てんしのたまご  投稿者:雀バル雀


  『てんしのたまご』


おおきな おおきな てんしの たまご

まあるい まあるい わたしの たまご


ねむれ ねむれ…




こうへい…

どんなゆめをみてるのかな?





ここはわたし たった一人
おおきな きれいな お花ばたけ



すみれ コスモス きんぎょそう
たくさん たくさん お花ばたけ



だけど だけど かれちゃった…
おおきな たくさん お花ばたけ


いつもおてんき
おひさま らんらん


いつもおてんき
ぽかぽか ぽかぽか


だけど だけど かれちゃった
おおきな わたしの お花ばたけ



たくさん ないた
いっぱい ないたよ



だって だって かわいそう
がんばったのに かわいそう
きれいなのに かわいそう



たねを まいたの
すみれ コスモス きんぎょそう
おおきな わたしの お花ばたけ


たくさん まいた
いっぱい まいたの
げんきに そだてと おもいをこめて…


だけど だけど めがでない
わたしの わたしの お花ばたけ



かみさま かみさま おねがいします
どうして どうして わたしだけ?
どうして わたしは かれないの?

一人ぼっちは さみしいよ




え?

お水…?

わたしそんなの知らないもん

それ なに?

どこにあるの?









キミは だれ?

どうして泣いているの?




…………

いつまで泣いているの?
キミが泣いたら わたしもかなしい

一人ぼっちは さみしいよ



だから

ずっとわたしがそばにいてあげるよ



うん

やくそくだよ

えいえんの…やくそく








だから 泣かないで ね
キミが泣いたら わたしもかなしい









きみは こうへい
わたしは みずか



ふたりは ともだち
ふたりは きょうだい
ふたりは おやこ
ふたりは こいびと




ずっと ずっと





なのに…






きょうも おてんき
おひさま らんらん


きょうも おてんき
ぽかぽか ぽかぽか



どうして どうして めがでない
わたしの わたしの お花ばたけ



え?

雨…?

わたしそんなの知らないもん

それ なに?

どこにあるの?


こうへい 知ってるの?



うん

さがしにいこうよ









どこにいくの?
こうへい



ねえ
もどろうよ



あそこには いけないよ
せかいは ここまでなんだよ




ちがうよ
ぐるぐる ぐるぐる まわってるだけだよ



おわり?
でぐち?



このせかいは おわらないよ
だってもう おわってるんだから










どうして そんなかおするの?

こわいよ こうへい



…そんなのわからないよ


だって


こうへいは こどもだもん


ずっと

こどもだもん










いたいよ

いたいよ こうへい

くるしいよ




だめだよ

わたしを ころしても



おわり?
でぐち?



このせかいは おわらないよ
だってもう おわってるんだから



いたいよ…











きみは こうへい
わたしは みずか



ふたりは ともだち

けんかもしたよね
こうへいはつよいから わたしがまけるの

でも ずっとなかよし




ふたりは きょうだい

いじわるしたよね
こうへいはおにいちゃんだから わたしが泣くの

でも ずっとなかよし



ふたりは おやこ

よく しかったよね
こうへいは泣き虫だから さいごはゆるすの

でも ずっとなかよし




ふたりは こいびと

なんどもキスして だきあって
こうへいがのぞむことなら なんでもしてあげた



笑顔で


ずっと ずっと

二人はなかよし



だって…


わたしは


こうへいが


つくったんだから…









こうへいが のぞむことは
なんだってしてあげた





わたしはみずかだけど
いろんな人になった






おとこのこ
おんなのこ
おかあさん
いもうと
おとなの人

ながもり みずか…




こうへいが のぞむことは
なんだってしてあげた



ともだちになったり
おかあさんになったり
こいびとになったり



いろんな女の人になって
はだかになって

こうへいが のぞむことは
なんだってしてあげた


こわいことも
いたいことも


けど いいよ

きもちよかったから


笑顔で


ずっと ずっと

二人はなかよし








こうへい…

どうして泣いているの?


