翔べ!必殺うらごろし? 夏の2時間スペシャル 投稿者: 雀バル雀
*登場人物

先生(鹿沼葉子)・・・月を信仰する風阿児教の旅の行者。超能力の持ち主で殺しの前には月光のエネルギーを吸収し、超人的なパワーを得る。(笑)修行にあけくれていたせいで、全く世俗ずれしていない。早い話、常識のない変人。…人を救う為、そして修行の途中で失ってしまった人間性を取り戻すために旅を続ける。

おばさん(椎名華穂)・・・一見、木綿針の行商人だが、記憶を失っている。先生と出会い、その霊視(笑)によって子供を捜していることと、元殺し屋だった事が判明。記憶を取り戻すため先生と旅をともにする。かなりの偽善者。武器は出刃包丁で不意打ち(笑)

乙女(七瀬留美)・・・女流れ者。怪力のため男達から馬鹿にされ、世をすねて旅に出た。自分を一目見て女と認識した(笑)先生に好意を持ち旅をともにする。怪力で相手を撲殺する荒業を使う。

住井(住井護)・・・香具師でグループの押しかけマネージャー、ようするにパシリ。メンバー唯一の常識人。

おみさ(川名みさき)・・・盲目の流れ巫女。熊野権現のお札を売る傍ら、生活のために体を鬻いでいるが頭が弱い為良く分かっていない。寝る事と食べる事以外趣味のない自由人。

 第136話  『手の甲の文字は生まれた時からあった!』

(前回まで…今日も旅を続けるうらごろし5人衆(笑)。しかし尾根藩では風阿児は禁制。捕らえられた一行の前に現れた尾根藩の姫君、晴香。城代の野望を打ち砕くため、協力を求める姫の申し出を先生は断ってしまう。おばさんの機転で牢破りに成功するも、先生は残る。…そして、風阿児教徒と称する男が先生を救出に…)

<荒れ果てた村…>

ひゅうううううう

「ねえ…なによこの村…?まるで…」
「人っ子一人いねぇみたいだなぁ…、おばさん?」

「…………」

「コレ…墓…かしら?…こんなにたくさん…」

「碑銘が無いですよね…『水子塚』です

「え?……・・」
「『水子塚』…?」

「一部の寒村には間引きした子供の霊を慰めるという習慣があるそうなんです…膨大な数ですね」

「…………」
「…………」


<一方…先生は…>

「……ここから先は我ら風阿児の封土、もう安心ですよ、行者様」

「…『封土』?」

「ええ、我らが藩から奪い取った安寧楽土です。…この苦界の邦に咲く蓮華のような安らぎの世界。我らを不浄の頚木から解き放ってくださった、偉大なる風阿児の聖地です」

「…………」
 

<風阿児の隠れ里>

ざわざわざわざ

(「あれが風阿児の行者様?…なんとまあ…」)
(「若い女子じゃぞ…」)

「ははは、皆の無作法をお許しください。閉鎖的な村ですから余所者慣れていない故です。…お気を悪くなされぬよう…」

「…ええ……1つ伺っても構いませんか?」

「なんなりと」

「…若い女性の姿を見かけませんが…何故?」

「ああ…乳児と老女を除く女は全て別の場所で暮しております。食事は全て教団が面倒をみてくださいますから炊事の手もいりませんし…それに…」

「それに?」

「…女は…子を産みます」


<風阿児の隠れ里…幹部の館>

「これはこれは行者様、ようこそおいでくだされました…私はここの責任者、南森と申す者。ここは我らが天地、同じ教義の元に生きる我らはいわば家族も同様。ゆるりと骨を休ませられい」

「…感謝します」

「部屋をご用意しております。…さ、案内いたせ」

「いえ…お構いなく。…私も村の方々と同じ寝所で休むつもりでおります。…修行中の身ですから」

「そ、それは……」

「なにか不都合でも?」

「…恥ずかしい話ですが…行者様のような若い女が共同宿舎で過ごすというのは、羊が狼の群れに飛び込むも同然。…男色も横行するような有り様ですから…」

「…それは人の性と言うもの…女性をここから遠ざけた時点で事態は予想できたはず」

「我らは獣とは違います。…自らの欲を律せられぬようでは解脱など夢のまた夢。ここは修行の場なのです。入信した以上これくらいの試練に耐えられなければ…」

「…………」

「さ、部屋のほうへ」

「…はい……」


<一方その頃…城>

「全く…城勤めというから奉公してみれば、これじゃあ女中じゃないの!てっきり側女にでもしてくださると思ってたらぁ…殿は色事どころか命だって危ういというし…『自慢の美貌を活かしてあわよくば…』なんて、やっぱり甘かったのかな。…はぁ…実家に戻ろうかな?…あれ?」


