「はぁ、まぁいいわ。昼食を食べましょう」
私は昼食(カレー)を食べようとして席に着いた
・・・・上着が無いとちょっと寒いわね(澪が洗うと言って持っていったのだ)
「いっただきま〜す」
やっと昼食にありつけるわね
・・・・・・・何よ、何なのよ、このカレーは!?
「ちょっと折原、何よこれは!?」
「何ってカレーだが、お前にはう○○に見えるのか?」
バキッ!!
「その言葉は、カレーを目の前にした人に言う言葉ではないわよ」
「・・・・・すまん。それより、このカレーが何かあるのか?」
「折原は、何カレーを頼んだの?」
「何の変哲も無い普通のカレーだぞ」
「じゃあ、何で私の大っ嫌いな納豆が入っているのよ!!」
「自分で入れたんじゃないのか?」
「入れるかッ!!アホッ!!」
「・・・・言っておくけど、俺は納豆なんか入れてないからな」
・・・・さっきのどさくさに紛れて、誰かが入れていった?
やっぱり私は命を狙われているのかなぁ・・・・気のせいよね
私はそのカレーを折原にあげて、もう一つのカレーを頼んでそれを食べた
私たちは教室に戻り、椅子を見ると・・・・またあった
しかも今度は釘。長さ3cm位ね、それが5本、しかも”立って”いる
今度は釘?これは絶対、私の命を狙っているわね
「・・・・どうかしたんですか?」
声がした方向に顔を向けてみると、里村さんだった
珍しいわね、里村さんが話し掛けてくるなんて
「ちょっと、ね」
「いじめ・・・・・・ですか?」
「ううん、暗殺よ」
「・・・・・・・暗殺?」
「そう、私、命を狙われているのよ」
「・・・・・・・・・・・・・それじゃ」
「ちょ、ちょっと待ってよ。最後まで話を聞・・・」
「嫌です」
「・・・・・・即答ね」
「さよなら」
里村さんは、自分の席に戻っていった
・・・・里村さんはそんな事を言いに来たんだろうか?
とにかく、私は釘を取り、午後の授業を受けた
キーンコーンカーンコーン・・・・
「ふぅ、やっと終わった。よし七瀬、一緒に帰ろう」
「掃除があるでしょ」
「ぐぁ、そうだった」
「あんたも私も教室掃除でしょ」
「ふッ、俺にはみさき先輩との勝負がある。では、さらばッ!!」
「あっ、折原!!」
折原は走って教室を出ていってしまった・・・・・うまく逃げたわね
まぁ、いつも折原はサボっているし、たまに掃除をやってるかと思えば、人の邪魔ばかりしているし、ほっといてもいいわね
教室掃除は折原と私を含めて8人。瑞佳に里村さんに・・・・(以下略)
そして私はほうき担当だ
私は教室をはいていた。すると、
「七瀬さん、危ないッ!!」
瑞佳が叫んだ。振り返ってみるとロッカーが倒れてきていた
「っはぁぁぁぁぁぁぁ!!大回転旋風突きッ!!」
『大回転旋風突き』は、私が剣道部にいた時に、最も得意としていた『突き』だ。この突きをくらった対象物は、大回転をしながら吹っ飛んでいく技だ。ついでに言うとこの技で、全国剣道大会を優勝した事がある
私はとっさの出来事に、剣道部の血が騒いでしまったらしい
ほうきを竹刀の変わりにして、技を放ってしまった
ズガァンッ!!
大きな音を立てて、ロッカーは大回転をしながら廊下に飛び出していった
バキャァッ!!
鈍い音がしたわね・・・・・・(汗)
「いってぇーーー!!」
・・・・・飛び出していったロッカーが誰かに当たったらしい
・・・・・どうしよう、乙女の私がこんな『突き』を出して、しかも、誰かに怪我までさせて
・・・・・乙女のイメージは、もう無くなったわね(泣)
「七瀬さん、大丈夫?!」
「うん、私は大丈夫だけど・・・・当たった人は大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。だって、当たったのは浩・・・・」
ガラッ!!
「誰だッ!!ロッカーを俺に当てた奴はッ!!めちゃめちゃ痛かったぞ!!しかも回転がかかっていて、威力倍増だったぞ!!(怒)」
瑞佳が言い終わらないうちに、ロッカーに当たったと思われる生徒が入ってきた
・・・・・折原だったのね、ロッカーに当たったのは
・・・・・額から血を流している、かなりやばいわね(汗)
「長森!!一体誰が俺にロッカーを当てたんだ!?」
「えっと、その、あの・・・・・・」
瑞佳ちらちらと私の方を見てる。どうしたらいいのか分からないようだ
「長森、七瀬が気になるのか?・・・・・・・まさか、七瀬、お前か?」
「は、はははは、ご、ごめん」
「・・・・・笑ってごまかすなぁー!!」
「不慮の事故よ」
「何が不慮の事故だ。一直線に俺に向かって飛んできたぞ(怒)」
「あのね、七瀬さんにロッカーが倒れてきてね、それを七瀬さんが大回転何とかで、ロッカーを吹き飛ばしたんだよ」
「・・・・・・・ここからか?」
「うん」
瑞佳がうなずいたら、折原は青ざめていった
「長森、七瀬、ここから俺が当たった場所まで、何メートル位離れていると思う?」
「さぁ」
「わかんないよ」
「・・・・・ゆうに30メートルは離れているぞ」
「・・・・・・・・七瀬さん凄いね〜」
「は、ははははは・・・・・(汗)」
私の『突き』って、そんなに威力あったんだ・・・・
「だから笑ってごまかすなッ!!俺の立場はどうなるッ!!」
「浩平が掃除をサボらなければ、回転したロッカーに当たる事なんて無かったんです」
「ぐぁ・・・・・・・・・・(図星)」
里村さんの言う通りだった
「・・・・・それより七瀬さん」
落ち込んでいる折原を無視して、里村さんが話し掛けてきた
「ロッカーに糸が巻き付いていました。おそらく、誰かが意図的にロッカーを倒したんだと思います」
つまり、私がロッカーの近くに行った時に、糸を思いっきり引っ張ったのね
糸でロッカーを倒すなんて、結構力があるわね・・・・・
・・・・・一体誰が私の命を狙っているの?
つづく
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こんばんは。5回目の投稿のサクラです
いきなりですが、2つお詫びがあります
1つは、WTTSさんからの感想で気付いたんですが、暗殺計画(2)で、13個の画鋲を取ったと書くのを忘れてました
2つ目は、
ちなみに澪はしゃべれない
と言う浩平のセリフがありましたが、あっさり言ってしまっていて、良くなかったみたいです。澪ファンの皆さん、どうもすみませんでした
まだまだ修行が足りないと言う事ですね。もっともっとがんばります
あ、糸でロッカーが倒れるのか?というのは聞かないで下さい
それではッ!!
P.S.WTTSさん、うとんたさん、リバイアさん感想を送ってくれてどうもありがとうございました。とても嬉しかったです
あと、感想を書いてくれた皆さん、そして、読んでくれた皆さん、ありがとうございました