どうして いつも泣いてばかり…




いたいよ

いたいよ こうへい

くるしいよ




おおきな たくさん お花ばたけ
わたしの わたしの お花ばたけ




なみだが

こぼれて

めがでたよ

ほら







だめだよ

わたしは かれないよ




だって…


こうへいが


つくったんだから…








わたしは みずかだけど
瑞佳じゃないけど



こうへいが のぞむことは
なんだってしてあげた




なんだって…




おいで



「浩平…」



さあ



「うん…いいよっ」



かえろう






わたしの なかに…











おおきな おおきな てんしの たまご

まあるい まあるい わたしの たまご

わたしのなかの てんしの たまご





あ また うごいたよ


ころころ ころころ うれしそう




こうへい

どんなゆめをみてるのかな…




かがやく きせつを 

ずっと ずっと

あの子 と二人で

ずっと ずっと






おおきな おおきな てんしの たまご

まあるい まあるい わたしの たまご

ずっと ずっと てんしのたまご 

わたしのなかの てんしの たまご




ねむれ ねむれ






〈了〉


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*(よいこのみんなへ)…このSSはあくまで『フィクション』です。


『タクSSコーナー』

多くの戦士たちが己の文才を賭けて闘う、そこはいわばSS作家の聖地。
熱き想いを胸に秘め、今日も漢達は書きつづける


そう…命、続く限り!(笑)


これは、その闘いを克明に綴った記録である。


『さっか道』


第6話・『パブリックエネミー』


『ミッチー。マキマキを告訴「サチヨよりムカツクっ!」』(○性自身)
『キライなONEキャラ。第一位…広瀬真希』(ランク○国)
『こいつが出るとゲームを止めたくなるキャラ。…第一位…広瀬真希』(週○文秋)


〈まてつやさん宅…〉


しくしく

「みんなが真希のこと『画鋲女』とか『イジメバカ女』って…」

「マキマキは悪くないよっ!」

「グスン…ほんと?」

「ああ。…たとえ世界中を敵に回しても、俺がマキマキのFC作ってあげるからさ」

「まてちゃん〜!」

「マキマキ〜!」



だが、数日後…


『サダムとまてつやは世界の敵だ!』(○ューズウィーク誌)
『魔哲矢「“画鋲女”真希真希我愛!世界我敵!」』(人民日○)
『ヒクソン激白!「今度はまてつやをKOしてやるっ」』(東スポ)
『ああ、馬鹿っ作家。マキマキに魂を売った男まてつや」(○性自身)
『テリー伊藤激白!「巨人が勝てないのはまてつやのせいだ!」』(週刊ポ○ト)
『マキマキとまてつやに人権はないっ!』(週刊○潮)


(近隣の住民)

「オ○ムとまてつやはでていけーっ!」
「世界の敵まてつやーっ」


(小学校…)

「いいですか、みなさん。世の中には読んではいけないSS作家が二人います。雀バル雀とまてつやです。…分りましたかー?」

「はーい!」



〈雀バルのアパート…〉

「ふう、やれやれ。やっとSS書き終わったよ。さーて、感想でも書くか…」


>吉田樹さん 『傷口とナイフ』

感想どうもでした。
う〜ん…全く分りません(^^;
よって感想は書けません。ごめんなさい

>サクラさん 『永遠はいつもみずかとみゅ〜』

おお、夢の対決 ちびみずかVS繭!

「エセみずかだもぅん…」
「なによっ、年齢不肖のクセに」
「CGいちまいしかないもぅん…」
「ううっ、わたしのほうがあんたよりも人気あるもん」
「みゅ」
「なによぉ、みゅーみゅー言ってればすむとおもってるんだね」
「おこったもぅん」
「わたしだって!」

『喧嘩はダメなの』

「とめないでよっ」
「うるさい貧乳だもぅん!」

『ひどいの』

「ロリキャラは一人で十分だもぅん」
「わたしこそ真のロリキャラなんだよ」

『澪はロリキャラじゃないの』

「うるさいみゅー。まだそんなこと言うもぅん!」
「あんたがこうこうせいってのが一番むりがあるんだよ」

えぐえぐ
『ひどいの』


……えっと、なに書いてるんでしょうねぇ(笑)
さて、感想

あはは!みゅーの日頃の扱いが偲ばれますねぇ
繭、髪引張りはマズイぞぉ(笑)


>バルさん 『向日葵の笑顔』(一話)

あっ、なんか思い出してきました(忘れんなよ)
他のみんなはどう過ごしているのかな(^^)
続き頑張ってくださいね


>犬二号さん 『Our way is FAR to GO/0』

おお、楽しみな連載が
FARGOの設定については知りたいことが多すぎて多すぎて
現在構想中のシリアス長編をまとめるために必要なんで、どんどん参考にさせてもらいますね(^^)

あ、SS神社参詣感謝(^^)