はあ はあ はあ はあ…


「?…喘ぎ声?…何処からかしら?」


はあ はあ はあ……


「…………」

「え?…ひ、姫さま!?」

「…………」

「い、いかがなされたのですか?」

「…………」

「姫さまぁ!…大変、ご病気かしら?…す、すぐに人を…」

がしっ

「へ?…ひ、姫さま…?」


「…どこにいくの?…良祐?」


「…姫…さま…」


「うふふ…約束だったよね…今日はあたしと遊んでくれるって…」


「へ?…お、お戯れを…え?…」


「ねえ?…はやく遊ぼ…どんな遊びでもいいよ…良祐と一緒だったら…」

そろ

「…や、やめて…ひ、姫様やめてください…イヤぁ!!」

 ・
 ・

「…こりゃまた随分と派手にやらかしてくれたもんだ…」
「城代、いかがなさいます?」
「女のほうは始末しろ、いつものように風阿児の連中に殺られたという事にしておけ」
「ははっ…ではさっそく…」
「おおっと!…ちょっと待ちな…」
「?…どうかなさいました?」

「そいつ、殺す前に洗っておけよ…このザマじゃあ一目瞭然だからな」


<先生が宛がわれた部屋にて…>

「…………」

(女が子を産むことに、なんの問題があるというのですか?…それは自然の摂理)

(…この貧しい土地ではこれ以上の人は養えません。それに教団に迷惑はかけられませんから…)

(…子種を残すのは生類としての義務です。…子を産まねばこの国からやがて人が消えてしまいます…)

(……それでいいじゃないですか…)

(………)

(こんな国に生まれついたところで…苦しむだけなんですから…)


「…どうして…私は…」


どたどたどたどた…


「……?」

(「そっちに逃げたぞー!追えー!」)
(「人を呼べ!出口という出口を塞いじまうんだ!…絶対に逃がすなよ」)

「…なにごとでしょう?」

(「ちくしょうあの女、捕まえ次第犯しまくってやる!」)
(「急ぐな!…捕まえてからの話だ。秘密を口外されたら俺達は一巻の終わりなんだからな!」)

「…女?…まさか…」


<一方…城>

「…落ちつかれたようですな…晴香姫」

「…御典医?…あたしはいったい…」

「廊下で突然倒れておったそうで。殿のことで心労が溜まっておったのでしょうなぁ…ささ、これを…薬湯です」

「ありがとう…御典医の薬湯は気分が落ち着く」

「苦くとも全部飲んでくだされ」

「フフ…子供じゃないんだから。…さすがに最初に飲んだ時はキツかったけどね。今はもう慣れたわよ」

「貧血ですかなぁ…姫も御体にはお気をつけなされい」

「…御典医…良祐の様態は?」

「今だ意識を戻されません。…呼吸は乱れてませんから時間が経てばそのうちにも…」

「…そう…」

「殿がこんな様態だからこそ、姫がしっかりせねばなりませんよ」

「…ええ…ありがとう、御典医。…思えば庶子の出であるあたしを姫として扱ってくれるのは、良祐とあなただけよ…感謝してる」

「いえいえ…亡き大殿から姫の事は託されております故、当然のことをしているまでにござりまする」

「それでもよ。…でも、良祐が死んだらあたしも終わり…ここから追い出されるんでしょうね」

「…姫様…」


<同刻…>

「なんだか騒がしいよ〜」
「まさか…気付かれたのでしょうか?」
「…クッ…なんなのよ〜この物騒さ!たかが教団のクセに」
「それだけまともな連中じゃないってこった…乙女、いざとなったら頼むぞ」
「ハイハイ…はぁ〜なんであたしはこんな役目ばかり…」
「神の御業ですわ」
「おばさんまで先生みたいな事言わないでよ!」

 ・
 ・

「…佐織…どうしてここへ?」
「…あんた…あんたぁ!」

だきっ

「ここへは来るなと申しつけてあったであろう!…掟破りの重罪だぞ」

「…あんたぁ…ううう…あたしもうイヤ…お願い!一緒に逃げよう」

「馬鹿なことを言うな!ここを出てどこへ行こうといのだ」

「…でも、あたしもう嫌!ここじゃなかったらどこでもいい…これからもあんな目に遭うくらいなら、いっそ…うっ…ううう」

「……………」

「…お願い!はやくここから!…ねぇ?」

「…佐織…修行が辛いのは知っている…だがな、これも解脱への試練…天に返してしまったあの子のためにも…あの悲劇を繰り返さないためにも我らは…」

「違う!違うのよ!…救世なんて嘘っぱち…あいつらはただ自分の欲の為に!」

ばしぃ!

