里村家の食卓 投稿者: 雀バル雀
『里村家の食卓』


「すみません、俺、せっかくの家族団欒にお邪魔しちゃって」


「なぁに、食事はにぎやかな方が楽しいさ。なぁ母さん」
「ええ、せっかく茜が彼氏を連れてきたんだから・・え〜と浩平君?嫌いなものなにかある?」


「…納豆が嫌いだそうです…」


「お!浩平君の好き嫌いをちゃんと知ってるんだなぁ」
「ふふふ…そりゃあ好きな人のことならなんでも知りたいわよ」


「…………」(照れている茜)


「(茜の家族というから…意外に普通だな)」


「安心して、納豆は入ってないから。さあどうぞ!酢豚のココナッツミルクあえよ。たくさん食べてね!」


「う!…(ぐわあ…甘そう…)」


「かあさん、これは辛すぎるぞ…これでっと」


とろり(蜂蜜をかけている)


「げ!…(マジかよ…)」


「…浩平君…口に合わないの?」


「い、いえ!おいしいですよ…」


「そう、たくさん食べてね」


「…浩平…飲み物いかがですか?」


「うぐぐ…あ、ああ…すまん頼む!(く、口のなかが…)」


「はい、カルピスです」


「さ、さんきゅう!ごくごく…う、うわああ!原液じゃねえか!?」


「…?…そうですけど」


「ふ、普通は薄めるものだぞ!」


「それじゃあ味気ないよ浩平君。男ならそんな貧乏くさい…うぐ!」
「た、大変!発作だわ!茜、救急車を!」



(数時間後)


「あれほど糖分は控えなさいと言ったでしょうが!」
「でも先生…そうしたつもりなんですけど…」




「迷惑かけましたね…浩平」
「いや、親父さんが無事で何よりだ。…しかし糖尿病か…茜も気をつけるんだぞ」
「…私は大丈夫です…甘いもの控えてますから…」
「…………」




しばらく浩平の口の中から、甘味が消える事はなかったという…。
        

      <おわり>


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苺しぇぃく! その10!

(前回まで…ウチのHPの過去ログを読んでくれ<笑>大河あとがきSSもこれで千秋楽!しかも私の最長連載なんだぜ<大笑>それでは頑張って行こう!)

<夜道にて…>

「全く…お前重すぎるぞ、ちったあダイエットしろよ」

「…………」

「アシスタントが作家に世話かけてどうすんだよ?」

「…………」

「…でもまあ…今日だけは許してやる。感謝しろよ…ポニ子」

「…ポニ子じゃないもん…バカ雀バル」

「起きてたのか?」

「…降ろしてよ。もう歩けるから」

「ヤダね。ここで恩売っておけば後々有利になるからな」

「バーカ」

「私は20年以上もバカバカ言われ続けた男だぞ、今更だな」

「…………」

「まあ、天才の人生とはそう言うものだがな。がははは!」

「…………」

「…どした?眠いんなら寝ててもいいぞ」

「…………」

「…ポニ子?」

「…ごめんね…」

「…?別におぶってるのは構わないぞ。重いけど胸の感触が味わえて結構楽しいし」

「…………」

「…う〜ん…どうした?らしくないぞ」

「…うん…」

「…………」

「…あたし…」

「…ん?」

「…あたし、くやしかったんだ。みんながあんたのことバカにするから…なんかあたしまでバカにされてるような気がして」

「…………」

「…それなのに、あんたはいつものほほんとしてさ。それが許せなかったんだ。…だから卓手楠賞に挑戦させたらどうかって。良い結果がでたら励みになるだろうし、悪かったら…」

「『その悔しさをバネに奮起するかも』ってか」

「…ごめん」

「別に怒っちゃいねぇよ」

「…あたしは結局自分の事しか考えてなかった。あんたへの賛美も批判も、ホントはあたしとは関係ない…なのにあたしは…」

「…………」

「最低だね…ホント最低のアシスタント。パウエルさんから引き継いだ責任だって果たせてない…自分勝手で乱暴で…」

「…なんだ、自覚してたのか」

「うん。…ねぇ、雀バル?」

「うん?」

「…ホントは繭ちゃんをアシスタントにしたかったんでしょ?…あたしに遠慮する必要なんかないんだよ」

「…………」

「でも、3代目の引継ぎはちゃんとやりたいからさ。それまでは……ね?」

「…………」

「あとツケになってるバイト代も払ってくれると嬉しいんだけどな」

「…実はな」

「うん」

「お前宛のファンレターが一杯届いてるんだよな」

「…へ?」

「『ポニ子ちゃん最高です!あとがきSSのほうがおもしろいよ。本編なんかいいからそっちメインで!』『是非今度はポニ子が主役のSSを書いてよ』『ポニ子最高!』とかな…」

