萌えよ!澪ちゃん  投稿者:雀バル雀



中国 少林寺…


「…というわけでして、あの悪党を倒すために、ぜひお力添えを」
「うむ、そういうことでしたら。我が寺きっての武術の達人を紹介いたしましょう」
「おねがいします、御坊」


  ・
  ・


『よろしくなの』


「我が少林寺拳法始まって以来の達人、上月澪師範じゃ」
「……帰る」
「ま、待たれよっ!こやつ見た目は小学…もといお子様チックだが、腕のほうは確かじゃ」
『そうなの』
「っても、こんな幾つかも分からない小娘、どう考えたって…」

ばきぃ!

「あだだ!な、なにすんのよいきなりっ!」

ちっ ちっ ちっ

『考えるんじゃないの。感じるの』

「…はあ?」






ちゃ〜〜 ちゃちゃ〜    

なのーーーーーっ!


ちゃん ちゃん ちゃちゃーちゃー (例のテーマ曲)



*へっぽこ実験SS


  『萌えよ!澪ちゃん』






<香港…>


「…というわけで、目的の島には武器は一切持ちこめない。頼れるのは自分自身の肉体と技のみ。わかった?」

『はーい、なの』

「これがターゲット。まず『天沢郁未』、色気・不幸・頭脳を持ち合わせた恐るべき相手…しかも男女見境ない色情魔でもあるの」

『両刀使いなの』

「次が『巳間晴香』『名倉由依』の二人。まあ天沢さえ倒せばどーってことない相手ね」

『了解なの』

「連中はこの島で、毎年『舞踏会』と称しては参加者を捕まえて慰みものにしている女性の敵よ。…あたしの親友みさきまで連中の毒牙に…しくしく」

『危険なの〜』

「任務に失敗しても当局は一切責任を持ちませんからそのつもりで。成功報酬はお寿司食べ放題ね」

『任せてなの』


こうして澪はたった一人、地獄の島へと向かったのである


…んで


『島に到着なの。さっそく受け付けするの〜』



(入り口)


「こらこら、ここは子供が来るとこじゃねーの。お菓子あげるからさっさと帰んな」

『失礼なの。澪は参加者なの』

「あ〜ん?(千葉繁調で)参加者だぁ?子供がなに言ってるんだ」


『澪は子供じゃないの!じゃあ、あれは?』



「繭、おかあさんの手を離さないでね」
「みゅ〜♪」



「あれは父兄同伴だからいいの。しっし、晴香様は貧乳が大のお嫌いなんだ」

『……キレたの』


ばきぃぃぃ!どがっ!ぼきっ!

「うぎゃああああ」

ばたり


「なんだなんだ!」
「うわっ、中崎がやられたぞ。賊だー!であえ!であえ!」


ばたばたばた


『雑魚に用はないの!澪ちゃ〜ん、カーーニバル!」


ぴかあああ!(謎のビーム〈すげえチープな合成〉)


「うわああああああああ!」
「ぎゃあああああああああ!や、やられた〜」

ばたり


『少林寺拳法は無敵なの!』


「今の、な、なんだったんだっ!」
「なんてガキだ!」
「神か悪魔かタカツカ○カルか『でんのうせんし、ポリゴン』か…このバケモノめ!」
「こうなったら…七瀬先生、おねがいします!」


すたすたすた

「せっかくの舞踏会…あたしが世界一の乙女であることを証明するいい機会だったのにぃ…よくも台無しにしてくれたわねっ」

『中ボスは引っ込んでるの!』

「むかあ!ガキだからって容赦しないんだからぁ、見てなさいっ!」


びりりっ びりっ (電話帳を引き裂く)


「あんたもこうなりたくなかったら、泣いて謝りなさい!」


ちっ ちっ ちっ


『電話帳は反撃しないの』


「な、なんですってぇ」


『ケンカは先手必勝なの〜。澪ちゃ〜〜〜ん、フェスティーバーール!』


ぴかあああ!(謎のビーム〈すげえチープな合成〉)


「ぎゃああああああ!…お、乙女が負ける…なんて…ガクッ」


ばたり


『あなたは自分に負けたんじゃないの…澪に負けたの』(←セリフ間違えてる)


「うわああああ!」
「に、逃げろ〜」


『さあ、あとはボスを倒せばクリアなの』



(奥の御殿…)


「あぁ〜ん、郁未さま〜もっとぉ」
「ふふ、みさきは欲しがりやさんねぇ。…ほら」
「わーい♪」


がつがつがつがつ


「郁未…じゃなくてボス、このままじゃ、島の食料全部こいつに食べられちゃうわよ」
「いっそ売り飛ばしたらどうです?」

ぱあん ぱあん

「あだだ」
「痛いですぅ〜」

「あんたたち、よくもそんな外道なことをっ!人の道というものをなんだと思って!」

「…誘拐しといてよく言うよ」
「郁未さんって、美女には甘いんですよねぇ」

「おかわり〜」
「はいはーい、たーんとお食べ」
「わーい♪幸せ〜♪」



『そこまでなの!悪党どもっ!』


「誰っ!」
「!」
「キサマは!」


『悪党に名乗る名前なんて、澪は持ってないの!』


「澪ちゃんね。ふふっ…よくぞここまで辿りついたわね」


『ど、どうして澪の名前を!』


「“フカシの力”に不可能の文字はないわ!」


「…また郁未、フカシこいて」
「しっ!聞こえたら殴られますよ」


「ふふふ…澪ちゃん、あなたと私が手を組めば世界征服も夢ではないわ。どう?手を組まない?」


「…いつから世界征服が目的に?」
「郁未さん自分に酔ってますね」


『ふざけないで!澪は悪の誘いなんかには乗らないのっ!』


「まるごとバナナあげる」
『犬と呼んで欲しいのっ!ご主人様』


「おいこらっ!」
「さ、誘いに乗ってますよ…」




本当に魔王の仲間になる?

