お誕生日なの 投稿者: 雀バル雀
今日は私のお誕生日なの

ずっと前から楽しみにしてたの

お友達が「今年もパーティしようよ」って言ってくれたの

嬉しかったの…でも断ったの

だって、今度のお誕生日は特別なの

初めてあの人と過ごすお誕生日なの

大好きな…あの人と

「6/4は大切な日だからな…公園の噴水の前で、4時に待ち合わせだぞ。遅れるなよ」

ちゃんと遅刻しないで公園についたの

2時間もかかっちゃったけど…気にしないの

あと10分で4時なの

そわそわ そわそわ 

待ち遠しいの

噴水の水面を鏡にしてお化粧を直すの

…………

おっけーなの♪

…………

…でも、リボンがちょっと曲がってるの

今日のリボンはとっておき

お母さんから貰ったお誕生日プレゼントなの!

これを付けたら、きっとお母さんみたいな素敵なレディになれるの

そわそわ そわそわ

遅いの…でもまだ5分もあるの

どうして どうして こんなに長いの

そわそわ そわそわ

まだ…4分30秒もあるの

そわそわ そわそわ

…もう一度チェックするの

お化粧OK リボンもOK

おさいふOK 中身は…う〜ん

ハンカチOK 靴下OK 

鼻毛OK…じゃないの! 危なかったの

そわそわ そわそわ

まだまだ来ないの でも時計はもう見ないの

そわそわ そわそわ

口臭OK ガムかんでもっとOK

は〜ってしてみる …うんOK!

大丈夫なの

キスだってOKなの

キス キス キス ちょっと恥ずかしいの

でもOK

そわそわ そわそわ

下着も…OK

確かめなくてもOK たぶんOK きっとOK

だって、まっさらさらな新品なの

そわそわ そわそわ

体もOK においもOK

くんくんしてみる せっけんの匂い

おふろでいっぱいごしごししたの きれいきれいのぴっかぴかなの

見られても平気なの♪

…恥ずかしいの

今日の私 うきうきしてて やっぱり変なの

でも…OK…なの

きゃ〜なの

「なに、ニタニタ笑ってるんだ?…澪」

え!?

え!? え!? え!? え!?なの〜

時計を見るの ぴったし4時なの 教えて欲しいの時計さん

「時間だし…そろそろ行くぞ」

うん!

でも、どこに連れて行くの?

ジェットコースターもおさかなさんも もう遅いの

「ハラ減っただろ?」

お腹ぺこぺこ お寿司がいいの デザートはパフェがいいの

「じゃあ寿司屋に行くか。…デザートは特大パフェな」

わーいなの 神様 神様ありがとうなの

澪は今とっても幸せなの

「…ただし…終ってからな」

へ?

ずるずる ずるずる 引張られるの 何処に連れてく……

え?

え? え? ええええええ!?なの〜!!!

「6/4は虫歯の日だからな。今日こそ治療してもらうぞ」

違うの違うの 『虫歯を予防する日』なの

…そんなことはどうでもいいの!

「さあ、覚悟を決めるんだ。大丈夫、痛くないから」

嘘なの イヤなの 痛いの イヤなの

ひーんなの 神様 神様 澪を助けて

…そうだ!

かきかき

『お口がくさいの』

くんくん

「良い匂いだぞ…心配するな」

あぅ… 全部全部 裏目にでちゃった

ぐいぐい

イヤなの イヤなの お誕生日なの

「終ったら二人で誕生日しような」

神様 神様 いじわるなの

痛いのイヤなの でもお誕生日はしたいの


6/4は私の日なの!

  <おわり>

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『苺しぇぃく!』 その3

*前回まで…変質者と間違えられた雀バルは警察に(笑)

<翌朝…>

ちゅん ちゅん (雀のさえずり)

「ほんとこのバカがお世話になりまして…ホラッ あんたも頭下げて」
「うう…私はなんにも悪い事してないもん」

「まあ今日は澪ちゃんの誕生日だから特赦ということになったが…次は無いと思えよ」

  ・
  ・

「うう…ポニ子だけは信じてくれるよな?」
「ポニ子じゃないもん!『長森EDで窓から外を眺めている青髪のポニーテール少女』なの!はいはい…あんたに犯罪に走るほどの度胸が無いのはよ〜く分かってるから…コレに懲りてもう二度とバカな真似はやめてよね。…じゃ!」
「お、おい!何処行くんだよ?」
「学校に決まってるでしょ!…あんたも家に帰って新作の構想でも練ってなさいよ」

<学校にて…>

ガラッ

「おはよ〜!…って、あら?」

ざわざわざわざわ

「ポニ子ー!あの変態SS作家と付き合ってるってホントなの?」
「もしかしてエンコー?」
「だめだよ、もっと自分を大切にしなきゃ。アンタは自分が思ってるよりもずっと可愛いんだから、安売りしないでよ」