「…黙れ!これ以上口にすればお前とて許さん!」

「あんたは知らないんだよ!…『精錬』で孕まされたややは谷に捨てられる…『蘭麝湯』とかいうあの薬のせいで頭をやられた娘がもう何人も…ううう」

「……本当…なのか?」

「…あたしは…あそこにいたんだよ…」

「……どうして…」

「…なにが修行よ…これじゃあ村にいた頃より…ううう…どうしてあたし達だけこんな目にばかり遭うのよ…うううっ」


「ヘヘヘ…久しぶりの夫婦の再開だってのにぃ…随分としみったれてやがるなぁ」
「泣かせるねぇ」


「え!?…きゃああああ!!」
「貴様らぁ…いつのまに」


「その女は掟を破ったばかりか、妄言を吐いて皆の人心を惑わそうとしておる。…引き渡すんだ、さもなくば…」
「安心しな!殺しはしねぇよ。なんせ大切な『信者』だからなぁ」


「…お前達…これは本当の話なのか?…本当にあんなことが行われているのか!?」


「ああ、これも『修行』さ。うひゃひゃ」
「知らないのは貴様ばかりさ。…古株連中ならみんな知ってる」


「な、なんだとぅ!…我ら風阿児は救世を行うのではなかったのか!…これではまるで…」


「ホホホ…お前の考えてるとおりだよ」

「え?」
「み、南森様…どうして?」

「愚直よのぉ…まあお前が『子捨て姥捨てをしなくても済む暮しを』と熱心じゃったからな、伏せておいたが…これが現実じゃ」

「な、なぜ?」

「我らは何一つ間違えたことはしてはおらん。石高も低ければ特産物すらない、この貧しい国が唯一稼げる資源…『人』じゃ。現にこの国の租税の数割が『人売り』で得た金で占められておる。…我らはそれをより効率よく行っているだけのこと」

「…そんな…」

「仲買を通さずに…そして『商品』を仕込んで高値で売りさばく…これが私が上方で学んだ“商法の極意”というやつよ」

「…仕込む?…どういうことだ!?」

「女郎としての仕込みだ。…女郎としての修練は結構時間がかかる。ただでさえ売り物としての期間は短いのに、それでは効率が悪い。…ましてや女子の体は脆弱できまぐれ…酷使は効かんであろう?そのための『精錬』じゃ」

「…うっ…ううう…」
「さ、佐織!?…貴様らぁ!人間を何だと思ってる!?」

「人間?あれは『肉人形』じゃよ。…『蘭麝湯』の効能は凄まじいぞよ、あれを常用させれば女の本性が拝めるというもの」

「うひゃひゃ…てめえの女房も凄かったぜぇ」
「どっちにしても服用を続けなければ気が狂う。女、お前はもうどこにも逃げられはしないんだ。あきらめな」

「うっ…ううう…」
「貴様らぁ……殺す…殺してやるぅ!!!」

ばきぃ!

「ぐああああ!!」
「あ、あんたぁーーー!!」

「いきがんな!バ〜カ」
「ケッ、てめえぇは前から気にいらなかったんだよ!正義漢ぶりやがってぇ!…てめぇだって自分んとこガキ間引いといて、偉そうな口叩くんじゃねぇ!」

どが! ばき! 

「ぐあああああああ!!!…き、きさまらぁ…うがぁ!」
「や…やだぁ!!…やめてぇぇえ!!!」

「ホホホ…愚かじゃよ。なんせ貴様の信じていた我々は本当は…」



「『風阿児ではない』…そうですね?」



「だ、誰だァ貴様!?」
「あの女…こいつが連れてきた行者だ」

「…これはこれは…さすがに風阿児の行者様は騙せませんなぁ。…ええ、仰るとおり我らは風阿児などではない。この尾根藩の財政を建てなおす為に城代家老が創設した、藩おかかえの『人買い』じゃよ。我らは唯、城代に雇われている商人にすぎん」

「…でしょうね。ご禁制を詠いながら手をこまねいているだけの藩の対応も不審でしたし…なによりも秘を旨とする風阿児が、こうも知れ渡っていること事体おかしいですから…」

「私も最初この男から『風阿児の行者がいるらしい』と聴いた時には驚きましたよ。…城代から話だけは伺っておりましたが…まさか実在するとは……恨むならこの男を恨んでくだされ、私は行者様をここに連れてくるのは反対だったのですからな…ホレ、お前達」

「はっ!…ククク…安心しな。女は殺しゃしねぇよ」
「イイ目に遭わせてやるからよ…ケケ」

「…………」

「ホホホ…どうなさいます、行者様?『不可視の力』とやらを使って逃げてみせてくだされ、ホレ」


「…そんなもの使うまでもありません…だって…」


ばきいいい!!!!

「ぐわあああああああああ!!」

「な、なんだぁ…!?てめえら!?」
「一発ぶん殴られただけであそこまで吹っ飛ぶなんて…あの男、なんてバカ力だ…」
「ひ、ひるむなぁ!全員でやっちめぇ!」

どがしい! ばきい! どごお!

