詩子...その愛 (第3話) 投稿者: だよだよ星人
第3話...これでラストです

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そして...クリスマス当日...
当然柚木はまた学校にいた
肝心の茜は、澪が出てきた途端あっさり折れた
「...わかりました」
う〜ん強力だ
澪はわーいわーいと周りではしゃいでいる...後でほめてあげよう

お天気雨の中を4人でオレの家まで走った...茜以外はオレに無断で勝手に上がり込む
「茜っこっちこっち、こっちがリビングだよ」
早速下見を始めたな...柚木...
オレは澪の頭を撫でながら考える
雨のおかげで買い出しの計画は狂ってしまった...どうする?
「ケーキつくるの〜」
しょうがない...とりあえずここはオレが澪とケーキを...
しかし茜は結局ケーキが気になって台所に来てしまった
柚木は一人リビングに残っている
...やれやれ...今日の作戦は失敗だな...
このまま表のシナリオ通りに最後までいくと、オレが茜と二人っきりになるはずだ
しかし...その時柚木の顔に不適な笑いが...見えた

ケーキを食べた後、ビールを開けまくるオレたち
強い茜...目を回す澪...
その横で...やっぱり酔っ払ってる柚木の姿が...
(...大丈夫なのか?)
(...酔ってる振りしてるのよ...協力して)
(...わっわかった)

「...詩子...大丈夫?」
「なんかだめみたいだな」
澪がソファーで寝てくれたのが好都合だった...もちろん顔にしっかり落書きもしてあげる...
「ここは澪が寝てスペースがないから、ちょっと上に寝かせてくるよ」
そう行って二階に担ぎ上げる
「...私も行きます」
「そっそうか?じゃあ手伝ってくれ」
背中に担がれている柚木の顔が一瞬笑った...悪い奴だ

オレの部屋に運び込んでベッドに寝かした後、水を持ってあがる
「じゃあ後は茜に任せていいか?」
「...」
「オレは澪の方を見てるよ」
「...わかりました」
「茜も横になっていいぞ...ってオレのベッドでよければだが」
「...大丈夫です」

ここからは18禁...かな?
「...茜...」
「...詩子」
「こっち来て...苦しい...」
「...嫌です」
「......」
「...嫌です」
「もしかして...」
「ばれてます...詩子は酒強いですから」
「...そりゃそうだね...毎年この時期は一緒に飲んでるんだから」
「......」
「そっちがその気なら...こっちも手加減しなくていいよね...」
「...本気ですか?」
ベッドから柚木が飛びかかる...が、茜はひらりと身をかわした
柚木はドアを背にして追いつめようとするが、茜もすばやい
...制服がはためく、二人ともなかなかの動きだ
って実況できるのはオレがドアの隙間から覗いていたからだった

しかし乱雑なオレの部屋の中、茜が何かにつまづいた
...いや、急に力が抜けたように見えた
「...!」
「もらったね」
押え込まれる茜...
「...や...」
「無駄だよ...さっきこっそり茜のビールに...うふふ」
なんじゃそれは
「...ん...う...」
...唇を奪われた茜の体から、徐々に抵抗の気配が消えていった

柚木が舌を入れる...気がつくと茜も舌を...お互いの唾液を飲む
(ほっ本当に初めてなのか...この二入......まさか...?)
オレは硬直した
いや待てよ...消えた幼なじみも...そう言えば...
一度も男とは言ってないじゃないか...!!

「...体に力が入んないでしょう?」
柚木の手がぐったりした茜の服のホックを...
「...やっ...詩子...」
「寂しいのは茜だけじゃないのよ...あたしも」
「...!」
茜の頬に何か水滴のようなものが落ちた
「...ずっと待ってたんだからね...」
「......」
きれいな胸があらわになる
「あっ...」
...茜が頬を真っ赤にして耐えているのが見えた
そのまま手が下へと伸びて...動きはじめる...

「...ふ...いや...あっ...」
「..茜...好き......」
茜のきれいな足が開かれた...下着の中でやさしく動く、柚木の手...
「...くっ...ふぁっ...はふぅ......」


                    <自主規制>


と固唾を飲んで見守っていたオレの横に...!!
「......」
(いっいつのまに...!?)
とろ〜んとした澪がいつからか横にいて、一緒になって見ていたのだ
「......」
(あっ馬鹿っ待てっ...そっちへ行っちゃだめだっ)
......入っていく
二人の動きが止まる
「...澪...」「澪ちゃん...」
「...う〜っ」
...どうやら怒っているようだった
だがそれは顔に落書きされたからとか、目の前の二人の行為がどうとかではなく
単に仲間はずれにされて下にほっとかれたから...らしかった

しかしオレが一番驚いたのは、茜の次の言葉だった

「...わかりました...みんなで楽しみましょう」


それは飲みすぎたビールのせいだったのかもしれない
柚木が手当たり次第に入れまくった怪しい薬のせいかもしれない
あるいは本当に...茜の不思議な力のせいだったのかもしれない
気がつくと周りには、いつのまにか澪がたくさんいて...それもみんな顔に落書きがあって
みんな嬉しそうに笑って頭を撫でてくれていた
ベッドではあの二人が...生まれたままの姿で...幸せそうに眠っている

あの野原で茜が待つことはもうないだろう
もともと消えた幼なじみなんかいなかったのかもしれない
何かがふっきれた、不思議な気持ちだった
たとえオレが今消えてもこいつらは幸せになれるし、いたからと言って幸せになれるとは限らない
いてもいなくても幸せになれる方法はきっとあるのだろう

(オレが主役だって...思ってたけど)
まるでオバQのドロンパのような気分だ...ニヒルとでも言おうか

オレは服を着て、みんな一人一人にキスをしてあげると(澪はたくさんいて大変だったが)
それから下に降りて、一人雨の中へと出ていった...

...とても満ち足りた気持ちに包まれて...オレは...

(普通の女の子探そう...)

クリスマスの騒がしい町へと向かっていった



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なんかむちゃくちゃになっちゃいましたね〜(^^ゞ
3話とも読んでくれた人ありがとう、ごめんなさいです
あと1話に必ずオバQを入れています...てどういう意味があるんだ(--;
それと...ばっさりカットしてます(*^^*)自主倫ですな

それではさようなら〜

あっここにあるよさん>みさきさんに海って似合いますよね(^^;楽しみです