永遠の世界から 投稿者: 天王寺澪
私はいつもあの人と一緒
でもあの人は私に気づいていない
深い記憶の層に閉じ込められ
何年もその力を溜め続け
やがて期が熟し外に弾けると
周りのもの全てを雨のように濡らして
何もかもぬぐいさり
あの人の携えた思い出だけを
永遠にこの世界に守り続ける
それが私

そこには本当に
時間のない世界が待っているの
壊れることのない世界が待っているの
誰も現れず、去ることもない
悲しみも喜びも存在しない世界
思い出がただ風のように
空の高みを流れていくだけ

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私は無垢の意識
ある少女の願い
それは幼い盟約の象徴
悲しみを写した鏡
少年の鳴咽は跳ね返され
彼の心に像を結んだ

誰も消すことはできない
ただ期が熟すのを待っているだけ
私はただ待つだけ
あの人が心を求めるのを
あの人が心に手を伸ばすのを
それが始まり
それが永遠の世界への
弓をつがえるのだ

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そして期は熟し
あの人が絆を求め、大切な存在を意識した時
封印された願いが蘇る
もう後戻りはできない
誰にも止めることはできない
周りにそれが霧のように広がりはじめる
昨日までの世界がもう意味をなさなくなり
あの人のまわりだけ時間の歩みが遅くなると
永遠への入り口はもうそこまで迫っている

あの人が迷っている
だから私は呼びかける
永遠はあるよ
ここにあるよ...と

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なんじゃこりゃと思ったでしょう...
僕も書いてそう思いました(T-T)なんじゃこりは
ちびみずかは瑞佳ではない...そういうことを書きたかったんですねきっと(そうか?)