしょうか(^^;;

社長がビールを飲んでいるところで、チョコレートパフェを食べてましたか〜(^^;ちなみに僕は
フルーツパフェとヨーグルトパフェも好きです♪(聞いてないって)

パル さん
>ワッフルの恐怖
初めまして!どんどん新人さんが来て嬉しい限りですが、感想追いつかないです(^^;
こういうほのぼのとする話と言いますか、浩平と茜の穏やかな日々がよく出ていましたね♪

ここにあるよ?さん
>ゲームセンターONE!!完全版
おおっ!おなじみの完全版(^-^)これで見逃してしまった方も安心ですね♪
僕はKOF、京・真吾・テリーを使ってます(最近はやっていませんが)


勇気「や、やった…。前回のSSと合わせて、50本分の感想が書けたよ〜(TT)」
華穂「大した感想ではありませんが、一応おめでとうございます、藤井さん」
勇気「後は、木ノ下留美SSですか?」
華穂「もももさんが貴方のために遠慮している「プリティー○ミー」のパロSSも、早く
   書き上げて下さいよ」
勇気「七瀬救済SSもまだ書きかけですけど、頑張ります!」
華穂「それでは皆様、またお会いしましょう♪」