Red Tint 投稿者: 雀バル雀
(売店にて…)

「変ねえ…」
「どうしたんですか?」
「ここに置いてあったハンバーガーが無くなっているのよ」
「ネズミじゃないですか?」
「まさか!あの量よ!…誰かが持っていったのかしら?」

(浩平の教室)

「…折原、正直に白状しなさい、あんたがアタシ達のお弁当盗み食いしたんでしょ!?」
「お、おい、いきなりなんだよ?」
「七瀬さん…いくら浩平でも女子全員ぶんは食べられないよ…」

「な、長森さんたちまでなの!?俺や南達も被害にあってるんだ!」

「まさか体育の時間の間に…」
「コレだけの量を短時間に食べることが出来る人物となると…」

 ・
 ・

「してないよ!」

「せ、先輩〜!いくらお腹がすいたから…って、え?」

「浩平君もなの?…犯人はみさきじゃないわよ、この食欲魔人もそこまで飢えてはいないみたい」
「雪ちゃんひどいよ〜〜」

(その頃…廊下)

とたとたとた

「みゅ〜〜〜〜っ。……!」

くんくん

「はんばーがー♪」

とたとた

「みゅ!?」


「…見てしまったのですね…」


ふるふる…ととと…


「…逃がしません…」


ひゅるる〜〜……バシッ!

「…!う〜〜〜!!」

ぎちぎち


「…浩平が連れてきた子ですね…あなたのことは忘れます、さようなら…」

ぎちぎち


「うぐ!?…みゅーーーーーー!!!!」

(教室にて…)

「…となると、やっぱり4時間目だな。三年生もその時間は教室に居なかったわけだし」
「わたし達は体育だったよね…今日体育、休みだったのは…」
「里村さんが保健室に行ってたけどね」
「里村さんが…」
「少食の茜がそんなことするはずないしなぁ…」

「……(まさか?)……」

 ・
 ・

「んあ〜。そのあと少食の女を装っていた鬼はだな、好物の菓子におびき寄せられて、長森太与衛門と名乗る侍に倒された…という解釈だ。…これは民話の『食わず女房』として有名だな」

「おい、七瀬、知ってるか?」
「有名な話じゃない。奥さんがやけに少食だと思ったら、実は夜中こっそり食べていたのよ。その食べ方が尋常ではなくて、頭の裏にもう一つ口があって、自在に動かせる長い髪の毛を手のように使って大量に食べるの。正体を知った旦那も食われたんじゃなかったかな?」
「へぇ、おまえみたいだな」
「あたしは妖怪かぁ!?」

「んあ〜。民話と違うのは後半の鬼退治の部分だな。なんでもこの鬼は甘いものに目がなかったそうだ…毒が入っていると知りながらそれを食べ、苦しんでいるところを首をはねられた…」

「まぬけな鬼もいるものだ…」

(放課後…屋上にて)

「里村さん…どうして…」

「やはりあなたの目はごまかせませんか……長森瑞佳…」

「どうして……どうしてあんなことを!?」

「……私だってお腹空きます…止めてみますか?…いくら長森の血を引くあなたとはいえ、今の実力では…」

「くっ!…『八猫の太刀』さえあれば!」

「…400年前とは違うのです…あなたの大事な『彼』の命が惜しかったら、黙っていてくださいね…私も殺したくはありませんから?」

「……」

(放課後の商店街)

「しかし、ここに来てハンバーガーを注文しないのは茜ぐらいだよなぁ」

「…食べ飽きましたから…」

「そういえば今日変な事件があったの知ってるか?」

「…いいえ…」


何気ない日常…それはただ浩平が何も知らないだけ…

  <おわり>

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苺しぇぃく! その8!

(前回まで…雀バルが誘拐されちゃった!いよいよ物語も佳境へ?)


