GOGO繭ちゃん  投稿者:シン


「七瀬、七瀬、七瀬〜〜〜」ばし、ばし、ばしぃ
「何しやがる、このアホーーーー」ドムッ
俺が描いた青写真は、白黒写真に変化した
「グフッ、な、ナイスな叫び&ボディブロー、乙女にしか出来ない技だ、げほっ、げほっ」
「どこがじゃ・・・って、ぎゃーーー」
「みゅ〜♪」
なかなか忙しい奴だな、結局茶道部に入ってもあの性格は変わらなかったわけだ。
「いや、七瀬の事だからやっぱり、ごがーー、かな?」
「それよりこれをなんとかしてよ」
「繭、いいぞ、もっとやってやれ、喜んでるぞ」
「みゅ〜、みゅ、みゅ〜〜〜〜♪」
ああ!俺ってなんていい奴なんだろう、これで繭も七瀬も幸せに
「いたいっ、いたっ、いたいいたいいたい〜〜」
ちょっとうるさかったか、このままでは奴が来てしまうな、
「繭ちゃん、おいたはやめようね」
やはり来たか、いい所で邪魔をしてくれる
「繭、続けてていいぞ。さて、長森、向こうに行こうか」
なんとか、奴こと、長森を遠くにやってしまわねばならん
「だめだよ、繭ちゃんをとめないと、七瀬さん困ってるもん」
「重大な話なんだ」(←目がマジ)
「はいはい、繭ちゃんを止めてから聞くもん」
駄目だ、長森の強固な意志は崩せない…ならばっ
「あっ、そこに猫、しかも捨て猫がいるぞ」
学校の中庭を指差してそう言うと
「ネコー、ネコー」
と言いながら飛び降りた
…は?ここは2階だったはずだ
「おい七瀬、やはり乙女には2階から飛び降りるくらい常識だぞ」
繭を引き剥がして、押さえつけて七瀬に話す
「死ぬわっ」
「長森が行ったそ」
「嘘っ」
下を指差す
が、そこには誰もいない
「浩平、猫いなかったよ」
きゅうに背後から長森の声がした
全身が硬直するのを感じた…
一瞬、手が少し開かれそのまま凍りつく…というより恐怖で動けない
「あれ?どこに行ったんだろうな」
明確な殺意を感じた…
だからとぼけてそう答えた…
じょうだんだよもん なんて言ったら俺は命がないだろう
「すまん、気のせいだったかな」
……数秒間の冷たい沈黙
窓から下を見たまま振り向けずに固まっている俺
背後から感じる殺意
その殺意は…チャイムと同時に消えた
「そうなんだ、じゃあ仕方ないね」
その言葉を残して、長森は去った
だが、奴は忘れていたのだ…
繭がいまだに七瀬の髪を引っ張っているという事を
そう、俺の手が少し開かれた間に繭は自力で脱走
その後七瀬の髪を引っ張っていたのだ
「繭、偉いぞ、もう俺が教える事は何もない…」
「なに教えてんのよっ、ぎゃぁぁぁぁ」
「みゅ〜〜〜〜♪」
俺は肩の荷が下りたのを感じた…
いや、違うな。まだ下りてはいない、ただ軽くなっただけなのだ
まだ繭は一人では長森に太刀打ちできない
長森に太刀打ちできて始めて肩の荷が下りるのだ
真の敵は七瀬ではない、長森なのだ
頑張れ椎名、負けるな椎名
あの2階から飛び降りても平気な長森を超えるその日まで
っていうかそんな日来るのか?
しかも何か違う気がするのだが
なんて事を気にした時点で負けが決まるのだ
気にせずに行け ガンガン進め 未来は君を、待っている
「みゅ〜〜〜〜♪」


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後書き

うぐぅ…まともなのが書けない
それというのも学校がないせいだ
学校があれば構想練れるのに
しかも題と違わないか?
…あう〜
と言う訳で当分駄作に付き合ってくれると幸いです
ってまたこんなの出すんかい!!