枕が涙でぬれた日 投稿者: サクラ
私には、ずっと一緒にいたい人がいます・・・・・・いました。

その人は幼なじみで、私がいないと駄目な人。

私は毎朝その人を起こしに行き、その人と走って学校に行く。

何ともない普通の日常が、とても楽しかった・・・。




私は、その人の事をずっと前から好きだった。

告白された時は、とても嬉しかった。

でもそれは・・・ううん、でもその後は、本当に私の事を思ってくれた。




そろそろ三年生になろうかという時に、私は異変に気付いた。

みんなの記憶の中で、その人がいなくなっている。

・・・違う。その人の存在が薄くなってきている。

私も一度、忘れてしまった・・・忘れたくなかったのに・・・。

でも、交差点でその人を見た時、全てを思い出した。

その人とすれ違う時、後ろから抱きしめた。・・・存在を確かめるため。

その人の背中は・・・とても・・・温かかった。

その人も私を抱きしめてくれた。

とても、嬉しかった。




私は、公園でひざ枕をしてあげた・・・残りわずかな時間を・・・。

そして・・・・・・その人は・・・消えた・・・。

まるで、初めからいなかったみたいに・・・・・・。

でも、あの人の枕になっていた私のひざは・・・涙でぬれていた。

あの人の存在した証が、ここに・・・ある。




私は待った、あの人を・・・。

夏・・・運動会

あの人のいない運動会は、物足りなかった。

秋・・・文化祭

あの人のいない文化祭は、寂しかった。

冬・・・修学旅行

あの人のいない修学旅行は、行かなかった。

そして、春・・・あの人が消えた季節

・・・あの人は・・・・・・帰って来てくれた。

あの、枕が涙でぬれた日に・・・。


「ずっと前から好きだったんだ・・・・・・俺と、もう一度、つきあってくれっ!」

「うんっ、いいよ」


枕が涙でぬれた日は・・・『哀』と『喜』を持っている日。

・・・もう、枕が涙でぬれる事はないと思う。

だって、私の隣には・・・

大好きな人が・・・浩平がいるんだもんっ!!

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どうもお久しぶりです。15回目の投稿のサクラです。
「アシスタントの葵ちゃんで〜す」

1ヶ月ほど投稿してない間に、新しい人がたくさん増えましたね。
「この場を借りて、挨拶さしてもらうね」
『はじめまして』

「サクラの事を忘れている人って、結構いるんじゃない?」
・・・1ヶ月ぶりだからね。・・・仕方ないよ。
「覚えててくれたら、『ありがとう』だね」

それでは、すべての皆さんにありがとう