 ⇒・はい  ・いいえ


本当に?

 ⇒・はい  ・いいえ


マジで?


 ⇒・はい  ・いいえ


いや…マジでマジで?




『…っと見せかけて!不意打ちジャスティスアターーック!!…なの』


どがしいいいいいっ!



「ぐはあああああ!」
「い、郁未ー!」
「郁未さーん!」
「ひ…卑怯…もの…がくっ」

どさり


『正義は必ず勝つの〜!』(勝利のポーズ)



   ・
   ・



「お願いしまーす、許してくださーい」
「出来心だったんです〜」
「あ、あたしなにも悪いことしてません!全部こいつの仕業です」
「そうそう、この名倉由依ちゃんが首謀者なの」
「ふ、二人とも酷いです!」


『法は法なの。全員死刑なの〜』



「ひ、ひぃぃ」
「お情けを。美少女澪さまぁ」


『美少女?』


「はいっ!PCゲーム界の天使っ!美少女キャラの代名詞澪さま〜」
「某メイドロボなんて、澪さまと比べたらジゲオとカズシゲです〜」
「お慈悲を〜」


『…でも…なの…』


「こ、この子、実は殺し損ねた……じゃなくて、行方不明の姉を捜すために誘拐を」
「そ、そう!『兄貴の居場所を教えてやる』って無理やり手伝わされて」
「わたしも『母の死因を教えてあげる』って…」
「二人とも捏造しないでください〜」


『………』


「ごほっ!ごほっ!…うう、実はわたし不治の病で…次の誕生日までは生きられかもしれないと…」
「あ、あたしも!そうは見えないかもしれないけど…ごほごほ」
「わたしたちが死んだらこの子の面倒を誰が見るんですか〜」
「まだムネもこんなに小さいのに…不憫で…お願い、見逃して〜」
「ひ、ひどいです!けど、お願いします〜」


『……グスン…』


とん(肩に手を置く)


『ムネの小さな人に、悪人はいないの』(ニッコリ)


「そ、それじゃあ!」
「ありがとうございます」
「なんだかとーーっても嫌な気分ですけど、感謝します〜」


『罪を憎んで人を憎まず、なの。…そうですよね、浩平』


キラリ☆ (星が瞬く)


ざっ ざっ ざっ


「………」
「………」
「………」



「………」
「………」
「………」


「………」
「………」
「………」


「………」
「………」
「………」


「………」
「………」
「………」


「………」
「………」
「………」


「…もういいわよね。『………』も18個過ぎたし」
「ぷは…命拾いしましたー」
「ったく、あの貧乳娘!覚えてなさいよっ」
「こ、こらっ!」
「晴香さんっ!聞こえたらどうするんですかっ!」
「大丈夫、大丈夫。あの洗濯板はほら、あーんな遠くに」

















『〜♪』

















「…ほんとだ。と、遠いですね」
「でしょ?これなら絶対届かないって。試しに…おーーい、ぺったん娘〜!」

















『〜♪』













「……ね?」
「ほんとだっ!じゃあ……お前のほうがよっぽど貧乳じゃないですかぁ〜!」
「実は小学生じゃねーのー?」
「頭悪そうな喋り方してんじゃねーよ。ばーか!ばーか!ばーか!」

















『〜♪』
















「きゃははは!」
「なんかすーーっとしましたー」
「もっと言ってやりましょ♪やーい、ちびすけ〜」
「『澪は貧乳でぺったん娘で洗濯板なのなの〜!』」
「きゃはは!郁未似てな〜い」

「『貧乳でぺったん娘で洗濯板』の澪さーん。この3人が呼んでるみたいだよー」

「へ?」
「…みさき…それは…」
「あわわ」

「え?違う?…じゃあ『頭の悪そうな喋り方のちびすけ』澪さーん」


















『………』




















「や、やば!」
「もしかして聞こえてたり」
「まさかぁ…たっぷり20行の間があるのに届くわけ…」




















『大激怒なのーーーーーーーっ!』




















「へ?」
「え?」
「きゃあああ!」
「わ、わたしまで〜」







どがああああああああああああああああああああああああああああああん!









(数時間後…)


「みさきー!しっかりしてー!死んじゃいやー」

『澪が着いた時には…手遅れだったの…』

「いやぁー!みさきぃ〜!』





『夕日が…目に染みるの…』



   ・
   ・


もぐもぐもぐ


『戦いとはなんてむなしいの』


もぐもぐもぐ


『人間っておろかな生き物なの』


もぐもぐもぐ


『大トロ、おかわりなのー!』
「あいよー」




     終  劇

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「こんばんはー!雀バル雀でーす」
「アシスタントの『長森EDで窓から外を見ている青髪のポニーテール少女です。はぁ…」
「どしたポニ子?大翔鳳の死がそんなにショックか?」
「うん、あの胸毛が好き……ってポニ子じゃないもん!なによ↑これぇ!」
「いやぁ、はれぶたのほうが面白かったよなぁ、うんうん」
「あんまりナメたことばかりやってると、マジで読者から見捨てられるわよ」
「うがっ…あはは、そんなこと…まさか…」
「SSっておもしろいですねーそれでは今日はこのへんで」
「さよなら さよなら さよなら♪」
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321/index.htm