空は絵に描いたようなみゅう。真っ赤みゅう。
人込みを押し分けてみゅう。ドアをみゅう。
『いらっしゃいなの』
小さい女が何も言わずに牛乳。
不思議な店みゅう。
『不景気なツラなの』
「みゅっ…大きなお世話だもうん」
チカチカチカッ
光る板。フレームに「みゅう」のロゴ。
みゅうインダストリーズ。もうかなり昔のみゅうで、たまに文字がみゅうしたりする。
面白くてそのままにしてあるみたい。
『さっき、パーツ屋さんが来てたの〜』
「てりやき〜」
『人の話を聞くのっっ』
みさきさん。きれい。大食い。胸たっぷん。
『繭を探してたの』
「みゅ?」
何の用みゅ?
今のまゆはただの(ピ〜ッ)でしかないのに。
でもおこづかい稼ぎかも。行ってみるみゅう。
「おなかすいた〜てりやき〜」
『店が違うの〜(汗)』
「みゅ…まずいチャーハンでいいもうん」
『まずくて悪かったの』ぷんぷんっ
とにかくお金がもらえるなら何でもやるもうん。
ミューこわれちゃったから。早くなおしてあげないと。
ミュー。ともだち〜っ
「お金〜っ」
『貧乏なの』
「うるさいもうん」
もぐもぐもぐ…まずいチャーハン…もぐもぐもぐ。
でもおなかいっぱい。みゅ〜♪
「みゅ〜っごちそうさま」
『また来るの』
「てりやき出すならくるもうん」
『…来なくていいの〜っ(>_<)。』
みゅう。店追い出されてすぐ裏道。ごちゃごちゃでぐちゃぐちゃ。せまいきたない。ガラクタだらけ。
だから時々ちょっともらっていくみゅう。コードとかボードとか。おこづかい。
暗くなってきた。でも大丈夫。道は覚えているもうん。
やってきた。大飯ぐらいの胸たっぷん姉さんの店。
そのまま入ったらミンチになるみゅう。
「みゅうみゅう」
「あっ…繭ちゃんだね。すぐ開けるよ」
ドシッ
「よく来たねっ繭ちゃん」
「みゅ♪」
「この袋をスミイの旦那に持って行ってね」
「みゅ…持って行くぅ」
「それと…はい」
「わあ♪」
おやつだ。おやつ。わあい。
「…そうなんだ。早くミューちゃん直るといいね」
「みゅう♪ありがとうっ」
「気をつけてね」
手をふって店を出たら真っ暗みゅう。
風が冷たいから走るもうん。
「みゅう!寒い〜っ」
早くスミイおやじに会って帰るみゅう。
かせぎがばれたらルミ姉にしかられる。みゅ〜。ルミ姉は怒らせると恐い。
でもミューはまゆがなおすもうん。
たたたたたっ
「みゅ?」
表に出たところで変な野郎がたくさん。みゅ〜。
激やばい。頭ニワトリ、トラ顔、がいこつ野郎。くさった魚と同じ目。
頭いかれたぷっつん。
「おっ何か持ってるぜ〜っ」
「嬢ちゃんそれ見せろよ」
「ついでにあそこも…へっへっへっ」
逃げるもうん。
「おっ」
「待ちやがれっ!」
「ひゃはははっ逃がすなっ」
しゅたたたたたたたっ
神速だもうん。逃げ足だけは早いもうん。
っていうかあいつら薬づけ。まっすぐ走れないおっけー。
「あっ!」
みゅう…おやつ落としちゃった。でも止まれない。
おなかにせなかは替えられないって聞いたもうん。
しゅたたたたたたたっ
ダダダダダダダダダダダダダッ
「ちっ足の早いウ○コチビだっ」
「おまえあっちっ」
「おっし」
絶対追いつけないもうん。道は知ってるもうん。
ここを抜ければチキン頭もさようならみゅう。
…みゅ!?
てっぱん!
抜けられない。道だったのに塞がれてる〜っ
「おっいたじゃーん…」
「おや可哀相に〜っ行き止まりだねえ」
「へへへっ待っててくれたんだろ?」
じりじりじり…近づいてくる。ばか面。
三人で囲む頭は持ってたみたい。
絶対絶命みゅ〜っ(;_;)
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後半へつづく。
自作パロ。最近壊れぎみ。しかもなぜか繭ばっかり(汗)
少しですが感想です。
>PELSONAさん
「パーマン」が好きです。笑いました。外道茜好き。
でもちょっと恐いかも。
>スライムさん
剣と魔法。七瀬のキャラがいいですね。
後編むちゃ期待です。
>狂税炉さん
みずかと瑞佳が一緒にいるのが妙に幸せでいいです。
続きが読みたいです。