「ぎゃああああ!!」
「うがああああああ!!!」

「うるさい!あたしの何処が男じゃあ!」

「先生…よかった〜…無事みたいだよ〜」
「助けに来たぞ!あんまり心配かけさせないでくれ」

「…みなさん…どうしてここに…」

「私達はダテに先生とご一緒しているわけではありませんのよ。…お考えくらい読めますわ」
「おばさんがね、『ここにいるんじゃないか?』ってみんなを連れてきたんだよ」
「俺達にいらん気遣いすんじゃねぇよ、先生」
「全く…心配したんだから…」

「おみさ…おばさん…住井…乙女…ごめんなさい」

「無事ならいいのよ…さあて、さっきから聞いてりゃ随分と悪党みたいねぇ…コイツら。温厚なあたしでもさすがに切れたわよ」

「クッ、…相手はたかが5人!しかも男は2人しかおらんではないか!全員でかかれーー!!」

「むかぁ!…あ、あたしも女よ!」

ばきい!

「うぎゃああああ!!」

「食らえ!『乙女岩石落し』!」

どがああああん!!

「『乙女人間風車』!」

どごおおおんん!!

「『乙女椰子の実割り』!!」

ぐしゃ!

「ぎゃあああああ!!!」
「に、人間技じゃあねぇ!」

「…乙女さんさすがねぇ…」
「あれで『温厚』って……説得力ねぇ」
「…人間凶器ですね…」
「敵にしたくないよ〜」

はあ はあ はあ

「あとはあんた一人だけねぇ…このあたしを男呼ばわりした代償…高くつくわよ」

「ひいいいい!…こ、こうなったら…」

だっ

「きゃああああ!!」
「さ、佐織ぃ!…貴様、佐織になにをする気だ!?」

「くっ!この期におよんで悪あがきを」
「人質か!?」

「…(まさか!)…やめなさい!それは…」

「へへへ…こんなこともあろうかと、城代からこの技を授かっといてよかったぜ…ふんっ!」


「いや!離し…えっ!?……………………」


「ククク…かかった」

「佐織ーーー!!!」

「なんだなんだ?顔に手を当てられた途端、あの人急に様子が…」
「目が…赤く…」

「…『傀儡の術』……」


「……………」


「命令だ、あいつらを……殺せ!」

こく

だっ!

「乙女さん!彼女から離れて!」

「え?…きゃああああああああ!!!」

どがああん!

「わあ!」
「嘘…だろ?あの乙女が吹っ飛ばされた…」
「いったいどういうことなのです…先生?何故彼女が急に…」

「『傀儡の術』…風阿児に伝わる術の1つです…幻覚性の薬湯と併用して念を叩きつけ意識に刷り込ませることで、人間を自在に操れるようになるという禁術…あの男までがこの術を使えるとは…油断でした」

「どうだ?今のこいつは獣と同じ。人間ではとうてい太刀打ちできんわぁ!…さあ、こいつら全員を始末しろ」

「…………」

こく

「佐織!佐織ー!!」

「先生!なんか方法はないのかよ?」
「無駄です…ああなってはもう…殺す以外に止める手だてはありません」
「そんな」

「ははは!あの怪力男さえいなければ、貴様らなどものの数ではないわ!」

「…………」

ざっ!

「やめろ、佐織!目を覚ましてくれ!」

「…………」

「危ない!逃げて!」
「おっちゃん!無茶はよせ!…コイツはもう…」

「…佐織…俺は…俺達はこんなことのために生まれてきたんじゃないだろう?…なぁ」

「…………」

ごきぃ!

「うがああああああああああああああああああああ!!!」

「おっちゃん!」
「下がってください!このままでは…」

「ははは!無駄じゃ無駄。…この術は死ぬまで解けんよ」

「…………」

「…さ…佐織…覚えてるか?…あの日…あの子を俺が殺した日のことを…」

「…………」

どぐさぁ!

「ぐはああ!!」

「きゃあああああああ!!」
「脇腹に…手刀がめり込んでやがる…なんて力だ…」

「…………」

「かはぁ!……あ、あの日…お前は言ったよなぁ…『私も殺して』って…うっ…今…その約束を…」

ぐさっ!

「なに!?」

「え?」
「…小刀で…首を…なんてこと…」

「…………」

どさっ

「…ごめんな…佐…………」


「…お、おっちゃん……先生!」
「…あの出血では…もう…」

「ひっ!ひいいいい!…そ、そんなバカな!?」

「…てめぇ…覚悟はできてるんだろうなぁ」

「ひっ!…わ、私は命令されただけで…た、助けてくれ!」

「…最後に1つ…その城代の手には…」

サッ

「…このような『文字』が書かれてませんでしたか?」

「しっ、知らねぇ!……そ、そういや手の甲に確かに焼印のようなもんが…た、頼む!命だけは…」

「…反省してます?」
「おばさん…」

「ひっ!…は、はい!ものすごく反省して……」


「じゃあ、あの世で罪を償っておいで!!」

ぐさあ!