から〜ん から〜ん から〜ん (←ウエディングベル)

「おめでとー!」
「二人ともお幸せにー!」

「はっはっはっはっ!私は世界一の幸せ者だぁ!な、繭」
「みゅー!」

「それでは、誓いのキスを」

「繭…」
「みゅー…」

ちゅっ

「ひゅーっ!ひゅーっ!」
「なんて絵に描いたようなお似合いのカップルなんじゃろう」
「二人とも御幸せに!」

 ・
 ・

「フフフ…やっと二人っきりになれたね」
「みゅ♪」
「…今夜は…寝かさないぞ」
「みゅっ(ポッ)」
「繭…ホントに私なんかでいいのか?」
「うんっ!」
「ホントにほんとか?…繭は優しいから私を気遣って…」

ふるふる

「雀バルがすき…」
「…そうか…そうだったんだ!…全然そうは見えなかったけど、そうだったんだな!…繭ー!!愛してるぞぉおお!!」
「みゅーっ!」

ぶちゅ

 ・
 ・

「…むにゃむにゃ……あはっ…繭ってキスが上手いんだ・…………ん?」

「ふふふ…ようやく目が覚めたかい?雀バルクン」

「……?……おじさま?…ここは…あれ?」

「随分大胆だねぇ…舌まで入れてくるとは思わなかったよ、フフ」

「……舌?…繭は?…・・あれれ?」

がちゃがちゃ

「鎖?…なんで…ここ、どこ…?」

「麻酔がまだ効いてるみたいだね。…なあに、夜はまだ長いんだから」

「へ?…え?……えええええええ!!!!…ち、ちょっと待てぇ!!なんじゃこりゃああああ!!!」

「フフ…雀バルくん、ワシは最初に君を写真で見た時から心惹かれていたんだよ。堀の深い顔、太い眉毛、厚い唇、剃り残しのアゴ髭、濃い体毛…キミこそワシの理想の相手じゃ」

「わわわわわわわわわわわわわわわわわわ!!」

がちゃがちゃ

「ふふ…キミの細腕じゃあこの鎖は外せないよ。…なぁに、怖いのは最初だけだよ。すぐ快感に変わるから」

「いやあああああ!!!やだあああああああ!!!!」

がちゃがちゃ

「ふふふ…イヤよイヤよも好きのうち。どれ」

パチン

がちゃ

「お呼びですか、選考委員長様」

「静村幸か…『アレ』を持ってこい」

「ハッ」

 ・
 ・

「…委員長様、これを」

「『愛のドリンク”ストロベリーシェィク”』…いいもの持ってるじゃないか、雀バルクン?」

「こ、これはポニ子を調教するための!…ま、まさか?やめろぉおおお!!」

「これを愛するワシらが飲めば…グフフ、あの巨乳ポニーテールのことなんかスグに忘れさせてやる」

「や!…いやあああああああ!!!ポニ子ーー!!助けてーーーーー!!!!」

<雀バルのアパート>

「…………!雀バル!!!」

「…夢?…寝ちゃったんだ…」

「………」

「…雀バル…バカ…」

ドンドンドン!

「…?…お客さん?こんな時間に?…それとも雀バルかしら?」

がちゃ

「お帰り雀バル。遅かった…って、あれ?あなたは…」

「こんばんは、ポニ子さん」

「”ポニ子”じゃないもん!…たしか…『YOSHIさん』でしたっけ?この前はどうも…」

「雀バルさんから連絡ありました?」

「いいえ、まだなにも…って、ちょっと〜!勝手に上がらないでよ」

ドタドタドタ

「失礼!緊急事態なんで」
「おじゃましまーす」
「よっ、ポニ子。お邪魔するぜ」

「わぁ!あんたらまでぇ!いったいなんなのよぉ?」

「とにかく事情を説明します」

 ・
 ・
ずーっ

「うーっ、マズイ茶だなぁ、うとんた」
「神凪さん、本棚にエロ本が!」
「おっ!どれどれ」

「帰れ!あんたら。…で?雀バルは誘拐されたんですね?…あの歩く貧乏人を誘拐しようなんてどこのバカよ?」

「犯人の目星はついてます。…卓手楠賞選考委員長!」

「はぁ…なんであの人が?」

「あの男、実は稀代の男色家でして…自分の権力を利用して目をつけた新人を餌食に」

「な、なんですってぇ!」

「おかしいと思いませんでした?…なぜあのダメ作家が最終選考に残ったのか?なぜあそこまで委員長に気に入られたのか?」

「クッ」

「私らはSS界の秩序を守るために選考委員長を討つ機会を狙っていたのですが…ヤツが何処にいるのかまるで情報が掴めず…こうしてポニ子さんに情報を…」

「…………」

ダッ

「ポ、ポニ子さん?」

「…トイレ」

 ・
 ・

「・…………」

(「…はぁ…やっぱSSなんかに関わるべきじゃなかったのかな?…よく考えれば分かる事よね。あのバカがあたしの事大事に考えてくれてるなんて、思いあがりもいいとこだったのかも…」)

