これもまた一つの日常2 投稿者: 藤井勇気
7月○日はれ

今日は、家に帰るとちゅう、あの時の子犬とかいぬしの子にあった。
なんどもお礼を言われたあと、夕ごはんをいっしょにたべた♪





「みゅ〜ん♪みゅ〜ん…♪」

みあはようじで、いっしょに帰れなかった。ざんねんだけどひとりで帰る。
いつものように、しょうてんがいをとおる。お店のてりやきバーガーが目に入った。

「うー……」
たべたい…。でもだめ…、お金がない。それにおかあさんの夕ごはんがたべられなくなる。
それはやだ。おかあさんをがっかりさせたくない。でも…、てりやきバーガーたべたい……。

「あっ、もしかして、あのときのおねえちゃん!?」
うしろからだれかが、声をかけてくる。
「みゅ?」
「やっぱり、あのときのおねえちゃんだっ」
「けん太。この人のこと知ってるの?」
ふり返ると、目の前に小学生くらいの男の子と、きれいなおばさんと、
そして……、あの雨の日にひろった子犬が立っていた。

「おねえちゃんっ、このまえはありがとうっ」
ぺこりと男の子はおじぎした。
「キュウゥゥン……」
子犬が足下に近づき、しきりに自分のからだをすりつけてきた。
「あははっ、タロもおねえちゃんのこと、おぼえてるみたいだね」
「そう…、この人がタロを探してくれた人なのね。どうもこの子が御迷惑をかけてすみませんでした」

「ほえ?」
このおばさんは、この子のおかあさんなのかな?
でも、この子も子犬も元気そうでよかった♪


ぐるるるるるぅぅぅぅぅ〜〜〜…………。


「あ……」
おなかがなってしまった。そう言えばもうすぐ夕ごはん。早く帰らないと。みゅ〜……。

「あの…、御夕飯がまだでしたら…、わたし達の家で食べて行かれませんか?」
「えっ?」
「そうだよっ、そうしようよおねえちゃん。そのほうがぼくもたのしいよ」
「ワンッワンッ」
どうしよう…。家でおかあさんがまってるし……。
「やはり……、御迷惑でしたか…?」
「ねえ、いっしょにたべようよおねえちゃん。ねっ?」
「ワンッワンッ」
「ほらっ、タロもたべたいっていってるよ」
「うー………」
困った…。べつにいっしょにたべるのはいやじゃない。みんなでたべたら、きっとたのしい。
でも、おかあさんが……。でもでも、ことわったらこの子はきっとかなしむ……。
う〜〜〜〜………………、よしっ。

「うんっ、いっしょにたべよ♪」
「ほんとっ?。やったーっ!、タロよかったね」
「ワンッ!」
「本当に、よろしいんですか?」
「うん」
おかあさんには悪いけど、この子たちと夕ごはんをたべることにした。


それから、けん太の家へ案内されて、テーブルにすわってまたされた。
けん太のおかあさんがごはんを作ってる間、電話をかりて家にかけた。

『もしもし、椎名ですが…』
『おかあさん…』
『どうしたの繭。電話なんかして?なにかあったの?』
『うんとね……』
おかあさんに、けん太たちのことを話した。

『そう……、じゃあしょうがないわね…』
『…うん。…ごめんね』
『繭が謝る必要はないのよ。めいいっぱい楽しんでらっしゃい』
『うんっ』
『でも、あんまり遅くはならないでね。お母さん心配しちゃうから……』
『うん、わかった』
『それじゃあね。帰るときは気をつけるのよ』
チン…………。

その後はけん太たちと、いっしょに夕ごはんをたべた。

「ふーん…、おねえちゃんて、ちかくのちゅうがっこうのひとだったんだ」
「うん」
「ねえ、ちゅうがっこうってどんなところ?たのしいの?」
「いやなこともあるけど……、今はたのしい♪」
「ふーん、よくわかんないや」
「コラッ!けん太っ、あまり椎名さんを困らせるんじゃないの!」
「ちぇっ…、は〜い」
「すいませんね。この子ったらひとりっ子なもので、こうやってみんなで
 食事をする事も、あまりないんです……」
「べつにへーきだよ。ぼくにはタロがいるもん。なあ、タロ?」
「ワンッ」

けん太のイスによりそうようにすわっていたタロが、元気に答える。
それを見たとき、なんだかけん太たちが自分のように見えた……。


「本当に今日は、健太につき合っていただきありがとうございました。」
「またきてね、おねえちゃんっ」
げんかん前。けん太けん太のおかあさんにみおくられて、家に帰った。

…時間は8時すぎ。おそくなってしまった。おかあさんがしんぱいしてる。
こわかったけど、まっくらになった道をおもいきり走って、いそいで帰った。

「た、ただいまーっ!」
いきおいよくドアを開けて、ただいまのあいさつをした。
「みゅっ?」
中から返事は返ってこない…。いつもだったらおかあさんがえがおで、
『おかえりなさい』って言ってくれるのに……。
「おかあさん……?」
やっぱり返事は返ってこない。うー…、おそくなったからおかあさんおこってるのかな……。
そろそろと足音をたてないよう、ろうかをあるく。
居間に明かりがついていたのでいってみた。

「おかあさん……」
おかあさんはいた。テーブルの上にうでをくんで眠っていた。
「おかあ……」
おこそうとおもって、やめた。おしいれからうすい上掛けのふとんをだして、おかあさんにかけた。

