勝手にエピローグ 投稿者: だよだよ星人
                      FIN.


古いスケッチブックが消えて、残された言葉
『約束守れなくてごめんな』
いつも使っている方の最後のページには
『さようなら、澪』
......見慣れた文字...同じ人...

『今日手伝ってくれた人がいて助かったわ...』

先輩に聞いた瞬間...わたしの体の奥からどうしようもないぐらい
何かが込み上げてきた
あなたはやはり存在していた、いない人じゃなかった
突然会えなくなったけど、やっぱり見にきてくれてた...

それから夜の校舎を走った...どんなに暗い廊下も恐くはなかった
見つけるまで、学校中を走り回るつもりだった
そしてわたしは...あなたを見つけて...

『また...明日な...』

嬉しかった、本当に明日からまた一緒にいられるのだと思った
だけど......抱き締められた時...わかった
(......)
わたしは泣きそうになった
...でもこらえた

悲しい顔は見せたくなかった
笑顔で精一杯のありがとうを、あなたに伝えたかったから
きっと戻ってくるって信じてたから

...ありがとう、ずっと待っています
いつまでも待っています
わたしちゃんと微笑んでましたか?変な顔してなかったですか?
やっぱり我慢できませんでしたね
......涙が零れるのを...

......
あれから何回か舞台に立ち
わたしは少しだけ上手になった
舞台に立って、体を動かしていると、熱い気持ちになれる
精一杯手足を伸ばして、体中で想いを伝える

うまくできた時、拍手がわたしを包んだ時
とてもうれしくて、ちょっとだけ寂しくなった
あなたのことを思い出して、寂しくなった
誰にもあなたの話ができないのが悲しかった

でもわたしは今日も舞台の上にいる
見てくれてありがとう
一所懸命お辞儀をする
みんなに...そしてあなたに...
いっぱい伝えたいことがあるから

...そしてまたあの季節がやってきた

「遊びに来たわよ〜っ」
「あっ先輩こんにちは〜」
「......」ぺこっ
「調子よさそうね?」
「はいっ」
「......」うんっうんっ
「人手が足りなかったら、また応援頼んだら?」
「そうですね...でもなかなか人がいなくて...」
「ほらっ...去年も今頃手伝ってくれた子がいたじゃない」
「ええっと...そうでしたっけ...?」
「......」
「澪が一番面倒見てもらってたのよね?」
「え〜っそんな人いました〜?」
「......」
「いたわよっ...何言ってるのよ...ねっ?澪」
「......」
「...澪?...どうしたの?」
「どこか調子悪いの?」
「......」ぷるぷるっ
「......澪?」
「......」うんっうんっ

部室に戻ってきたわたしたち
「あっもうこんな時間っ...澪っ...着替えないで行くでしょっ?」
「......」うんっ!

あの日あなたと再会したあの場所に向かいながら
だんだんと予感が強まって、それが確信に変わって
わたしは胸の奥が熱くなった

きっとわたしはあなたよりも先に
あなたがわたしに気づくよりも先に
あなたを見つけるの
そして...

......
...今日は待ち合わせに遅れてしまった
けれどわたしは...あなたがブランコに乗っているのを見て
遠くからしばらく眺めていた

あなたは待ってくれている
今度はちゃんと、公園で待ってくれている
それが嬉しかったから...

それからわたしは...あなたに向かって走り出した
...新しいスケッチブックを持って

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澪の独白エピローグにチャレンジしました(*^^*)恥ずかし〜
やっぱりパロディがええ(笑)

風林火山さん>
やっと茜が出てきましたね〜しかもいきなりすごい展開っ
深いぞこりゃあ(とプレッシャーをかける)茜〜っ

せきせさん>
おおっなんてうまいんだっ
この人のを読んだ後に僕のを読まないでくださ〜い

他の方々>←端折ってどうする
パロディ最高潮ですね...みんなおかしいっ
もっと続けてくださいねっ

それでは