「・…………」

(「…やっぱり辞めようかな?…」)

「…あたしは…」

(「キミの目を覚まさせてやるためだよ。…何故キミはこいつなんかに拘るんだ?たかが一次選考を突破したくらいで浮かれあがってるようなこのダメ男に…。2次選考で惨敗してキミまで笑い者になってっもいいのかい?」)

「…あたしは…」

(「今まではパウエルさんの代理、今日から私があんたの正式なアシスタントだからね」)


「…………」

「…そうか…」

「…パウエルさんなら…きっと…そうだよね」

「…………」

「…行かなきゃ…あたしが行かなきゃあいつは…」


<その頃…雀バル>

はあ はあ はあ

「ふふ…薬が効いてきたようだね」

「…………」

「どーら」

さわさわ

「あんっ…や…やめて…くれ…」

「それではそろそろ…」

どたどたどた…

バタン!

「委員長!侵入者です!」

「なんじゃと!…くっ、ワシは忙しいんじゃ!貴様らで始末せぃ!」

「ハッ!」

ドタドタドタ…

「フン…さあて、一緒に楽園に行こうな、雀バルクン」

「…ポ…ポニ子ぉ……」


<雀バルが監禁されてる建物前>

ピー ピー

「…あいつが迷子になったときのために付けておいた発信機…まさかこんな形で役に立つとはね」

「それにしても物騒ねぇ…警備員がウロウロ…はっ」

ウウウウウウ〜〜〜〜ッ!!!

「警報!?…と、とにかく隠れないと!」

 ・
 ・

「いたか?神楽?」
「いいや、Matsurugi。お前もダメか…ちくしょう!どこに隠れやがった!」

「フン…これだから人間は使えないワン」

「なんだとぉ!犬の分際で生意気なぁ」
「犬二号…お前なら居場所が分かるとでも言うのか?」

「あたり前だワン。お前ら、犬を舐めるなよ」

クンクン

「…あそこだ!」

「違うわよ!『パールハーバーアタック』!!」

ばきぃ!

「クゥ〜ン…ふ、不意打ちとは卑怯だワン!」

「い、いつのまに?」
「貴様ぁ!」

「フンッ!『青髪のポニー』を甘く見ないことね!…いくわよ!ポニーフラッシュ!」

ピカァ

「キューティポニー見参!!さぁ、かかってらっしゃい!」

「こ、このアマぁ!」
「ぶっ殺してやる!!」

「フンッ…こっちも容赦はしないわよ」

チャリン

「いけぇ!ネビュラチェーーン!!!!」

バキ ドガ

「ぎゃあああああ!!」

「ま、Matsurugi−!!…なんて物騒なものを」

*『ネビュラチェーン』…チェーンで相手を滅多打ちにする技。鎖が錆びてるとよりいっそうのダメージが(笑)よい子はマネしちゃダメだぞ。
          大陸書房 『幻のマンガ拳法』より

ぶんぶん

「おらおら!あたしに近づくとケガするよ!」

「グルルルル」

「犬っころ、やる気?…ならこれでもくらいなさいよ!」

ポイ

「ワン?…クンクン……キュ〜〜ン!!」

バタ

「雀バルのパンツ。臭いでしょ?」

「犬二号ー!!…て、てめぇこうなったら…」

バチ バチ バチ

「”謎の電脳戦士”と怖れられるこの神楽有閑様のプラズマエネルギー弾を…」

「…あれ?神楽の舞ちゃんが中年男と腕組んで歩いてるよ。清純そうに見えてもやることはやってるのねぇ」

「な、なにぃ!許さん!…って、どこどこ?」

「隙ありぃ!必殺『猛虎油塗薬拳』!!」

びちゃ

「うぎゃああああ!!!目、目がぁああああ!!!」

*『猛虎油塗薬拳』…「タイガーバーム」を目に塗りつける技。受験生が睡魔と戦うために編み出した技を軍事利用したもの(笑)

