タクティクス名作劇場その1 投稿者: だよだよ星人
配役
ハイジ:澪
おんじ:浩平
ペーター:瑞佳
ヨーゼフ:七瀬
ユキちゃん:繭
クララ:茜
ロッテンマイヤー:詩子
おばあさま:みさき

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「ハイジ〜ッ」

カキカキ
『はいなの』

「...えっと...あそうそう...ユキちゃんがいなくなったんだよ〜っ」

『そこにいるの』

「えっ?」

着ぐるみのヨーゼフ.二本足で立ち上がる

「ウオンウオン(何とかしてよ.この子)」

背中にユキちゃんがしがみついている

「みゅ〜っ」

カランコロン

「あっこんなところにいたんだね」

「ウオン(はやく連れてってちょうだい)」

「うっうん.わかったよ...さっユキちゃん.一緒に山へ行こうね〜」

「みゅ〜」

「そういえばおんじは?」

『寝てるの』

「...しょうがないなあ」

ベッドの横に行くペーターとハイジ

「浩平〜っ...じゃなかったおんじってば早く起きないと」

「起きないとなんだ」

「学校に...」

「なんで学校があるんだ.馬鹿」

「えっええと...とにかく起きないとだめだよ〜」

「おんじはずっと病気で寝たきりということにしといてくれ...うんそれがいい」

ずっと寝ていればいいんだから...楽だ
布団をかぶりなおす

「そんなの勝手だよ〜っ」

『起きるの』

バコバコッ

「痛い痛い...わかったからスケッチブックで叩くなってっ」

布団から追い出されるおんじ

「ふう...じゃあ今日は何しようかな.カラオケにでも行くか」

「そんなものここにはないよ〜っ」

「ゲートボールで我慢するか」

「ないってば」

『チーズつくるの』

「...つくれるかっそんなもん」

『手伝ってくれるの』

「誰が?」

そこに現れるクララとロッテンマイヤー

「...手伝います」

「特別にクララお嬢様が手伝ってくれるのよ.良かったね」

「お前までなんでここにいる」

「え〜っ 当たり前じゃない.私はお嬢様のお世話をするんだから」

「帰れ」

「あんなこと言ってるよクララ」

「お前に言ったんだっっ」

その時、表でヨーゼフの鳴き声...いや叫びが

「ウオンウオンッ(うぎゃあああっ痛いっ)」

「あっいけない...じゃあ後はよろしくね」

ユキちゃんを連れて退場するペーター
もう戻って来るなと言わんばかりに腕を振り回すヨーゼフ

「さっチーズつくろうね.ハイジ」

こくこくっ

「面倒くさいなあ」

クララは車椅子からあれこれと指示を出す
かいがいしく働く三人

「...できたようだが」

「...これって...?」

『おいしそうなの』

「俺にはワッフルに見えるんだが」

「...はい」

しかも思いっきり蜂蜜と練乳を加えてある

『食べるの』

「待て...先に毒味をさせてやろう...お〜い.ヨーゼフ」

「ウオンウオン(なあに?あたし呼んだ?)」

「これ特別に食べさせてやる」

「ウオンッ(あっワッフル!うれしい〜お腹すいてたのよ〜)」

パクパク...

「ウオ(...甘い)」

「...おいしいです」

そこにおばあさまが入ってくる

「みんなひどいよ〜.私だけ仲間はずれにするなんて」

「大奥様!こんな粗末で汚い小屋にっ」

「おいおい」

『ようこそなの』

「...クララが歩くって聞いたからね」

みんなずっこける

「まだ早いって」

「...立ちましょうか?」

「いきなり話を終わらせるつもりかっ」

「ウオンウオンッ(まず私がクララを驚かすんだったよね)」

クララに近づくヨーゼフ

「...ウオンッ」

「......」

「......」

「驚いてくれクララ」

「...驚いてます」

「いや、だから...そうじゃなくて」

ゆっくりと立ち上がるクララ

『クララが立ったなの』

「おばあさんは嬉しいよ〜っクララ〜」

「あっそこでそれを言っちゃ...」

「...終わりです」

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終わってしまいました(涙)こんなはずでは