「ぎゃああああああああああ!!!」

 ・
 ・

「埋葬は済んだよ〜」

「おみさ…ありがとうございます」

「えへへ」

「先生…これからどうする気よ?…まさか城に乗り込む気じゃあ?」

「…そのまさかです…」

「本気なの!?…私達のことはもう城に連絡がいっているはずよ!」
「そうなると警戒も厳重に…みすみす死にに行くようなものだな」

「…大丈夫です」

「なにが大丈夫よ!?城兵なら鉄砲だって持ってるだろうし…私達だけでは…」

「…私一人で十分ですよ…もうすぐ…」

「……?」


「…月が…昇りますから」

  <続く>

*このSSの元になった『翔べ!必殺うらごろし』について知りたい方は連絡下さい。簡単な資料を送りますので(^^)
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苺しぇぃく! その6

(前回まで)…選考委員長に見初められた雀バル。…だがそこには恐るべき陰謀が隠されていた。様々な人間模様が交錯しつつ…いよいよ卓手楠賞まであと1日。

<雀バルのアパート>

ぴんぽ〜ん♪

「ちわ〜っす。雀バルさん、お届モノで〜す」
「は〜い」

 ・
 ・

ドタドタドタ…

「うにゃうにゃ…うふふ…いいぞぉ…関川ぁ〜…ぐー…」
「起きろぉ、雀バル!」

ばきぃ!

「うがぁ!…いて〜え…なにすんだよポニ子!?」
「“ポニ子”じゃないもん!…あんた…これなによ?」
「…?。……ああ、これね。もう届いたんだ」
「『これね』じゃないわよ!…あんた、アルマーニのスーツって幾らすると思ってるのよ?どーすんのよ、お金!」
「…バ〜カ。卓手楠賞作家が「洋服の○山」の3千円スーツなんて恥ずかしくて着られるワケないだろ?」
「寝言は寝てからいいなさい!いつあんたが卓手楠賞受賞するって決まったのよ?」
「…フフフ…それは宇宙の誕生以来約束されていること。この天才が受賞せずしてなにが卓手楠賞だ!がははは!」
「……それにお金。どんな魔法を使ったらそんな大金が沸いてくるのよ?」
「フフフ…そちらもご安心。じゃ〜ん」

きらり〜ん☆

「…………」
「がははは!見よこの黄金の輝き!…この魔法のカードさえあれば金の心配なんていらんのじゃ!」
「…………」
「…はは〜ん。大丈夫、こんなに薄くても、『多い日でも安心』なのよ♪…なんせこのカードは…」

ばきぃ!

「うがああ!!」
「…どこで盗んだー!?あんたって人は…遂に犯罪まで!?」
「ち、違う!落ちつけー!」
「あんたがクレジットの査定に合格するわけないじゃない!…さあ、どんな悪事を」
「わっ!わっ!…話は最後までちゃんと聞けよ!…これはおじさまから『自由に使ってイイ』って頂いたカードだよ。別にやましいことなんてこれっぽっちもねぇ」
「…『おじさま』?…ああ、あの選考委員長さんね。…でも、こんな大金を…」
「『将来への先行投資』だっていうんだから、使わないほうが失礼だろ?」
「…………」
「まあ、世間も不景気だし、私がこうして金を使えば社会貢献にもなるしな。がははは!」
「…ねぇ…やっぱり返したら。…いくらあんたを気に入ったからって言っても、こんなのオカシイわよ。だいたい選考委員長とは言っても唯の一委員なのよ?そんな権限…」
「またそれかよ…いいじゃねぇえか、信じる者は救われるんだよ。…お前、やけに疑り深いなぁ。そんなに私に受賞して欲しくないのか?」
「そ、そんなんじゃないもん。…ただあたしは・…」

ぴんぽ〜ん♪

「あっ!お、お客さんだね。…は〜い、今でます」
「お、おい!『あたしは…』なんなんだよ!?…ったく…」

がちゃ

「ハイ…あら?…選考委員長さん…」

「お邪魔するよ、雀バル君」

「わあ、おじさまいらっしゃ〜い♪汚い所ですけど、ゆっくりしてってね〜」
「あのー…委員長さん、用件は?」

「なんじゃ、まだ用意しとらんかったのか?…時間がないぞ、はやく仕度して。ホラホラ」

「へ?」
「………」

「忘れたのか?…今日は前夜祭のパーティがあると言っておいたであろうが…ちゃんと連絡してたはずだぞ」

「あれ?そうでしたっけ。……ポニ子?」
「ご、ごめんなさい。忘れてたの…」
「んだと!?…ったく、使えないアシスタントだな…」
「…………」
「…とにかくお前も家に帰って準備してこい!急げよ」
「…え?…あたしも行くの…?」
「あのなぁ…普通パーティって言ったら婦人同伴だろうが?しょーがないからお供させてやるよ」
「…ごめん…そんなパーティ用の服とかって持ってないし…」

