世界永遠滞在記〜昔話編〜 投稿者: てやくの
これは、有名な昔話のおおもとになったかもしれないお話。


ここは、出雲の国は、おね谷、山の手の集落。
「浩平ー、朝だよ!起きるんだよ!」
今日も今日とて、ある家の、ある部屋では、同じ様なことが繰り返されていた。
そのある家から、二つの影が出てくる。
少年の名は、浩平、この集落の少年である。
そして少女の名は瑞佳、この少年の幼なじみ。
「なんだよ〜、まだ狩りの時間じゃないだろぉ」
「今日は、村長のおつかいで谷向かいの中崎村まで行かないといけないんだよ!」
「そうだっけ?」
「そうだよ!!」
そして二人は、いそいそと支度をし、集落を出た。  


「ああ!!もう昼過ぎだよ!村長に怒られちゃうよ!」
「大丈夫だ、髭はおおらかな奴だからな。」
「そう言う問題じゃないよ!!」
そんなふうに山道を会話しながら走っている二人は、曲がり角にさしかかった。
「浩平、前!」
「わかった、長森!!」
「へ?『わかった』?」
瑞佳は、なぜか頭から突進している浩平に叫びかけた。
「うらぁぁぁぁぁぁあ!!」
浩平は瑞佳の声を聞くと、更にスピードを上げ、突っ込んでいった。

どごっ!!

浩平の頭は、前方にいた何かに思いっきりぶつかり、鈍い音がたつ。
そしてそれと同時に、なにかがはじき飛ばされた。
「きゃぁ!!」
「おおっ!長森、昨日の『あなたの明日のバッドカラーは青、走っていると、曲がり角で誰かとぶつかるかも、重心を低くして、「うらぁぁぁぁぁ!!」とD.S.ばりの叫びを上げながら全力で頭から突っ込んでいくと大吉。』と言う占いが当たったぞ!!」
「なに言ってるんだよ!!って、大丈夫ですか!?」
瑞佳はぶつかった相手に近づいていき、上体を起こさせる。
「何だ、てっきりお前もあの占いを知っていると思ったぞ。」
「知るわけないんだよ!!」
ぶつかった相手は、青い髪の少女で、世間の見方からすれば、かなりかわいいといえるだろう。
「うぅ!こ、これは!」
少女は起きあがると、少女は驚いたような表情で、浩平を見つめた。
「これは、乙女定番率、77%、『きゃん☆恋と運命の始まり!大作戦』。というわけで、そこの男の人、私、七瀬留美っていいます、私と結婚してください!!」
と言いながら、彼女は浩平に抱きついた。
「!!!!!##」
瑞佳は抱きついた少女を見て、驚いたような表情をしている。
浩平は抱きついた少女を見て、硬直している。
「わかった、分かったからとりあえず、俺の首筋に当てているその小刀をしまってくれ。」
硬直から解き放たれた浩平は、冷静な態度で七瀬という少女をどかす。
少女は手に持った小刀を懐にしまうと、今度は土下座し、泣きそうな顔でしゃべりだす。