>幸せのおとしごさん 『海と私たちの物語(後編)』

おお、季節はずれ(禁句)
…ではなく、寒い季節にゃ夏の話が一番だ(笑)
にしてもアツアツのらぶらぶでひゅーひゅーだ

コギャルな茜や澪も見てみたいな(笑)
今度だれかに描いてもらおう

>北一色さん   『乙女の秋(中編)』

やいとやはいいぞぉ(笑)私もああいう風に生きたいものだ(笑)
浩平に騙され続ける七瀬
今度は『乙女の冬』かしらん

今回はここまで…
ごめんね(^^;
「……はい、終わりっと。あとは投稿するだけ…ありゃりゃ」

「?…どうしたの雀バル?」

「見ろよ。SS掲示板まで抗議の山だぜ」



『まてつやさんは世界の敵です!そんな人のSSを載せないでくださいっ』
『マキマキSSは削除しろーっ』
『ついでに雀バルのも』



「あちゃー。まずいよまてっちゃん」
「『空白の1日』事件の江川並のバッシングだなぁ。これは…」


ばたんっ

「ジ、雀さんいるー?」

「おや、まねき猫さん。どしたの?」
「なにかご用?」

「た、たいへんなんだよっ!。TV見てっ!」


ぴっ

『……というわけで、“世界の敵”ことまてつや氏宅へ暴徒が数百人詰め掛け、現場は大混乱。警察はこの事態に対して不介入と宣言しており…』



「うわあ、まるで○さま山荘状態じゃんかよっ」
「石投げられてるし…無事かしら…」
「とにかく、出発だ!」
「おぅ」



〈まてつやさん宅前…〉


「うう、私はあんたを世界の敵なんかにするために産んだんじゃないのに…およよ…」
「おかあさんは泣いているぞー!今ならまだ間に合う。マキマキFCなんかやめるんだっ!」

ワーッ ワーッ

「転べ―!」
「転べば助けてやるぞーっ」



「あわわっ…こ、こんなことになるなんて…」
「ごめんねまてちゃん…あたしのために…」



「転べ―!」
「画鋲女のファンなんざやめちめぇーっ」



「うっさいわねーっ!そんなに言うんだったらお望みどおり画鋲でも食らいなさーい」
「わあっ!これ以上暴徒を刺激しないでーっ」


「まてつやさーーん!」
「まてつやさん。無事〜〜!」


「そ、その声は…雀バルさんにポニ子さん!」


「おーー。まだ生きてたんだねー。大丈夫ー?」
「ポニ子じゃないもーーん」


「ま、まだなんとか…でも、このままじゃあ…うわあああ!!」
「な、なによあれ!?…せ、戦闘機!」



きぃぃぃぃぃぃん

『まてつや氏に最後通告…転びますか?』



「まてつやさーーん。こうなったらもう諦めようよーっ」
「このままじゃ死んじゃうよーーっ」


ワーッ ワーッ

「転べ―!」
「転べば助けてやるぞーっ」



「うっ…ううう…い、嫌だぁあ!それでも俺はマキマキが好きなん…………あれ?マキマキー!ど、どこに行ったの?」



『了解。ファイヤー』



「うわあああああああああああああ!!マキマキ〜〜〜〜〜〜〜!!」





どがあああああああああああああああああああああああん!!




「ま、まてつやさ〜〜〜ん!」
「そんな…そんな…嘘だろ…ポニ子…」




    *

(数日後)

「……グスン……」

「ほらっ、いつまで泣きべそかいてるのよ。いいかげん立直ってSS書きなさいよーっ」

「…ポニ子…嫌だよもう。がんばって書いてもまてつやさんみたいに…うっうう」

「…雀バル…」


バシンッ!


「痛ぇ!…な、なにするんだよっ!」

「雀バルの弱虫!なによっ!あんたまてつやさんの気持ち、ちっとも理解ってないじゃない!…」

「…なんだとぉ…」

「たとえどんな状況であれ、まてつやさんはマキマキへの愛を貫いたのよっ。…それに引き換えあんたは…」

「…………」

「繭命とか言ってながらっ、いったい幾つFCに入るつもりよっ」

「…ぎ、ぎくぅ!」

「実はあんたもマキマキFC入ってるんでしょ?」

「ぎ、ぎくぎくぅ!」

「泣いてるヒマなんかあるの?…マキマキSS書くって公言してたじゃないの?」

「……そうか…ごめん」

「さあ、がんばって」

「うん。たとえ世界を敵に回しても完成させてや……」

「あわわっ!うかつなこといわないでよっ」



きらり☆


夜空に一際煌く星…それは『SS星』

…そこには勇敢な戦士の魂が眠るという


だが!SS作家に休息などない!
行け!雀バル雀!立ち止まるな!


さっか道…それは果てしなく長く、険しい…

  (第6話 完!)

*注意…このSSはもちろんフィクションです。登場人物およびその他諸々、実際とは全く一致しないのであしからず…
まてつやさんにはこの場を借りて感謝を(マキマキLOVE〜♪)

次回のゲストはPELSONAさんです
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321