「いいからほおっておきたまえ!時間がないんじゃ。…主賓が遅刻するわけにもいかんじゃろうが?」

「はあ…」

 ・
 ・

「…じゃあ行ってくるぞ。夜はどうせ遅くなるんだから先に寝てろ。…それから…」
「ホラ、雀バル。…ネクタイ曲がってるわよ」
「ん?…あ、ああ…」

キュッ

「つくづく盛装が似合わない男ねぇ…足が短いぶん不恰好よ」
「ほっとけ!」
「……ねえ、ホントに行くの?」
「…ん?なんだいまさら…」
「…今日は各界の一流が集まるんでしょ?そんな場にあんたなんかが行ったら恥じをかくだけじゃないの…ねぇ」
「フッ…今日から私は一流の仲間入りなんだ。いらん気を回すな」
「…………」
「じゃあ行ってくるぞ」
「…いってらっしゃい…」

 ・
 ・

「…雀バル君…キミももっと優秀なアシスタントを雇ったらどうだね?なんならワシが紹介してやってもいいぞ」
「はあ…。でもポニ子のやつ、あれはあれで結構役に立ってるし。今のところは…」
「いかんよ!一流作家には一流のアシスタントが必要なのじゃ。…どれ、ワシがいいのを見繕ってやろう…コレ」

ぱん ぱん

「……呼んだ?」
「うふ〜ん♪こんにちは、雀バル様」
「ヨロシークね☆チュッ」

「わあ!突然プッチンプリンなお姉ちゃんズが!?こ、これって…」
「どうじゃ、気にいったかえ?」
「……わ〜い!!おじさまありがとう♪よーし、今晩からキミたちがこの天才のアシスタントだ!がははは!」

「ノ〜ウ、雀バルサン目がHネ〜」
「可愛がってくださ〜い♪」

「がはは!まかせておきたまえ!うむうむ」

<一方…ポニ子。飲み屋にて…>

「うぃ〜…せっかく貸衣装の予約までしてたのになぁ…。こんな機会でもなけりゃあんな大きなパーティに出席するなんてまずありえないし…はぁ、もったいなかったかな?……はっ」

ぶんぶん

「だめよだめよ!…これ以上あのバカの巻き添え食うなんてまっぴらよ。そうよ、最終選考作品は雑誌に発表されるんだから、酷評されるのって目に見えてるじゃない!今日だって絶対恥ずかしい事するに決まってるんだし…おっちゃん!冷でもう一杯!」

「冷は体に毒ですよ…ポニ子さん」

「ポニ子じゃないもん!…って……へ、変身動物ポン太さん!?どうして?…今日は前夜祭のはずじゃあ…」

「ハハハッ…僕はああいう席が苦手なんで。雪ちゃんも騒がしいの苦手だって言ってましたし…今回はパスです」

「…雪ちゃん幸せねぇ…いつもポン太さんに想われてて」

「雀バルさんだってポニ子さん大切に感じてるみたいですよ?」

「あいつが?…冗談!いつも自分勝手でワガママで幼稚で卑怯で陰険で言い訳がましくてズボラで18歳まで包○で…言ってて情けなくなってきた…はぁ」

「ハハハッ…いや、失礼。…実は雪ちゃんも雀バルさんに尋ねたら、今のポニ子さんと同じように返されたって言ってましたよ」

「へ?」

「僕もポニ子さんが雀バルさんを想うくらいに想われてるんですねぇ…嬉しいな♪」

「…………」

「…ポニ子さん?」

「…おっちゃん!冷でもう一杯!」

<前夜祭…パーティ会場>

ざわざわざわ

「うとんた…スゴイ人だなぁ…」
「はい、神凪さん…あっ!あそこにいるのはYET11ボスですよ?」
「他にも業界の有名人が続々と…すげぇ…」
「…神凪さん…」
「…うとんた…」

「来年こそ卓手楠賞を受賞して、僕らを振った澪ちゃんを」
「をを!見返してやろうぜ!」

がしぃ!!