「お願い!わたし、中崎村の、七瀬留美っていうの、私と今すぐ結婚して!」
『は?』
浩平と瑞佳は瑞佳は同時に声を上げる。
浩平は眉間に人差し指を当て、目をつむる。
「で?」
「で?って、私はあなたに私と結婚してほしいのよ!」
「なんで?」
「何でって・・・・・」
少女はフゥッっと息を整えると言葉を続ける。
「ああ、そうね、理由を言わないとね。改めて言うわ、私は中崎村の七瀬留美っていうの、私、今、中崎村の村長の息子の勉って男と結婚させられそうなのよ、それが嫌で嫌でしょうがないの!そこで私、あなたに私と結婚するふりをしてほしいのよ。」
「なんでだ?村長の息子なら玉の輿に乗れるだろう?」
「それでもいやなのよ!あんなストーカー野郎!!」
七瀬は浩平の襟をつかんでがくがくさせながら浩平に訴えかける。
「えっ?!ストーカーって、いつもいつでも付きまとったり、下着盗んだり、覗きしたり、暗い夜道で襲ったり、あられもない写真を撮ったり、相手は自分のことが好きなんだーと思いこんだりして興奮する人のことでしょう?」
七瀬は、やたらと詳しい瑞佳にビビッたか、青い顔で瑞佳の顔を見ている。
「え、ええ、そうね。で、そこであなたに私と結婚したふりをしてほしいのよ!!」
浩平は七瀬に襟をつかまれたまま、少し考える。
「『ふり』か・・・・で?まあ当然だと思うが、それには謝礼とかあるのか?」
「へ?そ、それは・・・・・」
「長森、行こうか。」
「えっ、でも・・・」
「ああっ、分かったわよ!結婚するふりをしてくれたら、一週間、あんたの奴隷になって上げるわ。」
浩平は指を四本たてると、それを自分の顔と一緒に七瀬の顔に近づける。
「四週間で、一ヶ月 。」
「ふざけんじゃないわよ!!」
「長森、行こうか。」
七瀬は浩平の足につかまると、指を二本たてて、それを精一杯の笑顔と一緒に浩平の顔に近づける。
「間を取って二週間。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった、やろう。」
「なによ、そのやたらと長い『間』は。」
「ええっ?!浩平やるの?!」
瑞佳は再度、驚いたような表情で浩平を見る。
「まあ、困っている人は見捨てられんからな。」
「その代償が大きすぎる気がしないでもないけど・・・。」
七瀬は浩平をジト目で見る
「なにか言ったか?」
「ううん、なんでも。」
七瀬はぶんぶんと手を振って笑顔をつくろう。
「う〜ん、これでいいのかな〜?」
「で?七瀬、その手はずは?」
「まあ、それは結婚の儀式の場所に着いてから、説明するわ。」
とりあえず三人は山道を進んでいった。


