これも一つの「絆」のカタチ 投稿者: 高砂蓬介
これは瑞佳シナリオの告白イベント+某他社作品のパロディです。前置き終わり。

「良かったな、折原。クラスの男子一同、お前を心から応援しているぞ」
そういって、浩平の肩をぽんぽんと叩く住井。その腕を、浩平の手ががっちりと捕まえた。
「なんだ、怒ってるのか?こんなのただの冗談じゃないか・・・って、え?」
「住井・・・いや護」
浩平の目に狂気の光が宿る。
「護、ずっと前から好きだったんだ!俺とつきあってくれっ!」
「お、折原!冗談はよせ!」
「この目が冗談に見えるか!?」
もはや浩平の目はらんらんと光を発している。
「うんうん、浩平にもやっときちんと面倒を見てくれる恋人が出来たんだねえ」
母親か何かのようにほほえむ瑞佳。
「あんたら、やっぱりできてたのねえ」
しきりにうなずく留美。
「・・・おめでとうございます」
ぼそりとつぶやく茜。
『おめでとうなの』
「浩平君、お幸せにね」
何故みさき先輩と澪がここにっ!?
「みゅーっ」
にこやかに飛び回る繭。
「んあー。めでたいことだ」
「浩平にもやっとこ春が来たのね。保護者としてうれしいわ」
もはやクラス中、いや学校中が二人を祝福していた。
「ふっふっふ・・・さあ護」
いつの間にか場所が軽音部の部室に切り替わっている。しかも何故か床一面に純白のシーツが敷き詰められている。
「止めろ折原・・・頼むから止めてくれ」
「それは出来ない相談だ」
浩平が住井ににじり寄っていく。
「ふっ・・・どうやら君は大切な人との絆を手に入れたようだね」
突然現れる氷上。
「氷上か。どうだ、お前も混ざるか?」
「そうだね、そうさせてもらおうか」
ふふふふふふふふふふふ・・・
「よせ・・・いやだ、頼む!止めてくれ!うわああああああああああああ!」
合掌・・・(チーン)

「どうだった、護」
「ああ・・・よかったぜ折原・・・いや浩平。こいつが本当の愛なんだな」
「そうだ。・・・なあ護、俺と結婚してくれないか?」
「もちろんだとも!」
ひしっ!
「待ってくれ。だったら僕のほうに。月に千円出そう」
「いや駄目だ。俺は浩平のものになる」
「何故だい?」
「お前のは、俺には大きすぎるからな」
「えっ・・・」
「千円でヒサヤ大○堂のお世話にはなりたくないからな」
「護!」
「浩平!」
(再び)ひしっ!
「なあ護・・・手術、してくれないか」
「そのほうが・・・いいのか?」
「駄目か?」
「いいとも・・・浩平のためなら!」
二人に背を向け、部室をあとにする氷上。
(そうか・・・切るのか。だけど僕はオカマには興味はないんだ。だから・・・だから僕は、自分なりの「絆」を探しに行くよ・・・)
その後、氷上シュンがどのように生き、どのように死んでいったのかを知る者はいない。ただ、史書に「ホモ強姦魔」の名が散見されるのみである・・・
おわり!