雪の降る日  投稿者:シン


「あ、雪!」
「へぇ、珍しいね」
浩平君が上げた声は、まるで歓声みたいな響きがある
それに答える私の声も、弾んでいた
この町では雪はとても珍しい、なんせゲームを通して1度も降らなかったと言う伝説もある(ぉぃぉぃ
そんな事を考えていると
「ああ、もう十何年も見てないよ」
「え? 浩平君も!」
心底驚いた、じゃあ私の目が見えなくなる前の冬以来の降雪と言う事になるのかな
「ああ、俺が前に住んでた場所はよく降ったけどな」
「浩平君、引っ越して来たんだ」
そこまで言った時、子ども達が私達の横を嬉しそうな声を上げて通り過ぎる
「…雪が降って喜ぶのって子どもと犬だけ、って聞いた事あるけど、ほんと嬉しそうだな」
あからさまに話が変ったけど、そう言う気分もあるよね
「浩平君にかかると皮肉の言葉も誉め言葉になるんだね」
「あれって皮肉の言葉なのか?!」
気付いてないのが浩平君らしいんだね
「ふふっ、でも何か楽しいね」
私も子どもなのかな?
「先輩もまだまだ子どもだな」
「浩平君酷いよ〜」
抗議の声を上げながらも、その声自体が楽しそうに弾んでる
「はははっ、ごめんごめん」
つられるように、謝る声も楽しそうだ。でも、その楽しい時はすぐに終わる
「…ここで、お別れかな」
「ああ、流石に早いな」
初めて、でも無いかな。でも久々にこんなに家と学校が近くにあることを恨めしく思ったよ……
「……なぁ、やっぱり、駄目か?」
「……うん」
「…そっか…じゃあ、また明日な」
「明日はお休みだよ」
一気に沈んだ空気を無理に引き上げるためにわざと明るい声を出した
「ぐあ! じゃあ、明後日な」
「うん、明後日だね」
それだけで私達の会話は消え、私は家に入る……
そして、いつも最初に言う言葉「ただいま」では無い言葉を呟いた
「行きたかった…かな」

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新年明けましておめでとうございます〜(マテ
後書き…後書きねぇ(^^; 後書きの書き方(?)忘れちゃったよ(ぉ
取り敢えず久々だし… 何ヶ月ぶりだろ?
今までアシスタントの澪に殴る蹴るの暴行を受けてたけど今回は居ないし
断空砲を食らったから復活に時間がかかったって事でOK?(謎爆)
まるで苺チャットの呪縛から解放されたようなタイミングで出したなんてことは内緒です(核爆)

もう随分ROMもしてなかったから続き物読み飛ばして単発だけ読んだけど
レベル上がってませんか(汗

…さて、あとは何書こう……やっぱり後書きに苦心惨憺するのは馬鹿らしいからこれにてっ(^^ゞ