いけない澪ちゃん おねだりなの☆ 投稿者: 雀バル雀
澪はもう子供じゃないの

女は見た目じゃ分らないの

男はバカだから、すぐだまされちゃうの

いい気味なの〜


あなただけに教えてあげるの

これが澪の“ほんとうの”姿なの♪








『い・け・な・い 澪ちゃん』 


・おねだり編なの








今日はデートなの。
相手は1つ年上の先輩さんなの。


「澪、このリボンかわいいな?」
『ありがとうなの』


ふふ、澪のかわいらしさにすっかりメロメロなの。


「お、しかもコロンまでつけて。気合入ってるじゃないか」
『そうなの』


ふふふ…
このあいだ駅前のマツキヨで万引きしてきたの。
『試供品』ってメーカーなの。
ああ、澪ってほんと不良なの〜。


『とーぜんなの。大好きな人とデートなの』
「み、澪…」


赤くなってるの。
純情なの。かわいいの。

でもでも、口ではなんとでも言えるの。

しょせんは遊びなの。
とりあえずキープなの。
澪って罪な女なの〜。


「よーし、なんか食いに行こうか?」
『いくの』


わーい♪なの。
タダメシ万歳なの〜。


「なにがいい?ハンバーガーなんてどうだ?」
『いやなの』
「うーん、じゃあパスタは?」


分かってないの。
澪が食べたいのは決まってるの。


『おすしがいいの』
「す、寿司か…」


男の甲斐性の見せ所なの。
おごってくれるなら――おっぱい触らせてあげてもいいの。

きゃー。恥ずかしいの〜。


「しょうがないな」
『しょうがないの』


わーいなの。
しょうがないの。
澪の魅力のまえには誰も逆らえないの。
ああ、魔性の女なの〜。


「パックの安いのでいいか?」
『ダメなの』


ついでに寿司太郎も禁止なの。
回るやつもダメなの。
将太の寿司にでてくるようなヤツが食べたいの。
澪はグルメなのー。


「…しょうがないな…」


しょうがないの。
澪みたいなレベルの高い娘をげっとしようと思ったら、生半可なことじゃダメなの。


「じゃあ、とびっきりのスシを食わせてやろう」






<滋賀県――>



「さ、澪。ついたぞ」
『遠いの』


な、なんでこんなとこまで…
でも、きっとすごくおいしい、幻のおすしなの。


「俺が昔ここに住んでた頃、大好物だったんだよ」
『ふ〜ん、なの』
「滅多に食べられない高級品なんだぞ」
『スゴイの』


わくわくなの。
きっと、将太もビックリなの。


「美味しんぼにも紹介された、有名なお店だぞ」
『楽しみなの〜』


なんか汚いお店だけど、いかにもってカンジなの♪
わくわくなの〜♪


がらっ

「へい、いらっしゃーい!」


いらっしゃったのー!。
さっそく、カウンターに座るの。

ええっと、まずは…


「親父さん、例の2人前」
「あいよ」


おお。
『例の』ってところが、いかにも通なの。
見なおしたの〜。


「ちょっとクセがあるけどな。慣れると美味いぞ」
『へーきなの』


澪は違いが分かるグルメなの。
上質を知る人なの♪


「へい、鮒寿司お待ちー!」
「わあ、美味そうだな」
『そうな――――』


へ?

な、なんなの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

きゃああああああああああなのーーー!!


『く、くさってるの!ドロドロなのー!』
「あはは。そりゃそうだ」


ぱくぱくおいしそうに食べてるの。
で、でも…


ひ、ひとくち…



うううううううううううううううう〜なの〜!


く、くさいの。


「…いやなら食わないでもいいんだぞ」
『が、がんばるの』

そうなの。
残したら、もったいないおばけさんに叱られるの。


ぱくっ



…………


………


……












――それからのことは、よく憶えてないの…


で、でも負けないの。
こんなことでは挫けないの。



ふっふっふ…

そうよ、澪はHでいけない女の子なの。
チャンスはまだまだいっぱいあるの。
禁断の果実は、熟してからのほうが甘いの。






あなただけに教えてあげるの。

これが澪の“ほんとうの”姿なの♪

でもでも まだまだ

女は魔性の生き物なの

澪の心の奥底だけは 誰にも覗けないの。



 (おしまい なの☆)

------------------------------------------
『いけない雀バル』


・お買い物編だよ☆


今日はバレンタインデー。
記念に(なんで?)エロ本をゲットするぞー♪

  ・
  ・

そわそわ そわそわ

誰も気づいてないよな。
うへへ、私はほんとはHでイケナイ男なんだ(みんな知ってるって)
さーて、『漢の遊艶地』と『あそ子CLUB』と
――カモフラージュ用にメンズノンノも買ってと。

ふふふ
珍しく財布もパンパンだし。
ああ…早く帰ってフィィーバーしたいな。

さーて、レジへ…

「いらっしゃいませ。あら?雀バルじゃない」
「…へ?…ポ、ポニ子!なんでおまえが」
「ポニ子じゃないもん!…友人が風邪ひいて、それで今日1日限りのピンチヒッターよ」
「そ、そんな…」

オーノー。
神はどこまで私に試練を与えるというのですか!
このままでは…
このままでは…
『エロ本を…しかも図書券で買った勇者』の称号を受けてしまうじゃなかとですか!

「ほら、買うんならさっさと出しなさいよ」
「い、いや…私が自分でレジ打つから…あはは」
「なにバカなこと言ってんの。ほら、貸しなさい」

ばっ

あああ〜!
おしまいだ〜!

「……雀バル……」
「………」

うう、軽蔑しないで〜。
男なんだからしょうがないじゃないか。

「雪降ってるみたいだから、気をつけて帰るのよ」
「……へ?」

あ、あれ?

「なに?おつりなら渡したでしょ」
「…い、いや…あのさ…その…」
「なによ?」
「いや…やっぱりあきれてるんだろ。スマン、これは…」
「あんたがH本に興味を持ってなかったら、かえってそのほうが怖いわよ」
「へ?」

ど、どういう…意味…


うう、私は“ほんとは”Hでいけない男の子なのにー!



キミだけに教えてあげる。

これが私の“ほんとうの”姿♪

でもでも まだまだ

私の本性だけは まだ誰にも知られてないの(ニヤリ)



たぶん…

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321