「…ポ、ポニ子じゃないもん」

「悔しいから全部削除してるんだけどね。…お前がいないと読者が減る。だから、しばらくはお前がアシスタントだよ」

「…………」

「授賞式にはお前もついてこいよ。こういう機会でもなきゃあの服着るチャンスなんてそうそうないからな。服がかわいそうだ」

「べ、別にあの服はそのために買ったワケじゃあ!……それに…」

「なんだ?」

「棄権…してもいいんだよ?…雑誌に最終選考の批評が載るんだから、あんたのダメっぷりが全国区に…」

「ふはははは!安心しろ!私が大賞をとれば万事上手く行く!」

「…もうパトロンはいないんだけど」

「フッ!この天才の作品が認められないはずがなかろう!伝説はここから始まるのだ」

「…………」

「…それに…お前との約束があるからな」

「…………」

「約束…忘れてないよな?『忘れた』って言ってもムダだからな!ちゃんとログだって残ってるし」

「…忘れないよ」

「ホントか?」

「うん!…一回だろうと十回だろうと遠慮なく。性の奴隷にでもなんにでもなってあげるよ!」

「よし!…じゃあ明日からオールナイトパラダイスだな。楽しみだぜ、グヘヘヘヘ」

「プッ…ふふふ…あははははははは!」

「ははははははははは!」


<数日後…山葉堂>

>本間ゆーじさん 『これもまた日常…になる?』

はじめまして。
狂暴な長森ですねぇ…ま、浩平みたいなのと付き合ってるならあれくらいの根性がなけりゃ(笑)
長森って仕切りそうだし(笑)鬼嫁になる素質十分!

>北一色さん 『BLUE LEAF12』

このシリーズも長いですね(^^)極限状態に置かれたせいか、みんな自分の欲望に正直すぎます(笑)
みんなで助け合って生きていかなきゃいかんぞぅ。
さて、どうやって島から脱出するんでしょうか?

>神凪了さん 『アルテミス 35話』

ばんざーい!中日サヨナラ勝ち♪(これを書いてる9:20現在)
さて、感想。
雪ちゃんパワーアップしてるなぁ…これが浩平の力か。
じゃあ二人は…(ニヤリ)
しかし、どうして晴香は気付いたんだろ?
もう一回読んでみよっと。

>サクラさん 『七瀬留美 暗殺計画』(5)

ふむ…七瀬に恨みを持つ女…
長森(笑)・広瀬(まあ、本命)・みさき(なぜ?)・雪ちゃん(オイオイ)
犯人は…キミだ!

>PELSONAさん 『そして誰もいなくなった』

うむ…『人間狩りツアー』かぁ(笑)いいなぁ…
特に感想は言いません。お手並み拝見といきましょう(大笑)

>YOSHIさん 『もうあなたしか見えない!』

雀バル「繭・・どうして私のことを好きになったんだ?」

ふるふる

雀バル「『優しいところ』か…そうか、そうだったんだ♪」

ふるふる

雀バル「フフフ…じゃあ、もっと優しくしてあげよう…うへへへ」

ふるふる

繭「み、みゅ〜!!」

        ・
        ・

>『猫の恐怖』

にゃにゃにゃにゃー にゃにゃー♪
にゃにゃにゃにゃー にゃにゃー♪
にゃんにゃにゃ にゃにゃにゃ にゃにゃーにゃー♪ (グレムリンのテーマに合わせてね)

…これで分かったろう!あれが猫の正体だ!(笑)

>『永遠の過ごし方』

中崎と南森…いいなぁ

男は振られて強くなる〜♪泣いてもいいさー笑顔なら〜♪
負けても負けてもくじけても〜♪それでもやっぱり明日はくる〜♪
それなら意地でも笑ってろ〜♪
たとえ明日がこなくても〜♪
それでも意地で笑ってろ〜♪
男にゃ笑顔がよく似合う〜♪ (私が失恋した時に飲み屋で作った歌<笑>二人に捧げる)

>サクラさん 『If …氷上シュン』(2)

ハハハ…面白いです(^^)
(3)いけますか?