「七瀬・・・・・・もう一度聞くが、これは危なすぎないか?」
「そうかしら?まあ、谷の真ん中でキスするってだけだし。」
浩平は谷の山の手側に、足をロープで縛られ立っている。
七瀬は浩平の反対側に、浩平と同じく足をロープで縛られ立っている。
そして、二人が縛られているロープは橋の真ん中の木にくくりつけてある。
その谷をつなぐ橋の真ん中に瑞佳が立っている。
「七瀬、お前が言ったとおりにするなら、俺はこの谷に飛び降り、ロープによって、橋の真ん中の真下まで行き、そこでお前とキスする・・・・と。」
「ええ、そのとおりね。」
「滅っ茶苦茶、危ねーじゃねーか!!」
「まあ、とりあえずやってみましょう。」
「人の話を聞けぇーーーーーー!!おのれはどこぞのマイペース女かぁぁぁーーー!!」
浩平は怒りの限りを七瀬にぶつける。
「そんなこと言っても、中崎村のしきたりだし・・・・・あの男から逃れられるなら、構わないわ!!」。
「俺は構うんだよ!!」
「まあ、そろそろ中崎が来る頃だわ
七瀬はそう言うと、谷に飛び込む。
浩平は仕方なさそうに、一つため息を付いてから飛び降りた。
そして、そこにタイミングを合わせたように、中崎が現れ、谷の真ん中でぶら下がっている二人を見て叫んだ。
「な、な、な、七瀬さぁん!!なんで、なんでそんな奴と結婚しようとしてるんだよぉ!!」
「結婚したいからに決まってるでしょう!!」
「だったら僕としたらいいじゃないかぁーー!!」
「この人としたいのよ!!あんたなんて、この人の爪の垢の八億分の一の価値もないわよ!!」
そう言うと、七瀬は浩平に抱きついた。
浩平は顔を赤くする。
「そうか!!七瀬さんは、僕の気を引くためにそんなことを!!」
「するわけないでしょぉぉぉぉぉ!!」
叫び声を上げ、七瀬は浩平にキスをした。
浩平はさっきまで赤かった顔を更に赤くした。
七瀬は顔を少し赤くし、目をつむったまま動かない。
中崎は意識を失って倒れた。
瑞佳は・・・・・・・・・強大かつ、邪悪な気を放っていた。
橋の下の二人は気付かない
「折原、あたしね、中崎にストーカーなんて言ったけど、あたしもそうなんだ。」
「へ?お、おい。」
「折原、あたし、夏祭りであんたを見かけてから、あんたのことだけみつめてきたのよ。」
「は?ちょ、ちょっと待て。」
「折原、今ここで、あたしと結婚して!!」
「待てぇぇーーーーい!!」
浩平は、七瀬の言葉を理解できなかった、と言うより、彼の脳は目の前の危機に脳がフル活動していた。
「七瀬!なに言っとるのか聞こえなかったが、上を見ろ!!」
「え?」
七瀬が見た先、橋の上では、瑞佳が橋と二人をつなぐ縄をせっせとほどいていた。
「浩平が悪いんだよ、みんな浩平が悪いんだよ、七瀬さんに抱きつかれて、キスされて、真っ赤になって・・・・・・・許さないんだもん・・・・・。」
「ま、待て長森、お前は毒電波に犯されている、きっとそうだ、いや、そうだ!!だから落ち着け、話せば分かる!!」
「バイバイ、コウヘイ・・・・・・フフッ。」
完全に毒電波によってイッちゃってる長森はひもを解いた。
そして二人は、落ちた。
「うそぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!!な、七瀬、なんとかしろぉぉぉぉ!!」
「大丈夫よ、留美、きっと折原はO.K.してくれるわ、うん、そうよ。」
「おい、七瀬!!状況を把握しろぉぉ!!って、ああっ!!七瀬、お前まで毒電波に!!」
そして二人は、谷底の川に落ちていった。
「ジャアネ、コウヘイ。」
完全に毒電波に犯された瑞佳は谷を去っていった。