「…なに男同士で抱き合っているんだよ…お前らホモか?」

「わああああ!」
「YOSHI兄貴!!」

「…いいか、今日の目的はだなぁ」

「はいはい…しかし、なんでパーティ会場でわざわざ」

「選考会議は明日だ。もう時間がない……おっ?」

ざわざわざわざわざわ


ちゃんちゃらららら〜♪ちゃんちゃらら〜♪


「この曲は…パッヘンベルの…?」
「きゃ〜!PELSONA様よ〜!」

「ハハハ!やはりこのような大舞台には僕のようなゴージャスな人間こそ相応しい!イッツ・ショウタ〜イム!!」

「素敵〜!」
「こっち向いてPEL様〜♪」

「…よ、よく分からないけど、とにかくスゴイなぁ…PELSONAさん」
「ああ…(畜生…同じ幻魔拳の使い手なのに、なんでこう待遇が違うんだよ)」


すき すき すき すき すき すき あいしてる〜♪


ザワザワザワザワ…

「こ、この曲は…一窮さんのテーマ」
「いやああ!!雀バルよ〜!」

「ハハハ!やはりこのような大舞台には私のようなスーパーゴージャスな人間こそ相応しい!イッツ・ショウタ〜イム!!」

「ひっこめー!クズ作家!!」
「や〜ん…ヤなもん見ちゃったよ〜」

「…よ、よく分からないけど、とにかくアホだなぁ…雀バル」
「ああ…(世の中、下には下がいるもんだ…)」

「なんだなんだ?このチンドン屋は?…おお!ウンチ君じゃないか?」

「クスクスクス…」
「ウ、ウンチ君…ククク」

「そ、その名はやめろー!私のトラウマなんだ〜」

「フフ…おや?今日はポニ子くんは?…ついに愛想を尽かされたのかい?」

「誰がじゃ!…フフフ、今日はポニ子の代わりに私のアシスタントに加わった“雀バルガールズ”のみなさんだ」

「瑞希で〜す☆(ゲンジ名)」
「…舞…はちみつくまさん…(ゲンジ名)」
「…ハ〜イ!レミィね☆(ゲンジ名)」
「3人合わせて雀バルガールズで〜す♪」

「…フフ、どうだ?羨ましいだろう?ええ…さあ、みんなであいつにおっぱい爆撃を食らわせてダメ人間にしてやれ!……って、オイ!お前ら!」

「…PELサン…ステキ…」 ←うっとり
「…かなり嫌いじゃない…」 ←うっとり
「…ハァ……」 ←うっとり

「ハハハ!僕の魅力の前ではどんな娘だって自分に正直なのさ!」

「くぅ〜…じゃあ、てめぇはポニ子に心底嫌われてるんじゃねぇか!…だいたいこの前『土下座する』ってあの約束はどうなったんだ?」

「ウンチ君と約束などした覚えはない。…だが、今の発言は聞き捨てならないな」

「やる気かぁ?…言っとくけどこの前とは違うぞ!…はあああ」

「フンッ!何度やっても同じことよ」

「どうかな?…私のこの手が真っ赤に燃える〜 SS書けよと轟き叫ぶ〜 食らえ!爆熱SSフィンガーーーーーーァ!!!」

*爆熱SSフィンガー…SS作家の日頃の鍛錬(よーするにタイピング)で鍛えられた指先で、迸るSSへの情熱の炎を相手に叩きこむ(感想を送る)技。

<では、感想です>

>変身動物ポン太さん 『光…届く日』

・全ての人の心に・・・・・光が届きますように

ホント、そうだよね(^^)私の腐った心にも、届け!光よ(笑)

>ばやんさん 『結婚写真』〜中篇〜

すれちがう二人の心(大笑)
ああっ!瑞佳の涙が報われる日はくるのか?(来るんでしょ<笑>)

>から丸さん 『幻想猫の魔法』

なんか自由自在ですね、から丸さん。
詩子に振りまわされる住井君のごとく、私もあなたのSSに振りまわされっぱなし(笑)
続き、楽しみにしてま〜す♪

ベテランねぇ…(笑)まだぺーぺーもいいとこだと思ってたけど(笑)

>Maturugiさん 『おねめ〜わく 続き』

前もSSで書いたけど、私は猫が大嫌いなのよ(^^;
もし、こんな世界につれてこられたら浩平と同じように虐待しまくるぞ(笑)

>Sashoさん 『新メニューが加わった日』

今回は茜ちゃんSSですね。

・(……これが原因で別れることにならないといいけど…)

ここ、笑ってしまいました♪(^^)
次回は七瀬ですか…楽しみにしてます☆

>パルさん 『セカンドコンタクト』

唖者と盲人が会話をする場合は、『触手話』(手話を手で触れて読み取る方法)というのを使うそうです。でも、たとえ言葉でなくとも思いを伝える方法なんていくらでもあるんですよねぇ…。このSSには教えられました…ハイ(^^)

>Maturugiさん 『おねめ〜わく、続きの続き』

アメリカのアニメ雑誌で『ねこみみ論争』なるものを見た(実話)
アレが理解できるのは、どうやら日本人だけらしい(^^)

猫は人類の敵だ〜!(^^/

>神楽有閑さん 『私の願い』

・会の途中で寝た者には、なにをしても良いという決まりがあるのよ。コレ常識よ?

