「おまえは、強いな・・・・・・・・」 「・・・・?」 「・・・・・・・何でもないよ・・・・・」 「・・・・・(にこっ)」 「・・・・・・(にこっ)」 笑顔で返す俺。 「(いつから俺は、笑えるようになっただろう?)」 「(心の底から笑えるようになっただろう。)」 何にもない放課後、晴れた日の帰り道。雨もあがって、 太陽が、緑が、水たまりがまぶしい。 ぐいぐい 俺の隣の彼女。服を引っ張って・・・・・・・。 スケッチブックで、語りかける。 『楽しいの』 「ああ、そうだな」 俺の隣の彼女。水たまりをジャンプして ばしゃ!! 「・・・・おい!塗れちまったぞ!」 (にこにこ) 「・・・・・・・・・・・」 『楽しいの』 少し離れて・・・・わざわざ次のページに同じ言葉で語る。 「こいつ!・・・・・」 少しふざけて追いかける。あっという間に追いついて・・・・・。 楽しい・・・・・何もないこの透き通った日常が、本当に楽しい。 ・・・・・・・なんて考え事をしてると・・・・・・ ばふっ!! 背中に暖かい感触。俺の首にまわった手、 俺の手をそっと重ねてみる。 あったかい・・・・・・。なんて暖かいんだろ。彼女の温もりは・・・・・・。 短い髪が顔をくすぐる・・・・・・・、重い。 するりっ 手が抜けて、ふわって、感じでかるくなる。・・・・・目の前が・・・・暗い。 『 』 「・・・・・・見えないぞ」 ・・・・・・突然前が明るくなる。・・・・・ちょっとすねてる。でも次の瞬間。 (にこっ) 俺をいつも元気づける、あの笑顔。そして、スケッチブックの大きな言葉。 『元気?』 「ああ、いつだって元気だぞ。」 「・・・・・なあ。」 (にこっ) 返事代わりの笑顔。 「おれ、楽しい、やっぱり!!」 (にこっ?) 少し困ってる。 何言ってる俺。自分でも変だって思う。でも、 それが信実なら、真実なら隠す必要なんて無い。奏でればいい・・・・・・。 ぐいっ 最後はいつも、俺の右腕に納まる。そして隣で、うれしそうに顔をこすりつける。 「ほんと、強いな」 彼女には・・・・・・・・・奏でられない。 でも、そんなことを微塵も感じさせない強さ。 語ることができる。言葉を・・・いくらでも語れる。 奏でられる俺なんかよりもっと、もっともっと、多くを語れる。 その小さな指で、手で。 毎日毎日、スケッチブックはたくさんの会話で埋め尽くされる。 『伝えたいことがあるの』 その柔らかな表情で、感情で。 当たり前のように怒って、泣いて、困って、そして・・・当たり前のように笑うんだ。 「(そう。彼女に逢えて、笑えるんだ)」 「(素直な気持ちで、向かい合える)」 彼女は・・・・・・彼女の全部で、俺に語りかけてくれる。優しく、強く投げ掛ける。 だから・・・・・・俺は残らず返すんだ、すべてを、たとえそれが些細なことでも。くだらなくても。 こぼれ落ちたら、拾い集めて。つかみ損ねたら、全力で走って。 全てを、俺のの精一杯で、倍にして返してやるんだ! 「走るぞ!!」 _________________________________________ フッ(~ー~)・・・・・・・瑞佳は、メインディッシュにとっておこう(本音:うぅ・・・・瑞佳難しい・・・・) 書けば書くほど、言葉が無くなっていく・・・(T_T)どうしよう。 えっと今回は・・・・・・・・彼女です。そして初めて二人称。(爆) さらに、重苦しいのはやめて、軽めに云ってみました。(軽い?どこが?) ということで感想モード!!(注:あまり期待しないでください) To トーマスさん (汗)まだ、「かれ」には会っただけで、 手つかずなんです〜〜(悲爆)ど〜しましょう^_^; To Sealさん 難しいですよね、椎名・・・・台詞少ないし。(俺だけか) 「みゅ〜」の中身をほどいてみたいです。(^-^; To 紅月夢 対抗してますか・・・(^_^;)光ってます!(謎爆) お知り合いの方ここにおられるようで・・・・。 To せらふぃむさん 二人であるが故の幼なじみ。友達でない、恋人でない。 特別な、ふつうすぎる関係・・・・・。幼馴染 To セリスさん そうか、デフォルトは浩平やったのか。(まじめにやれって) おいらは何を隠そう(?)ココで書き始めました。(ばきっ) 先輩の言葉は、直接響くものがあります。 To 睦月周さん 本当の自分をおいておける場所って少ないですよね。 俺はパソコンの前だけ(爆) おいらまだまだたったの5作品(暴露)・・・・・・うわ!蚊に食われた!! ・・・・痒いけどがんばろう。みなさんの作品も楽しみにしてます〜。