 ・
 ・

「さあて、雑魚(3人ともスマン)に構ってるヒマはないのよ。雀バルを早く見つけないと」


<同時刻…PELSONAさん>

ちゃらら ちゃっちゃら〜♪

『ラジオの前のみんな!まだまだ続くぜ!“ドリアン助河原のSSラジオ〜!”』

ちゃらら ちゃっちゃら〜♪

『…さあて、今日の3匹目の迷える子羊は…HN「WTTS」!』

『ぷるるるるる…がちゃん…もしもし?お前は何の相談なんだ?学校で苛められてんのか?』

『(いや、いい替え歌が思いつかなくて…)』

『んだとぅ!苛められてもいないくせに電話なんかすんじゃねぇ!ドリアン舐めてんのかぁ!?ドリアンは見た目は悪くとも苺より旨いんだぞぉ!!くじけんじゃねぇ!…がちゃ。ツーツー…』

『WTTS、自殺なんか2度と考えんじゃねぇぞぉ!ドリアンのように強く実れよぉ!』

『それでは今日の感想だぁ!』

>ひささん 『終わらない休日』10話

牛乳配達してもらってるのか…さすが長森家(笑)
描写がすごく丁寧ですね。読んでいてシーンが目に浮かぶようでした。
この前猫に蚕のサナギ食わせてやったぜ、イヒヒヒヒ…(悪党)

>どんぐりさん『今を奏でるピアノ』その2

感想ありがとうです。
またいいとこで(大笑)
すげえ気になるなぁ…早く続き続き
ちなみにこの前自転車で猫を轢いたら動かなくなった(笑)
でも蹴っ飛ばしたら復活した(大笑)人間はああはいかないよなぁ

>Matsurugiさん 『くちなしの、甘く薫る頃』

あぅーっ!茜めぇ!私の南ちゃんを振るなんてなんてヤな女だぁ!
なに?「里村さんの悪口を言うな!」ですって?…南ちゃん、キミは優しい子だねぇ
私があんな女のことなんか忘れさせてやる!(大笑)
ちなみに以前猫に弁当わけてやったら無視しやがった(怒)まあ、バランを食う猫がいたら怖いが(笑)

>SOMOさん 『か・ん・そ・う』

なるほど…赤上さんはコックピットに座ってるわけですね。
関係ないけど、猫って鏡を見せると逃げて行くって知ってた?

>ひささん 『終わらない休日』11話

しょせんは畜生よ…
「猫と夕刊○ジは信じるな」はこの世の鉄則ですから(笑)
猫は雀の敵だからね(^^)

>シンさん 『スケッチブック』

いいっす!!このアイデア買いだよ!!
こういうのを待ってました!(笑)
オチもキレイについてるね(^^)
ちなみに私も昔は猫と喋れたんだ…そしてやつらの恐るべき陰謀を知った(笑)
…猫を信用したらアカン!

>サクラさん 『七瀬暗殺計画OP』

「修羅場を括って 鬼の道」のとこなんか最高!WTTSさんに続け!(笑)
私も猫に何度命を狙われたことか…全部返り討ちにしてやったが(笑)

>狂税炉さん 『小曲集〜永遠へのプレリュード〜』

あいかわらずギャグがキれてますね(^^)
見習いたいものです。
ド○ミちゃんも兄貴も所詮ネコ!敵じゃあ!(笑)我らも鼠と共に戦うぞ!尻尾を立てろー!

>から丸さん 『幻想猫の魔法』7話

タイトルからして猫!連中の魔の手もここまで…
女は確かに信用できんが、猫に比べたら遥かにマシだ!

彼女かぁ…懐かしい響きだ(なぜ?)

>北一色さん 『BLUE LEAF10』

真っ青です (笑)(←「うーん…むにゃむにゃ…」平気で使ってた人)
猫を苛めた報いが今

>Matsurugiさん 『真夏のONE#2』

すんげーおもしれーです!もう、言葉が足りません
猫もでてないし(笑)

>変身動物ポン太さん 『激突!!七夕奮闘篇』

最近私のお気入りのキャラ…七瀬・シュン
最近嫌…じゃなくてどーでもよくなってきたキャラ…茜・澪

……へそまがりだなぁ(大笑)

さて私も七夕のお願いでもしようか…かきかき

『繭のお婿さんになれますように 雀バル雀』

うむこれで私と繭は…

バシィ

「ウミャ〜ア」
「た、短冊を〜!!!コラ!このクソ猫がぁ!…おのれ猫め!どこまで私に祟るんだ!」

>ひささん 『天に流れる星の下で』

らぶらぶだねぇ…うんうん。
織姫も彦星も二人を祝福して煌いているはずです(^^)
私の願い…そりゃあもちろん猫の絶……

>SOMOさん 『あなたと共に』

ひささんのSSとシュチュエーションが一緒だね。解釈の違いがでててよかったです
私と猫は1年に一回どころか毎日のように…キィィ!