それで童貞を失った知人がいます(^^;

詩子ちゃんいい娘だね。このSS読んでこの娘が少し好きになった(^^)

>うとんたさん 4連ぱつ

1・ホント、このゲームって何回BAD見たんだろう(^^)
この歌の替え歌を一曲
「ウルトラの乳揉んで〜♪ウルトラの乳舐めて〜♪そしてタロウが産まれたよ〜♪」
……ごめんなさい!(^^;
2・浩平は巨乳が嫌いなんですか?(笑)
3・みさきさんの心情にぴったりですね(^^)お見事
4・私の「うとんたSSランキング」初登場第一位!(^^/こういうSS書く人って少ないからね。お仲間がいてうれしいよ♪

>幸のおとしごさん 『ひとりうたうは永遠の少女』

おとしごさん、HP開設おめでとうです♪

・…素晴らしい!(^^)今週のNo.1でした。

・この世界には すべてある
だけどここには なにもない

上手すぎ 凄すぎ おとしごさん
そんな卑下しないで 最高でした
でもでも 仕事は真面目にね(まあ、休み時間に書いたのでしょうが)

>サクラさん 『七瀬留美暗殺計画 4』

『苺しぇぃく!』に出たいんですか?(^^)悪役でも構まわないならOKですよ☆

『サクラサスペンス劇場』もいよいよ大詰め(笑)犯人はキミだ!(^^/
「人を見たら殺人者と思え!」ですね(意味不明)

>神凪了さん 『アルテミス 33話』

ふみゅー…こっちで感想書くのは久しぶりですねぇ
実は展開が早いので少々戸惑っています(^^;はやく全てが繋がるといいな♪

「完結!(ヒート・エンド!)」

どがああああん!!

「…やったか?」

「クッ…今のは効いたぞ。相手がひささんだったら間違いなく死んでたな。…ならば!PELSONA・SS幻魔拳!」

「なんの!SS国電パンチ!!」

「やめるでおじゃる!」

ばきいいいいいん!!!

「へ?」
「お、扇…誰だよ?んなもん投げたやつは?」

ざわざわざわざわざわ…


「き、貴様は!」

<一方その頃…ポニ子 アパートにて>

(「雀バルさんだってポニ子さん大切に感じてるみたいですよ」)

「…ポン太さんはああいってたけど…ホントはどうなんだろ…?ま、どっちでもいいか…さ〜て、メールの確認確認と」

ピ ウィ〜ン

「あっ!来てる来てる、感想メール。どれどれ…」

『誤植多すぎ!ちゃんと校正しろっ!』
『この文章言い回しがヘンです!あんたホントに日本人?』
『僕の瑞佳ちゃんを苛めないで下さい…これは警告です。2度目はありません』
『読むんじゃなかった…時間を返してください』
『千代・大海物語の2話はまだ?』
『自分が主役のSSなんか投稿するんじゃねぇ!バ〜カ』
『僕のSSのネタ、勝手に使わないで下さい』
『バイストンウェルに椎名繭2/16日ミュージックステーションにおいて広末涼子私の愛を告白おね1987+26=2013すなわちユダヤ悪魔的数値雀バル死す殺すガブリエル天私里村茜6月結婚運命ですONEこれ以降1年・…』
              (注:これはもちろんフィクションです)
 ・
 ・
削除!

「…………」

「…………」

「…はぁ…あいかわらずねぇ…こんなのが来てるって雀バルが知ったら自殺しかねないから捨ててるけど…はぁ…」

ピンポ〜ン(メール到着)

「ん?…どーせ批難のメールでしょうけど…一応確認しとくか」

『こんばんは(^^)いつも雀バル雀さんのSS楽しみにしてます。…人に言うとヘンな目で見られるのでこっそりと応援します。頑張って☆』

「…………」

『P.S ポニ子ちゃんも大ファンです♪アシスタント大変でしょうけど、頑張って(^^)』

「…………」

「…“ポニ子”じゃ…ないんだけどね…」

「…そっか…だからあたしは…うん♪そうだよね」

「さーて、あいつの夜食でも作って待ってよーっと。ルンルン」

 ・
 ・
トントントン

「今日も快調 ネタ浮かんだら さあいこう雀バル
作家のみんなが 集うあの場所
SSコーナーへ 書き込みに行こう
神様ありがとう 私に相棒をくれて
雀バルに逢わせてくれて
雀バルに逢わせてくれて
ありがとう 私の相棒 雀バルに逢わせてくれて〜♪・…ルンルン」 ←WTTSさん作:「あらいぐまラスカル」の替え歌。感謝♪(^^)

(「…けどな、ポニ子は渡さん!こいつとは大切な約束があるんだ!」)

「…そうだよね。約束したもんね」

(「今まではパウエルさんの代理、今日から私があんたの正式なアシスタントだからね」)

「そうだよね、あたしは…あいつのアシスタントだもんね」

(「ポニ子〜…約束だぞ〜…う〜ん…」)

「ふふっ…うん、約束だよ♪」

(「マジ?じゃあ一発やらしてくれ?」)

「はいはい、約束だったよね。一発だろうと10発だろうと遠慮無く。性の奴隷にでもなんでもなってあげ……」

「…………」

「…………」

「…………」

バリン ←皿が割れる音

「…えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

   <続く>*このSSはフィクションです(^^;
↓・ウチのHPの隠しページ。『SS神社』もここから。『苺しぇぃく!』のBNもあるよ。

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321/newpage68.htm