『前回のあらすじ』 おはよんよーん!私、長森瑞佳だもん! 前回、謎の失踪をとげた沢口君のこと、覚えてるかなだもん! 七瀬が、その被害に遭っちゃったんだよ! 倒れた七瀬を助け起こす浩平だよもん! うぐぅ・・・けろりおん参上だりゅん! さーて、それじゃ続きにいこうだもん! え?『嫌なの』? そういうこと言う人、嫌いです。 ドゲシイイイイイイイ! 「何をしてんのよ!あんたあああああ!」 「あ!生き返ったか!?七瀬!」 「死んでない!あんたがやったんでしょうが!折原!」 「トドメを刺したのは・・・」 「みゅー」 「ともかく!何なのよ!?あの気色の悪い『前回のあらすじ』は!?」 「俺の『長森瑞佳の物まね』・・・上手すぎて、何も言えないらしいな・・・」 「じゃかあしい!瑞佳に言うわよ!?」 「是非とも、止めてくれ」 「だったら、真面目にやらんか!」 『本当のあらすじ』 新年会を開くことになった俺達。 しかし、なかなか人が集まらないために、俺と椎名は家の周りを確認することにした。 七瀬の姿を見つけた俺と椎名は、どちらが七瀬を捕まえられるかの競争をすることになった。 だが、勢い余って攻撃してしまうのだった。 倒れた七瀬に、椎名のトドメの一撃。 ・・・さて、これは何のSSだったのか?思い出せないのは俺だけか? それでは続き・・・ 「あ、お帰り浩平」 「おう・・・」 ドアの開く音に、長森は料理の準備を休めること無く言う。 「早かったんだね」 「あけましておめでとう。瑞佳」 「あ、七瀬さん。おめでと・・・」 新年の挨拶をしようと振り返った長森は、その惨状を見て固まった。 「・・・こう・・・へい?その怪我・・・」 「ああ・・・謎の『暴走ハムスター』に襲われた。まさか、目から怪光線とはな・・・」 「はあ・・・」 七瀬がいることで、大体の想像ができたのだろう。長森が、ため息をつく。 「まったく、七瀬さんに意地悪ばっかりして・・・」 「本当・・・お願いだから、鎖で繋いでおいてよ・・・」 「うん・・・考えておくよ」 おいおい・・・俺は猛獣か何かか? 大体、鎖で繋ぐのは七瀬の方だろ? ゴン! 「・・・何ゆえ・・・殴った?」 「何となくよ」 勘がいいな・・・七瀬。 「ところで、七瀬さん。年賀・・・」 『年賀状』と言おうとした所で、再び長森が固まる。 「うん?」 「・・・え・・・え・・・と」 あ・・・そういえば、七瀬の顔面に靴の跡があること・・・言い忘れた。 「ちょっと瑞佳?どうしたの?」 「あ、えと・・・」 仕方ない。俺が教えてやるか。 「七瀬・・・お前の顔のせいだ」 ベキイイイイイ! そして数秒後。洗面所に、七瀬が駆け込んだ。 「まったく・・・新年早々、ロクなことしないわねえ!あんたわ!」 「新年早々、バイオレンスな奴だな」 「・・・折原君・・・もう一回殴られたいのかな?」 「何でもないです」 これで、七瀬との新年の挨拶はすんだわけだ。 「はあ・・・」 何度目のため息だ?長森・・・ 「・・・それで、他には誰が来るんだ?」 「あ、後は里村さんと住井君が・・・」 茜・・・ 「何でかなあ・・・それだけで終わりでない気がするのだよ。俺は・・・」 「はあ?」 「たとえば、長森のオプション椎名のごとし・・・」 「・・・そういえば、あの子は?」 七瀬の一言で、気が付く。 「やけに静かだな・・・と思ったら・・・」 「浩平がうるさすぎたんだよ」 「うるさかったのは・・・」 「誰かな?折原くーん?」 「私です。折原浩平、はしゃぎ過ぎました。あははー」 ああ・・・俺って、弱い人間・・・ 「だから、繭はどうしたの?」 「ああ、現実逃避してる場合でもなかった」 「あの子の声してたわよねえ?」 七瀬に頷いて見せる俺。確かに、あいつと熱い戦いを繰り広げた。 結果は『痛み分け』という所だったが・・・文字どおりに・・・ 「外にいるんでしょうね?きっと」 そうだろうな・・・ 「大変!きっと、寂しがってるよ」 「そんなわけあるか。あいつだって子供じゃないんだぞ」 「あああああああああああああああああああああ!可愛いいいいいいいいいいいいいいいいい!」 いきなり、外から大声が聞こえてきた。 「みゅー!」 ぐあ・・・ 「ほらほら!茜!この子・・・」 ・・・その場面を想像するのは・・・あまりにも容易すぎだった。 「長森・・・すぐに助けないと、椎名が食われてしまう」 「はあ?」 七瀬が、目を点にする。 「でも・・・今の声・・・」 そういえば、長森と『あいつ』は面識があった・・・って、 「1回声をかけられただけじゃなかったか?お前と『あいつ』・・・」 「違うよ。2回だもん。それに、クラスに遊びに来たことあったよ」 そうだった。