>神楽有閑さん 『願いを込めて』

みさき先輩ネタが続くなぁ(^^)
”さらさら”って、やっぱあの歌とかけてるのかしらん?
舞ちゃんも猫の仲間なの?ネコミミって猫なの、人なの?
…返答次第では…(大笑)

>狂税炉さん 『笹の葉に願いを…』

最後の一文…結構きました(^^;くぅ…なんか踊らされたみたいでくやしいぞ(笑)
でも長森らしくていいかも。ちょっとかわいいかな…あれで猫と縁を切ってくれるのなら、考えてやってもいいのに(なにを?)

>ここにあるよ?さん 『ONE輝く季節へ〜始まりその6〜10』

あいかわらず仲がいいなぁ。私も幼なじみのあの娘をもっと大切にしとけばよかった。
ところで、永遠の世界にも猫っているのかな?

>北一色さん 『BLUE LEAF 11』

ラストの詩子ちゃん、なんか意味深だね(^^)
…この島って猫がいないのかな?いいないいな

>はなじろさん 『走る!少女たち』

を!はなじろさんが遂にここに進出だ(^^)
前も書いたけど、私このSSが大好き。
私も走ってるぞ!猫を追いかけて…もちろん裸足で(笑)

>パルさん 『雨の降る日』

すんげぇ…さすがパルさんだ(^^)
なんにもないようで…でも…う〜ん、スゴイ!
雨が止まないのも当然さ!猫なんかに頼るからだよ(笑)

『VS猫戦記』…続くかもしれない(笑)


ブチ (←ラジオを消す音)

「ハッ…アホな番組」

「じゃあなんで聴いてたでおじゃる?」
「実はドリアン助河原のファンとか?」

「はにゃまろ!ポン太!…お前ら勝手にウチに入ってくるんじゃねぇよ!」

「ホホホ…まあ、堅い事を申すな。まろは気にせぬぞえ」
「PELSONA、実はコードネーム『オレンジ』から連絡が入ったんだ」

「…ヤツから?」

「『今の機を逃すな』だそううだ。協会本部からの通達は既にこの手にある。YOSHIに先を越されるワケにはいかない。急げ!」

「……本部の通達とあっちゃしゃーない。やれやれ、今年の卓手楠賞は最後まで荒れ模様だな」

<その頃、ポニ子>

パン パン (銃声)

「…やったか?」
「いや……SOMO!後ろだぁ」

「遅い!『サンキストスプラッシュ!!』」

プシュ!

「うぎゃあああ!!」
「目、目が痛てぇ!!」

*サンキストスプラッシュ…オレンジの皮を折り曲げて、はねた霧状の汁を利用した目潰し攻撃。小学校の給食時に雀バルが開発した技。

「とどめよ!『ポニーテール裸絞め!』」

ギチギチ

*ポニーテール裸絞め…ポニーテールで相手の首を絞める殺人技。ポニー娘とケンカする時にはこの技に気を付けるように(笑)

「うぎゃぎゃ…キュウ…」

ばたり

「Sasho−!…ひ、ひぃい!!うわああああ!!」

「向かってくる度胸だけは誉めてあげるよ…奥義!『ミスジャッチ仙一』!!」

どん!

「わ!」

どん!

「わわわ!!」

どおおん!

「うわあああ!!」

ゴロゴロ…ドシン!

*『ミスジャッチ仙一』…星野仙一が抗議の時に審判に使う技。手を出すと退場に追いこまれるので胸を突き出して体当たりで審判を攻撃するアレ。セリーグの球審も全く大変である(笑)ポニ子が使うとムネの弾力が加わってより威力が増す(大笑)

「…うっ…うぐぅ…」

「ひっ…ソ、SOMO!!…わっわわわわわわ!」

「さぁ、雀バルはどこにいるの?白状なさい!」
「だ、誰が教えるか!…『はなじろSS幻魔……』」

「遅い!必殺『3役揃い踏み』!!」

ばばばばばばばっ

「その1!『寺尾のつっぱり』!!!オラオラオラオラオラッ!」

「うぎゃああ!!」

「その2!『貴乃浪の“閂”』!!」

ぎちぎちぎち…ぼきぃ!