「え?え?…ちょっとそれどういう事なの…」

<放課後…山葉堂にて>

「…………」

「ごめんなさい!ポニ子。…まさかこんなことになるなんて思わなかったんだよ」
「まったくお前が余計な事触れまわるから…」
「言いふらしたのは浩平じゃないの!」
「俺は数人に話しただけだよ」
「わたしだってそうだよ。友達に内緒にしてって頼んだんだよ」
「女の口約束なんてアテになるかよ。このペラ森瑞佳が!」
「なによ!浩平のばか!」

「…あたしの前で痴話げんかされても困るんだけど…」

「ご、ごめんなさい…でもホントにあの変…じゃなくてSS作家さんと付き合ってるの?」
「なあポニ子…男の俺が保証する。お前は…そりゃあ多少欠点はあるけど結構いい女だよ。なにもあんな老け顔のうだつのあがらなそうな男と付き合うこともないんじゃないのか?」
「浩平、『ダメ人間』なんて言い過ぎだよ!そりゃあ情景描写はヘタだし日本語として成り立ってない文章も多いし文法だって間違いだらけだけのダメ作家だけど…でも、それと人間性は関係ないよ」
「誰も『ダメ人間』なんて言ってないだろ?…せいぜい『不振尋問の常連さん』くらいだよ」
「いっしょだよ!…『エサ金』なんてよくそんな酷い形容が出来るもん!」

「…………」

ガタっ

「え?」
「ポニ子?」

「…ごめん…バイトがあるから失礼するわ…じゃ」

 ・
 ・

(「ポニ子ー!あの変態SS作家と付き合ってるってホントなの?」)

「…………」

(「なにもあんな老け顔のうだつのあがらなそうな男と付き合うこともないんじゃないのか?」)

「…………」

(「そりゃあ情景描写はヘタだし日本語として成り立ってない文章も多いし…文法だって間違いだらけだけのダメ作家だけど…」)

「…………」

(「せいぜい『不振尋問の常連さん』くらいだよ」)

「…………」

(「エサ金」)

「…随分な言われようねぇ…でも、なんであたし悔しがってるんだろ?」

「…まるであたしが文句言われたような気がする…」

「…………」

「…親近感…かな?…似てるんだよね、どことなく…」

  <その頃…校門前>

「フフ…昨日は邪魔が入ったが、今日こそは愛しのマイラヴァーに私の想いの丈をありったけぶつけるんだ!愛の洪水で溺れさせてあげようぞ…お!噂をすればマイハニィではないか?お〜い!」

どたどたどた

「『中崎町に咲いた可憐なバラ』椎名繭!君の雀バルだよ!!」

『ひとちがいなの』

「…ちぇ、なんだ澪か。同じちびすけでもこっちのほうには興味ないんだよ…シッ シッ」

どたどたどた

どがしぃ!

「うギャああああ!!…な、なにするんだぁ」

「“なんだ”とはひどいじゃないですか!?僕の澪ちゃんに向かって」
「俺のエンジェルに近づくんじゃねぇ!ごみがぁ!」

「わわ…うとんた君に神凪ちゃんじゃあないか…い、いやだなぁ…冗談だよ」

「ダメです!冗談でも僕の澪を貶した罪は万死に値します!…食らえ!『SSライトニングボルト』」

*『SSライトニングボルト』…『SS流星拳』の進化バージョン。手数もさることながらその威力は流星拳など及びもつかないほど

「ぎゃああああ!!!」

「雀バルー!いくら同期だからってこればっかりは許せねぇ…死ねぇ、SS…」

「やあああああ!!幻魔拳はやだぁー!!」

「地獄見ろや、雀バル…『神凪SS幻魔拳』!!」

*『SS幻魔拳』…相手にSSを読ませて精神に直接ダメージを与えるという最狂のSS拳法。この技の使い手は何人も確認されているが神凪版の威力は凄まじく、ヘタしたら相手を廃人にしかねない(笑)

ピキーーーン

「うわあああああ!!!やだあああ!!!繭が男だったなんてーーー!!」 (←幻覚中)

「覚めない悪夢でも見てろや…さあ、澪ちゃんゴミは処分したからね、一緒に帰ろ?」
「ダメです!澪ちゃんは僕一緒に帰るんです!」

「ううう…三十年後の繭がサッチー似だなんてぇ…嘘だぁ・…」

 
<夕方…雀バルのアパート>

ぐす…

「うう…酷い目にあったよ…神凪さんとうとんたさんのいぢわる…」

がちゃ!

