えいえんのせかい えいえんのせかい、それはいったいどんなところだろう あるひだれかがぼくにいった ”えいえんのせかいへいこうよ” そう それはゆめのなか こどものようなこえをしただれかがいった ”えいえんのせかいへいこうよ” 「そうだね、いこうか」 ぼくはなんとなくそういった べつにいまのせかいがきらいなんじゃない ただ・・・・・たいくつなだけなんだ きっとゆうえんちみたいなところなんだ おとうさんもおかあさんもぼくといっしょにいろんなことしてあそぶんだ えいえんのせかいってどんなところなんだろう ”あとでむかえにくるからね” 「どうかしましたか?」 髪の長い少女が僕の顔を心配そうに覗きこむ 「え?・・・いや大丈夫」と僕はとりつくろうように笑う ”そうですか”と彼女はかすかに笑った 何か嫌な夢でも見たんだろうか? 大丈夫とは言ったものの少し汗をかいている 「あんた何いきなり寝てんのよ!」 「え?」 声のした方を向いて見ると、綺麗な黒髪の元気そうな少女が僕の 方を睨んでいた 「せっかくみんなでクリスマスパ−ティやってんじゃない!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ああ、そうだった僕はこの幼なじみの二人と毎年恒例のクリスマスパ−ティをやってたんだ でも僕はなんで・・・・ 「あんた酒弱いよね」 それか・・・・原因は・・・・ 「だからお酒はよしたほうがいいと・・・・・」 「あんたはいいじゃない酒強いんだから」 そんなやりとりを苦笑しながら聞いていた僕は目の前にあった ビ−ルを口に運んだ 「大丈夫ですか?」 誰かが僕を呼ぶ声がする 目を開けるとさっきと同じように少女が僕の顔を覗きこんでいた 「彼女は?」 「帰りました」 「ここは?」 「私の部屋です」 部屋の中を見渡すと、いろいろ食べ散らかしたあとや、ビ−ルの 空き缶などが散乱していた 「今、何時?」 「九時ごろです」 もうそんな時間か・・・・ 「そろそろ帰るよ」 「はい」 「じゃ、またね」 「・・・・・・・・・」 「おくります」 「いいって家近いし・・・」 「・・・・・」 「ふう・・・・・・・わかった、じゃ空き地のところまでお願いしようかな」 「はい」 彼女の家から5,6分歩いた所に僕の家がある そのちょうど真ん中のあたりに、小さい頃によく三人で遊んでいた 空き地があった 三人にとっての思い出の場所・・・ かけがえのない大切な場所・・・・ そんな空き地に向かう途中、彼女は一言も話さなかった さすがに何か話をしようと彼女の方を向くと、彼女の少し嬉しそうな・・・・なんかいいことがあったような・・ そんな顔をしていて、なんとなく・・・・ このままってのもアリかなっておもっていた つづく  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ どもども初投稿になります南雲 望です さて、これは誰のお話でしょうか? 今回は第一回ということでこのまま読み進めて行ってもらえば 解ると思います。 初投稿で連載物を書いてしまって申し訳ないです 読んで下さったみなさんの感想などをいただければ嬉しいです