>『愛のお手紙』&『番外編』

こういうの大好きです(^^)

がさごそ
「おっ…繭からのラブレターが!☆どれどれ」

『愛するあなたへ…この鼓動を送りたい』

…な、なんか繭っぽくないけど(^^;

『…頼むから枕に抱き着いて「はあ はあ ま、繭ーっ!」って叫ぶの…気持ち悪いからやめろ!変態大学生!!…椎名繭より』

…に、ニセモノだぁ!これはぜったいニセモノだぁ!

>北一色 『BlUE LEAF13』

連載、お疲れ様でした(^^)
…結局そういうオチかい!(笑)繭の出番が少なかったのがちょっとクヤシイ。みゅ〜

>サクラさん 『七瀬留美 暗殺計画』(6)

ハイペースな投稿ですね。
うむぅ…謎が深まるばかり。私なりに目星はつけているのですが…

>本間ゆーじさん 『GO!GO!あっちの世界へ』

うむ、乙女力士ですか(笑)
髷結えそうだしなぁ

      (今回はここまで!)

「…今挙げたSS…実はこれ私がHNを変えて投稿してるのですよ。驚きました?」

「へぇ〜」
「驚きですわね、奥様」
「ホントですわね…じゃああの『一窮さん』とか『女子高生上月澪「汚されたスケッチブック」』も書いたのですか?」

「ま、まさかぁ!…あんなクズSSをこの天才が書くワケないでしょう」

「そうですわよね」
「あんなの書いてたなんて…私だったら恥ずかしくてとても口外できませんわ」
「子供達には絶対読ませたくないですわよねぇ」

「ま、この卓手楠賞作家『いけだもの』様に書けない作品など・…おや、マダムズどうしました?」

「い、いけだものさん…」
「後ろに…」

「後ろ?後光でも射してましたか?……って、ポ、ポニ子!?」

ばこおおおおんん!!

「“ポニ子”じゃないもん!バカ雀バル!…なにフカシこいて有閑マダムに迫ってるのよ!」

「奥様、そろそろ…」
「そうですわね、お夕飯の買い物に…」

「ま、まって〜!奥さん!おくさ〜ん!!」

「あんたには節操というものがないんかい!」

「離せポニ子〜!マダムズが…中崎マダムズが〜!!」

「ええかげんにせんかい!」

ばこん!

 ・
 ・

「結局大賞はいけだものさん…ま、大本命と言えば大本命だったもんね」

「…………」

「しっかし…酷い言われようねぇ…『雀バル雀…稀代の凡才作家。クズ、最低、読者の敵、一窮さんの続きはどうした?ヘタなくせにシリアスなんか書くんじゃねぇ』だって、きゃはははは!」

「…………」

「これだけじゃないわよ…ホラ、この『まちがえさがし』のコーナー、あんたが卓手楠賞候補者の名簿に入ってるだけで間違いになってるよ」

「…………」

「こっちの『よい子のSS教室』もスゴイわねぇ…『悪い例』ってあんたのSSが掲載されてるよ。ね、雀・バル・雀?」


(「ねえ、今の聴いた?」)
(「聴いた聴いた…あれが今噂の…」)
(「ホントホント…いかにもダメ作家って顔してるもん。きゃははは!」)


「うう…“雀バル雀”じゃないもん!…やっぱやめときゃよかったよ〜」

「今更今更」

「うう…だいたい、お前私がバカにされて悔しくないのか!?私が貶されるということはお前も…」

「あんたはあんた、あたしはあたし。あんたへの賞賛も批評もみーんなあんたのモノ。あたしは関係ないもん」

「くぅ〜っ…くすん、はぐれてやる〜」

「今度YOSHIさんとこにでも弟子入りしておいで」




「浩平…どう?」
「う〜ん…やっぱりお前が言うとおり怪しいと言えなくもないよな…あの二人」
「やっぱり…」
「ポニ子のヤツ…あんな『返品できません』男のどこがいいんだ?」
「失礼だよ〜浩平」
「…でもさ…」
「ん?」
「あんな楽しそうに笑ってるポニ子…初めて見たよ」
「そだね」
「いつもは結構クールなのにな」
「…きっとあそこがポニ子居場所なんだよ」
「居場所?」
「うん…浩平の側がわたしの居場所…気取らずに在りのままの自分をさらけ出せる場所だよ」
「…そっか…」