あの不法侵入者め・・・ 「ともかく、行こうぜ」 「でも、里村さんも一緒なんだよね?」 「そう・・・だな・・・『茜』って呼んでたもんな・・・」 「だったら、連れてきてくれるよ。繭だって、子供じゃないんだし」 ・・・子供扱いしている奴の台詞とは思えんな。 「やっほー!しいこさんだよ」 やたら元気な声が聞こえてきた。頭が痛い。 「そんな大きな声を出すな。傷に響く」 「どうしたの?痛そうだね?」 「ああ・・・大怪獣『ななごん』に攻撃を受けてな・・・生きている・・・もしかしたら、これが奇跡だったのか?」 「・・・後ろの人、無言で拳を握り締めてるよ」 ・・・あう・・・ 「・・・そ・・・そうか?でも、七瀬は『乙女』だからな!」 『乙女』に力を込めて発音してやる。 「うぐ・・・」 予想通り、七瀬がうめく声がした。 「そんな暴力的なことできるか?否!できるはずが無い!何故なら、七瀬は乙女だから!」 「・・・ふーん」 「そうさ!間違えても、後ろから真空飛び膝蹴りを食らわそうとして、しくじって顔面着地したりはしない!」 「いつやった!?そんな真似!」 たまらず、七瀬が怒鳴る。 ・・・そして、固まる。 「・・・あ」 呆然と、柚木を見て・・・ ・・・・・・・・・さようなら・・・乙女の七瀬・・・なんて、初めからいなかったか。 「・・・どうしたの?さっきの人」 「ああ・・・プライドが傷ついたらしい・・・」 「ふーん。そう」 とりあえず、この脇役は無視して、後ろの茜に声をかけることにした。 「ちょっとお、『脇役』って何よ?」 言葉、そのままの意味だ。 「茜、元気か?」 「みゅー」 「何だか、縮んだな・・・茜」 「・・・ちがう」 「どうした、茜。いつものように、『チビって言うな!』って怒鳴ると同時に、重箱3段攻撃を見せてくれよ」 「みゅー・・・ちがうもん」 「・・・浩平、可哀相です」 後ろから、茜が声をかける。 すぐさま抱き着く椎名。すでに、懐いてしまったか・・・ 「ひどいよね、繭ちゃん」 柚木が手を伸ばすと、たちまち隠れる椎名。 ・・・その反応はナイスだぞ。椎名よ。 「ま、いいか。はい、折原君」 柚木が、何か紙を取り出して、俺に渡す。 「・・・俺は山羊じゃないから、食べられないぞ」 「違うよ。年賀状」 確かに。『折原君へ』と書かれた年賀状だった。 「いきなり呼ぶんだもん。慌てて、年賀状書いたんだから」 「って、お前は呼んでないぞ」 「呼んでないって言われてるよ、茜」 「お前だ!」 「え?繭ちゃん?」 「違う!柚木!お前!」 「えー?何でえ?」 ・・・もう、いいや。 俺は、渡された年賀状を見る。 「・・・って、白紙じゃねえか」 「うん。どうせ、文面なんて見ないでしょ?折原君は」 「お前の文章なんて、読みたくも無いけど・・・しかも、これ一昨年の年賀状じゃねえか」 「珍しいでしょ?」 「珍しいわけあるか!単なる余り物だろうが!」 「・・・酷いよ・・・折原君」 わざとらしいんだよ・・・お前は・・・ 「浩平・・・」 何で?その瞳は何!?茜。 「みゅー・・・」 お前までか!?椎名! 「多数決で、折原君が悪いと決まった所で・・・」 「おい!」 「おじゃましまーす」 さっさと上がっていく柚木。 「みゅー」 椎名。 ・・・最後に残った茜に対して、俺は・・・ 「・・・上がってくれ」 「はい」 何か・・・疲れたぞ。 続かない。 『だから、あとがきのこと忘れます』 いや、忘れてどうする・・・俺・・・ うい。それでわ、昨日俺が投稿した後に投稿されてる方のSS読んだので、感想みたいなもの書いてみます。 以前の方、読んでないわけではないですけど、気にせんでください。俺の感想なんて無い方がいいですって。 変身動物ポン太さまの『温泉ばとるろいやる』 12月ごろ、何気なく来てみたら、あなた様のSSが一番上にありました。 いや、笑った笑った。自分の投稿するの、本当はあなた様のに感想書きたかっただけです。 ・・・だったら、感想だけ書きゃいいのか・・・俺わ。 さてと、 この住井君がたまらなく好きです。殺さないで、復活させてください。是非。 ところで、長森と繭をキープというのは・・・いや、何でもないです。 暴走しているヒロインより、脇役どもに注目してるのは俺だけですか? 次、期待してます。 狂税炉さまの『それいけ!しいこさん!!』 ああ、こんなしいこさんが書けたらよかったのにな・・・俺。 なーんて・・・しいこさんの授業、ナイスです。 『1942』・・・って、密かにゲーム名です?あ、違うかも。 『バンゲリングベイ』・・・どんな中学でしょうか?この少年。 十分に詩子さんらしかったと思いますが、俺わ。 うううう・・・わけわからん感想ですいません・・・っていうより、読んでもらえてます? それじゃ、さよなら。