「おかえり〜♪遅かったじゃないのよ〜!」

ばっ

「こ、こら!抱きつくなよポニ子!…気色悪い」
「気色悪いとはなによー!……って、そんなことよりコレ見てよ♪」
「はん?…『卓手楠賞一次審査合格者一覧表』?…どれどれ…」

<敬称略>

>パル 『聞こえない歌声 それでも聞こえるメロディ』

私もタイトルを見たときは浩平君と同様に疑問でしたが、それを見事に氷解させてくれた。
歌は心で歌うんだよね。うんうん。

あ!感想ありがとうです♪

>うとんた 『みさきさんに捧ぐ替え歌』

みさき先輩の食欲魔人っぷりもいいけど、茜のほうが笑えたなァ(笑)
『記憶も何にも無い』はバカうけだったよ。

 『魔法使いポニー』

魔法使いというより毒電波使いだね、ポニー(笑)
続編書かないの?『ポニちゃんイヤー』使用中なら痴漢しても大丈夫なんだね(笑)
ポニー ポニー  ポニちゃ〜ん♪

>コード 『おめでとう』

ホントおめでたいことです♪タクティクスにメロディ電報でも送ろうかな?(笑)

>狂税炉 『3度目の儀式』

見えなくてもいいんです。気持ちが伝わればいいんですよね♪
みさき先輩には忘れられない素敵な誕生日になったことでしょう。
浩平君の真っ直ぐさが微笑ましいです

>サクラ 『プレゼント』

あなたが私にくれたもの〜♪っと、つい歌っちゃったよ(笑)はじめまして、サクラさん
歯ごたえばっちしだっただろうなぁ…せんべい(笑)
姿を消したって?…食われたのかいな?(笑)

>北一色 『ONE英伝8』

ワルキュ−レ華穂さんですか(笑)これで反乱軍もお終いかぁ・…と思ったらあっさり退却ちちゃったありゃりゃ…
いよいよ本命登場ですか…頭さえ潰せば勝てるぞ!頑張れ反乱軍!(笑)
きっとそのうちヒロセあたりが援軍にぃ(?)
FARGO帝国…地球教徒みたいに残存勢力が暗躍してたりするのかしらん?

*ローカルルール…そういや『リーチ』って日本オンリールールらしいッスね?…最近知りました

P.S…了解しました。しかし中学生?はうらやましいですよ。高校の頃から何度大人料金払わされそうになったことか…老け顔なんで(笑)

>パル 『はっぴ〜・ば〜すでぃ』

う〜ん…素敵なお話♪みさきさんみたいにおいしそうにたいらげてくれたら苦労なんて吹き飛んじゃいますよ。一人じゃあムリでも二人なら、きっとどんな事でも出来るよね。
…今考えたんだけど、この後日談で二人の結婚式に繋げるってどうかな?「ケーキ入刀」なんてね(笑)なんといっても二人の初めての共同作業だし。(…そーいや共同作業はもうしちゃったんだっけ?やん、お下品<笑>)


>から丸 『幻想猫の魔法』

を!初連載ですね!?どれどれ…をを!長森モノじゃあないぞ!(笑)
C子ちゃん書ける人ってうらやましい…私キャラがいまだに掴めてないんで書けないんですよね。おもしろそうなのに…(泣)さてさて…スミイ君に春は来るのかしらん?
しかしアドバイス貰えるっていいねぇ…そういうのって助かるよね。うんうん
友達は大切にね♪

>高砂蓬介 『壊れた想いの果てに…』

わはは…『目ン玉スプーンで刳り貫いて歩き周るみさきさん』の姿は怖いけど結構ユーモラスかも(汗)犠牲になった方々には悪いけどね(笑)
もうちょっと踏みこんだ心理描写を入れたらもっと良くなると思うよ♪……でもあんまり踏みこみすぎるとホントに削除必死になっちゃうかな?(笑)

>シン 『俺が悪かった』

はじめまして♪…うんうん、SS書くって面白いよね。大変だと思うけどこれからも頑張ってね
…無数にあったはずの選択肢にはこういうのも含まれてたんでしょうかねぇ…
虐待されても相手が長森だからなぁ…逃げちゃだめだ(笑)

<以下省略>

「…タクSSコーナーの常連さんはみんな合格してるなぁ…いやいやさすが…」
「それよりもこの一番下の名前見てよ!」
「一番下?……う、嘘…」

『雀バル雀』

「ね?ね?…やったじゃないの!あんたホントは才能あったんだよ!…良かった…アシスタントやってて初めて報われた気がする…」
「…そうか…そうかそうか!やっぱり私はSSを書く為に生まれてきた男だったんだな!」
「うう…ぐすっ…おめでとう雀バル…」
「おいおい、このくらいのことで泣くなよポニ子」
「ぐすっ…ポニ子じゃあ…ないもん!」
                       
      <続く>

*『苺しぇぃく!』出演希望者大募集(笑)

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321