「ぎゃああ!!う、腕がぁああ!!」

「その3!『魁皇の右上手投げ』!!」

どがあああああ!!!

「ぶぐぅ!!…ハ…うぐぅぅぅぅぅ」

*3役揃い踏み…筆者が好きな3人の力士の得意技(笑)

「とどめよ!」

どさっ!

「…ふぇ?……」

「あたしのマウントポジションから逃れられたヤツはいない!観念して雀バルの居場所を白状なさい!」

「…だ、だれが…教えるか…この巨乳ポニー・…」

「…………」

パリン (←ビール瓶を割る音)

がちゃがちゃ

「…へ?」

「オラ!食え」

「もがもがもがもが」

「ビール瓶、おいしい?」

「もがもがもがー!」

「そうなの……じゃあ残さず食べなさい!!」

ばきぃ! どがぁ!

「ほれはけふぉんなはつはい〜!?…」(俺だけこんな扱いい〜!?…)

バタッ

「……とにかく早く雀バルを見つけないと、このままじゃあ18禁な展開に」

パッ (←ライトが点灯)

「……!」

パッ パッ パッ (←ライトが点灯)

「そこまでだ!ポニ子くん!」

「クッ!”ポニ子”じゃないもん!」

「確かに君は強いな。一説には七瀬留美や鹿沼葉子よりも強いと言われているだけのことはある。個々の戦闘力では俺らを遥かに上回っているだろう…が」

「この」
「人数を」
「いっぺんに」
「倒せるのかい?」
「ポニ子ちゃんよぉ」

「…戦略的撤退!」

「遅い!全員一斉攻撃だ!!」

バッ バッ バッ バッ バッ

「ちぃ!ネビュラチェ…」

「SS・ザ・ワールド!!」

ピキーーン!

*SSザ・ワールド…連載系SSを相手に一話から読み直させる技。相手はそのあまりの面白さに、時が経つのも忘れ読みふけってしまう。要するに時が止まる。
連載系SS作家たちは日々、時を止める時間を長くするために話数を多くしている。(笑)

「…………は!?」

「隙だらけだぜ!爆熱SSゴッドフィンガー!!」

どがあああん!!

「キャアア!!…はあ はあ…何時の間に?…」

「から丸、狂税炉…壊すんじゃねぇぞ、結構いい女じゃねぇか」

「おうよ」
「ヘヘ…サクラさんもお好きですね」

「ちぃ!…こうなったら…秘技!『シーサーボール』!!」

*シーサーボール…与那覇わたるのように球を分身させるワケではなく、複数の球をいっぺんに投げつける魔球。筆者が少年野球時代にこの球を投げて総スカンを食ったのは内緒だぞ(笑)戦闘で用いる場合は石ころ(砂利など)を使います。

「シン!」
「OK、いくよ北一色さん」

『SSフィールド全開!!!』

ピキーーン

「なっ!…あ、あたしの技が…効かないなんて・…」

「とどめだぁ!みんないくぞ!」

「あいよ」
「OK」
「わかってるって」
「滅殺…」

『ジェットストリームアタック!!(集団暴行殺法)』

どがあああああん!!

「きゃああああああ!!!」

どしん!

「………うっ…くぅ……」

*ジェットストリームアタック!!…最近活躍著しい新鋭作家さん達が編み出した恐怖の連続攻撃。連続投稿によってログを埋めて行く、世代交代を感じさせる大技だ。

「フフフ…これでもう動けまい…さあて、たっぷり可愛がってやるぜ」
「待てよサクラ、まずは隊長が先に…」
「おっと!そうだったな狂税炉」

「…クソ…雀バル…ごめんなさい…」

「あきらめるなポニ子クン!」

「え?」

「俺たちが来たからにはもう安心だ。悪党ども!覚悟しやがれ!」

「な、なんだお前達!?」
「いつのまに?」

「フフフ…YOSHI兄貴!神凪さん!」
「おう!」
「練習どおりにやるんだぞ」

ざっ!

「『はぐれ3匹!』ただいま参上!!」

  <続く…>
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