「ご注文は?」

「ん?…あ、じゃあ苺シェィクとワッフル2つお願いします」


 ・
 ・

「ちくしょう!来年の卓手楠賞こそきっと!…『リベンジ』だ!」

「フフ…言うだけなら簡単よね」

「んだとぉ!…じゃあ来年の卓手楠賞を私が受賞したら…」

「いいよ。一発だろうと十発だろうと遠慮なく。性の奴隷にでもなんにでもなってあげるよ」

「おっしゃあ!約束だからな!」

「うん!約束約束」


「…あのー、お客様…ご注文は?」


「ん?…注文?…」
「あ、私は紅いもタルト。ドリンクはオリオンサイダーで」



「は、はぁ…あいにく当店にはそのような品は取り扱っておりませんのもので…」



「ちぇ!品揃えの悪い店。…じゃあクンペンとシークワァサージュース」



「なんですかそれ?」



「んだとぅ!!用意しとかんかい!!ウチナーンチュを舐めとんのかぁ!!」

ばこん!!

「うがあああ!!!」
「ごめんね、バカの言う事だから…メニューから注文しなさいよ」
「…ちぇっ…じゃあこの『苺シェィク』とワッフル2つずつ」


「今月のオススメセット2つですね」


「あ!一個でいいですよ…あたしはコーヒーね」


「は、はぁ…かしこまりました」


「なんだよ〜、俺と同じモノは食えねぇって言うのかよ?」
「あきれた。…あんたあたしの事全然知らないのね」
「…3サイズなら知ってるぞ。上から90…」
「ば〜か!…ま、いいや。これからは憶えといてね。だってあたしはあんたのアシスタントなんだから」
「は〜い」

「あたしはね、甘いものが嫌いなの」

 <おしまい>

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             『苺しぇぃく!』

               STUFF
               (敬称略)   

         原作:PELSONA.著『すとろべりーしぇぃく!』      
     
         企画:苺しぇぃく!製作委員会
         原案:雀バル雀
         脚本:燕バル燕
     
アクション指導・殺陣:孔雀バル孔雀
         音楽:鳩バル鳩
         
                CAST

     長森EDで窓から外を眺めている青髪のポニーテール少女     

               雀バル雀
         
PELSONA YOSHI 神凪了 うとんた はにゃまろ 変身動物ポン太 静村幸 はなじろ
神楽有閑 まねき猫 WTTS ケット・シー サクラ Matsrugi 犬2号 狂税炉 シン
北一色 から丸 Sasho SOMO 

                椎名繭
      折原浩平  長森瑞佳 上月澪 七瀬留美 
           
              大家の中島さん
       しまのみゆきちゃん かわいゆかりちゃん  
         中崎町のみなさん その他大勢
                   
                主題歌
              
          OP:『恋のもろ手突き』 歌 PONIKO
          ED:『前進山にまた比嘉昇』 歌Jan Bal Jan
        (スパローレコード:オリジナルウンドトラック<非売品>)
       
               挿入替え歌 
              WTTS作詞
       『時代』 『TacticsSS』『創作戦隊ショートストーリー』         
                      
          
                 協力

                Tactics         
             ポニ子ふぁんくらぶ     
            『秋山ちえ子の談話室』
                中島ハイツ

              Special Thanks     
                    
               ボヌーン帝国
                神月 社  
                 甲斐 
                えここちゃん
                 
                
                 そして…

       読んでくれた人、感想をくれた人、SSを愛するみんな     
          SS作家とそのアシスタント全てに感謝    

              監督:雀バル雀

           1999.『雀のお宿です!』


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○おまけ(^^)


<それから数日…別府>

「いや〜…やっぱ別府はいいなぁ。ああ!愛しのマイホームタウン。…こうして温泉に浸かってると過去の出来事も夢のように…」

「兄貴ー!お背中お流ししますぜー!」
「YOSHI兄貴!裸の付き合いっていいですね」

「おぅ!頼むわ・……って!神凪にうとんた!?…な、なんでお前らがここにー!?」

「兄貴、水臭いですぜ!俺らはもう一心同体じゃねぇすか?」

「ひっ!ひぃ〜!…過去の忌まわしい記憶を思い出させるようなこと言うんじゃねぇよ!」

「『澪にふられた怒りをぶつけてみないか?』って誘ったのは兄貴でしょ?僕らの怒りはまだ収まってません。さあ、復讐の旅へGO!です」

「お、俺はもう復讐なんてどうでもいいんだ!頼むからもう関わらないでくれぇ〜」

「兄貴ーっ!」
「待ってくださーい!!」

   
  はぐれ3匹よ…永遠に

     完!!
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http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321