川に落ちた二人は何とか岸までたどり着き、休んでいた。
「あれ?折原?なんでこんなところに?」
「七瀬・・・なにも覚えてないのか・・まあ、少し休んでから戻ればいいか。」
「だから、なんでこんなところに私がいるのかって聞いてんのよ!」
毒電波からさめた七瀬は浩平につかみかかった。
浩平はそれを無視し、周りを見渡すと、思い出したように七瀬に話しかけた。
「なあ、七瀬この谷の伝説ってしてるか?」
「へ?なにそれ?」
「いやあ、この谷には、二体の化け物がすんでいるという伝説があるんだ。」
「それで?」
「七瀬、後ろ。」
浩平に言われて、七瀬が後ろを向くと、巨大な瓜が大きな口を開けて、そこにあった。
そして次の瞬間、七瀬は瓜に食われた。
浩平は驚きに声も上げられなかった。そして彼は自分の後ろにいた桃に気付かなかった。
浩平を食った桃は、川に飛び込んだ。
七瀬を食った瓜は、川に飛び込んだ。


流された二人が、桃太郎や、瓜子姫などのもととなる人物になったかどうかは、・・・・・・・・・・・謎である。


「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」
てやくの「おひさし!!今度は一ヶ月近く(?)間の空いたはしがきでしぃ」
妖弧雪見「はろぉー、雪ちゃんよぉ」
てやくの「むむっ?なにやら、ごきげんだのう。」
妖弧雪見「わかる?」
てやくの「わからん訳がないとおもうが?」
妖弧雪見「それにしも、なにこれ?世界ウルルン滞在記じゃないんだから、タイトルが変よ。」
てやくの「そうか?」(無視か。)
妖弧雪見「そうよ。」
てやくの「そうか?」
妖弧雪見「そうよ。」
てやくの「そうか?」
妖弧雪見「そうよ。」
てやくの「そっか、分厚いか・・・・」
妖弧雪見「なにわけわかんないこといってんのよ。変っていってんのよ!」
てやくの「じゃあ、深緑色にしようか・・・・」
妖弧雪見「いっぺん死ぬ?」
てやくの「冗談だ。やはり長い方がいいな。」
ザクッ、ゴォォォォォォ(てやくのの頭に鎖鎌が刺さり、雪見の口から出た狐火にてやくのが焼かれた音。)
てやくの「なにをする。」
妖弧雪見「無事だったの。」
てやくの「当然だ。」
妖弧雪見「そういえば、例のKan○n(いまいち伏せ字になっているような、なっていないような。)のCGの一部、やそれ以外にONEやMOON.のキャラを発見したって、はしゃいでなかった?」
てやくの「雑誌に載ってたんだから当然だ。」
妖弧雪見「あら、そうだったの?人間関係って怖いわね。」
てやくの「まず、水○名雪の後ろに七瀬、それから、香里というキャラが友里さんそっくり。見てない人は、いちおうチェックしましょう。」
妖弧雪見「そして、七瀬さんより手前にいて、寝ている少年、彼はもしや、眠 爆睡や、スリープマスターと呼ばれる『彼』ではないかと思うわ。」
妖弧雪見「関係ないけど、なんか書き方が変になってない?あんた。」
てやくの「ああ、それはだな、デアボに影響されてな、少し叙情的にしようかなと。」
妖弧雪見「どこが叙情的なのよ?」
てやくの「結構詩的だと思うけど・・・」
妖弧雪見「ギャグに詩的もなにも・・・」
てやくの「なに?!汝はギャグを愚弄する気か?」
妖弧雪見「いや、そんな。」
てやくの「ギャグとはそもそも、中国は夏の時代、周原にて生まれた高尚なる宮廷娯楽ぞ!」(大嘘)
妖弧雪見「はぁ、とりあえず止めなきゃね・・・・暗黒の玉座もて来たれ風の精霊、古き御力の一つ、今その御座に来臨す、闇の王にして、光の王!闇よりい出て、祖をうち砕く者!!」
てやくの「だから、どんな理不尽なことでも信じれば救われると言うではないか!いまだにしぶとく息を吹き返そうとしている某宗教団体の教祖様も言っていたような言わなかったような・・こともあったぞ!!」(更に嘘)
妖弧雪見「雷(ソール)、この掌に来たれ、万物に先立ち古き生まれの星の素子、ここに契約を重ね、舞いて雷精を遊ばす、寄りて寄りて、星の力を示さん・・・・・・」
てやくの「わかんないかなぁ、つまり、北欧神話に出てくるイグドラーシルってのは、世界樹なわけで、グングニルは、やたら強力な槍なわけよ。」
妖弧雪見「熱核雷弾(シャーン=スラーグ)!!」
ゴゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
てやくのは、光と熱に飲み込まれた。
てやくの「ふたたびなにをする。」
妖弧雪見「あら、まだ生きてたの☆」
てやくの「並の呪文は我には効かん。」
妖弧雪見「熱核雷弾(シャーン=スラーグ)って、禁呪な上に、最強呪文なんだけど・・・」
てやくの「それでも我には、並だ。」
妖弧雪見「あっそ。超原子崩壊励起(ジオダ=スプリード)!!!」
ドアアアアアアア!!!!
てやくのは闇の力に飲み込まれた。
てやくの「またまたなにをする。」
妖弧雪見「効いてないんだからいいじゃない☆」
てやくの「はっ!このままでは、はしがきの方がSSより長くなってしまう!!」
妖弧雪見「というわけでぇ〜。」
てやくの「でわ、さよならぁ。」
妖弧雪見「でわ〜」