「ひ、ひどいや!ねえさん」
「うるさいわね!あたしの下着に落書きしたのあんたでしょ!」
ぼかっ!
「う、うえ〜ん」
「こら、留美!弟をいじめてどうするの?あなたもう高校生なのよ!」
「おかあさん…だって…カツオが…」
「だってじゃない!全くいい年した娘が…父親として情けないぞ」
「や〜い、怒られてやンの〜!」
「な、なに〜。コラ、待て〜〜!」
どたどたどた…
「ははは、留美ちゃんとカツオくん、相変わらず仲が良いですね?」
「マスオくん…見苦しいモノを見せてしまったね」
「いえいえお義父さん、僕達もこんな楽しい家族をつくるのが夢なんですよ」
「そういえばサザエも八ヶ月か…名前はもう決めてあるのかね?」
「はい、男の子ならタラオ、女の子なら…」
どたどたどた
「こ〜ら〜!!待て〜カツオ!!」
「うわ〜ん、ひどいやねえさん〜」
「留美!いいかげんになさい。あなた乙女になるっていって…もう、口ばっかりなんだから。…そんなことじゃマスオさんみたいな素敵な人と出会えないわよ」
「ぷ〜ぅ!サザエねえさんたらのろけちゃって」
「ふふふ…留美、あんたもきっと見つかるわよ、運命の人がね。黙ってればあんたは美人なんだから…案外身近にいたりして」
「……」
「あら、赤くなっちゃってる」
「そ、そんなんじゃあないわよ!」
「…とにかく、留美ちゃんみたいな元気な子に育ってくれたら、それでいいですよ。おてんば過ぎるのも困りものですけど」
「マスオくん、…ありがとうよ」
こうして七瀬家の夜は更けてゆく…。
<おわり>
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あるてみす0 『始動』
「これより作戦を開始する!…いいですね?もう後戻りはできませんよ」
「構わないさ。…計画はすでに動き出しているのだから」
<雀バルのアパート…>
「わはははは!TOKIQ最高!!」
「ちょっと〜、TVなんか見てる暇があったら『うらごろし』の続編でも書きなさいよ」
「いいじゃないかポニ子、お前も一緒に見ろよ。」
「『ポニ子』じゃないもん!『長森EDのラストシーンで外を眺めている青髪のポニーテール美少女』なの!……それにあたしはDASH!よりもからくりTVが見たいの」
「ちぇっ、つまんねー女」
「あんたに言われたかないわよ!」
「んだと!ポニ子の分際で生意気な!」
「『ポニ子』じゃないもん!…クズSS書きのあんたに言われたかないわよ!あとがきのほうが面白いって言われてるクセに!」
「て、てめぇ〜」
「なによ!やる気?」
じりりりりん (電話の音。ホントはプッシュフォンです<笑>)
「ちっ、電話か。……はい、こちら雀バル…あ、あれ?神凪さん?どうしかしたんですか?……え?『逃げろ!奴らが来る』ってどういう意味?……って、もしもし?もしもし?」
「どしたの?」
「…わからん、急に電話が切れてしまって…」
どんどんどん
「雀さん〜!宅急便で〜す」
「あ、は〜い。今開けますね〜」
がちゃ
「ごくろうさま、はんこを……って、きゃああああ!!!」
ばた
「ポニ子ー!!…てめえらポニ子に何しやがった?」
「安心しな、スタンガンで気絶させただけだ」
「雀バル雀だな?…彼女の命が惜しかったら黙ってついて来い」
「くっ…ポニ子は、ポニ子は解放しろ!」
「お前に選択の余地はない…来るんだ」
*
「目標のSS作家全員を確保しました、これが彼らのデータです」
「どれどれ」
『極秘資料 SS-Files Vol.1』(敬称略)
>ひさ 『終らない休日』6話
今回はかなりのボリュームであった。作者の入魂の1話というべきだろうか。
浩平と由起子のやりとりは本編でも他のSSでもあまり書かれていないので、大変興味深かった。
浩平の台詞から、どうやら『日常の終り』(あるいは永遠の始まり)を自覚しているらしい。
ぷーの存在が、浩平を現実に繋ぎ止めるきっかけになるのであろうか。
次回も興味が尽きない。
>うとんた 『ふれあい』
……うむぅ、ものすごく惹かれるシュチュエーションである・……
じゃなくて!……
まあ、言葉が通じなくとも、気持ちを伝える方法はあるという事を我々に教えてくれる<笑>
個人的にはこんなネタ…大好きだ!
>GOMIMUSHI 『D.S』 chaputer1 act7
とりあえず第1章終了。
…しかし、これだけのキャラと壮大な世界観で書き進めて行ったらいったいどれくらいのボリュームになるのであろうか?
次章は『運命の剣』だそうだ。
魔剣『氷禍魅』と『炎舞羅』を巡って繰り広げられるであろう運命のドラマ
今後の展開も期待大だ。
>神凪 了 『アルテミス#22 ヴァルキリーストライク』
このスピード感がたまらない。一気に読めてしまった。
強大な『セイレーン』とは違い、”暗殺者”の感がある『ヴァルキリー』の恐るべきスピード!
今回の展開により、七瀬とは決着をつけねばならない因縁ができた。
そして鹿沼葉子VS少年&『セイレーン』VS深山雪見の行方も見逃せない
次回はどういう展開を見せてくれるのだろうか
>変身動物ポン太 『伝説が始まる…』
最後のどんでん返しはなんというべきか…<笑>
予告の段階でちょっと信じてしまったではないか。全く…
『おまけSS拡大版3』
JバルJ氏の『一発劇場!』の一兆倍は面白い。
まあ、ヤツの作品と比べられるのも嫌だろうが…
>PELSONA 『SA・YO・NA・RA』
これは…続くのだろうか…?
氏の作品独特の後味があって…なんか…らしい…というべきか。(すんません、言葉が足らんですわい<汗>)
無機質に機械が告げるメッセージというのもちょっと怖いような…
『白いチューリップ』というのがなんか気になる
>まてつや 『約束』
浩平からみさき先輩へと語り手が移り変わっていくのだが、違和感を感じさせない。
(>『約束ってね、結果じゃなくて、守ろうとしたかどうかが大切だと思うんだよ
浩平君はわたしのためにがんばってくれたんだよね。だからわたしは本当に嬉しいよ』)
だけど、私としては結果がやはり大切だと思う<笑>
浩平が帰ってきてこそ、みさき先輩も心のそこから嬉しいと感じられるのだろうから
>YOSHI 『がんばれ!南君』〜演劇編〜
南 明義…彼ほど不幸が似合うキャラも珍しい。
たまには誰かいい目をみさせてやって欲しいものだ
さて…広瀬まで加わって演劇部は早くも嵐の予感、タイトルではないが、まさに『がんばれ!』と言いたくなる
……以上。
「ふ〜ん…面白い人材が揃ったね。これなら我が主も喜んでくださるはずだ」
「じゃあ、いよいよ始まるんですね」
「そうだね。…今世紀最後にして人類最大のオラトリオの幕開けだ」
さらわれたSS作家さん達の運命や如何に?
そしてポニ子は?
謎の組織の正体は?彼らの計画とは?
続きは次回にでも…<笑>
<続く…>(このSSはフィクションです。登場する人物は全て架空の人物ですので)http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321