「……ん?…繭?」
おきてしまった……。
「みゅ、みゅーっ、ただいま……」
「お帰りなさい。…どうしたの?なに慌ててるの?」
「うぐー……」
「遅くなっちゃったこと、悪いと思ってるの?、それなら気にすることないのよ」
「……」
「その飼い主の子を、悲しませたくなかったんでしょう?」
「うん…」
「その子とは、お友達になれたんでしょう?」
「うん…」
「繭は楽しかった?それとも、つまらなかった?」
「すごくたのしかった……」
「だったらそれで良いじゃない。帰りは遅くなっちゃったけど、
 お友達も出来て、凄く楽しかったんでしょう?。繭が怒られる理由なんて
 ひとつも無いじゃない」
「…うん」
でも、おかあさんはずっとまってたんだとおもう……。
先にねててもよかったのに、ずっとおきててまってたんだとおもう……。
「ほら、そんなところに立ってないで、早く着替えてらっしゃい」
「うん……、おかあさん…」
「なあに?」
「…ありがと」
「変な子ね。今度はありがとうなんて」
「うんっ……へへ♪」
「…繭。また一緒にお風呂に入る?」
「うんっ」


今日は、とてもいい一日だった………。


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 勇気「唐突ですが、お義母さん」
繭ママ「お義母さんて言うのは、止めていただきたいんですけど……」
 勇気「いや、一度言ってみたかったもので、では改めてお母様」
繭ママ「なんですか今度は?」(げんなり)
 勇気「お母さんの名前を考えました!」
繭ママ「またこの人は、断りもなく勝手に……」
 勇気「みあ、子犬、子犬の飼い主と勝手に名前を付けてきましたが、
    ついに貴方の番ですよ!狂喜乱舞して僕を崇め奉れ!」
繭ママ「雫さんの所みたいに、大福男なんて個性的な名前にはしないで下さいね…」
 勇気「だいじょぶ、だいじょぶ、悪いようには致しませんぜ。ヘッヘッヘ……」
繭ママ「その言葉自体、信用できないんですけど………」
 勇気「では発表します!お母さんの名前は………」
ダラララララララララッ、ジャンッ!!(効果音)
 勇気「椎名華穂(かほ)に決定しましたーーっ!!」
ドンドン パフパフ ピ〜〜ヒョロロ〜 チンチロリ〜〜ン♪(効果音)
繭ママ「華穂ですか?」
 勇気「そう、華穂♪」
繭ママ「理由は?」
 勇気「CCさくらの観月歌帆さんから名前を借りたと言うのが、理由です。
    なんとなく雰囲気が似てる気がしたので」
繭ママ「まあ、大福女だとか案子群贈(あんこもれぞう)とか、そんな
    名前よりはましですね。でも20歳にもなって少女漫画読むなんて
    恥ずかしくありません?」(冷めた視線)
 勇気「良いんですよ!面白いから。それに昔、姉の本であさりちゃん読んでた     し、これが最初って訳じゃないんだ!」 
繭ママ「開き直りましたね…。もういいですから、さっさと感想に行きましょう」
 勇気「……なんか投げやりな言い方ですね」


スライムさん
>『カードキャプタ〜みおなの』
澪の方は似合っていると思いました♪
七瀬の方は……、スライムさんお大事に(笑)

>Moonな日々〜3〜(前編)
葉子さん(茜)がかけた妖しい液体って、やっぱり練乳ですよね?
次はFLPODか……、どういう風になるのか楽しみです。

雫さん
>校内ミスコンテスト(その3)
スケブの角で叩くのは痛いよ…。
お寿司のためなら下克上もする澪に感服です(笑)
大福男は名前の変更すら言わせてもらえないし(笑)

偽善者Zさん
>浩平犯科帳 第一部 第十四話
もしかして、このまま話が進んでいくと、浩平はやっぱり永遠の世界へ
旅立っていってしまうのでしょうか?

>暴走
僕も前にパソコンのマザーボードだかなんだかよく解らないところが、
壊れて、全部のデータが吹っ飛びました……(涙)

原画集の表紙、瑞佳と郁未のイラストですが、何故瑞佳はあの状況で
笑っているんでしょうね?(^_^)

もうちゃん@さん
>ミズエモン『茜との婚前旅行?』
知らず知らずのうちに瑞佳と繭のおかげで、偉い人たちから日本襲撃を
阻止できましたね♪しかし茜まで不可視の力を使えるとは……。

いけだものさん
>俺と茜の学園祭(その2)
たい焼きを作るのだったら、抹茶味のたい焼きにして欲しいです。
前に自分も抹茶味のたい焼きを作ってましたから(^o^)
住井と南もそんな嫌がらせしてないで、学園祭を楽しめばいいのにね♪

ここにあるよ?さん
>ゲームセンターONE!!1
浩平と住井は良いとしても、みんな授業をさぼるなー!(^_^)
七瀬まで「今日はひまだからそうさしてもらうわ」なんて言うし……。

前の早食い大会の優勝賞金は全部、みさき先輩の食費に使われちゃったん
ですね……。ここにあるよ?さんも大変ですね(笑)


 勇気「名前が付いて良かったね♪華穂さん」
繭ママ「貴方につけてもらったというのが、癪に障りますけどね……」
 勇気「やーいやーい、華穂ちゃんやーい♪」 
繭ママ「だから嫌なんですよ!」(怒)
 勇気「それでは皆さんまた次のSSで♪キャホホーイ華穂ちゃ〜ん♪」(馬鹿)
繭ママ「皆さん、こんな人間にはならないで下さいね」