帰り道 投稿者: 雀バル雀
「ういい〜…なーにがクリスマスイブだ。ケッ!たかが外人さんの誕生日じゃねえか!くそ!」

か〜ん(空き缶をけった音)…ぽか。

「いてて…い、いた〜い…なんなのよー!」
「すまねえなあ姉ちゃんよ…女子高生かい?」
「そ、そうですけど…」
「こんな夜おそくに出歩いているとは、援助交際かい?」
「ち、ちがうもん!」
「いいじゃないか。最近の女子高生はみんなやってるんだろ?…おじさん今日一人で寂しいんだ…クリスマスなのに可哀相だろ?」
「し、知らないもん!」
「へへ、そんなこと言わずにさぁ」
「きゃ〜!助けて、浩平〜!」
「ケッ、呼んだって彼氏はこねぇよ!」

とんとん

「なんだあ、今いいところなんだよ!邪魔すんじゃね…」

にこにこ

「なんだ、おまえも犯られてぇのか!ガキは早く帰りな!」

かきかき

『あのね。』
「だからなんだよ!」

『女の敵!ぶっ殺してやるの!!』

「はぁ?」

ぺし。

「ぐはあああ!!、て、てめえ、やりやがったなあ!!」

(軽く叩いただけなのに…なにこの子?)

ぶん、 フッ ぶん、 フっ

(あ、相手の攻撃を全部よけてる…しかも千鳥足で)

はあはあ

『とどめ、なの』

ばっ  だきっ

(後ろから相手の首に抱き着いて、振り子の要領でその反動と自分の体重を利用して相手の脳天を地面に叩きつけるという大技だよ!)

ドカッ!!!!

「ぎゃああ!!」

かきかき
『奥義、スイングDDTなの。』

ぱたり…すーすー

「……?」

  *

「え〜と、上月、上月と…あった!」

ぴーんぽーん

「はーい…あら、澪!…ありがとうございます。またこの子が迷惑かけたみたいで」
「い、いえ!…私が澪ちゃんに助けてもらったんです。」
    
    ・
    ・
    
「…そうでしたの、澪は小さい頃からさまざまな格闘技を習わせましたのよ。この子、声が出せないから…助けが呼べない変わりに護身術をね。とくに『酔拳』なんかは、気が弱いこの子にはぴったりでしょう」
「でも、倒れたときにはビックリしました。酔っ払ってたんですね。生徒手帳があったから住所が分かったんですよ」
「ありがとう、長森さん。…澪ホントはお酒嫌いなのに…道場でも家でもほとんど飲まないのに…。よっぽど楽しかったのね」
「あ、澪ちゃん笑ってる」
「ふふふ…誰の事を考えているのかしら?」

こうして澪も長森も無事にクリスマスイブを終える事が出来た。

しかし、未成年の娘に酒を飲ますなよな…おかあさん。
    <おわり>
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「こんばんはです、雀バル雀です。そして・・・」
「はい、アシスタントの『長森EDのラストで外を眺めている青髪のポニーテール美少女』です。はあ…」
「ポニ子…そろそろ約束の時間だぞ」
「『ポニ子』じゃないもん!…でも、ホントに仕事引き受けてくれるのかしら」
「ふふ…なぁに、ブツはたっぷり用意してあるんだ。…お、どうやらヤツのお出ましだ」
つかつか
「あんたが伝説のSS作家『SSマスターJ』だな?…私の名は…」
「雀バル雀だな、知っている。…で、用件は何だ?」
「仕事を頼みたい…このSSをアンタの力でシリアス超大作に変えてくれ。」
「……」
「報酬なら用意してある。…コイツでどうだ?とびっきりのSSだぞ」
「……」

ぐちゃ

「うわあ、私のカワイイSSを踏みつけるなんてぇ〜。な、なんて事…」
「こんなもんいらん!」
「何故だ〜!?『雀バル&椎名繭・ラブラブ同棲SS<R指定>』のどこが不満なんだァ!!」
「そんなのあたしだって読みたくないわよ…」
「ポ、ポニ子まで…ちくしょう!みんなどうして繭を毛嫌いするんだぁ!」
「貴様が出演しているSS<R指定>を読みたがるアホがいるか!…それに貴様は
私の敵なのだから!」
「な、なんだと!?」
「ふん、貴様のようなクズSS書きにこの掲示板を汚す資格があると思ってか?本物のSSというのはなぁ、これらの作品を指すんだァ!!!」
>かっぺえさん『変わり行く「いつも」』中篇(かっぺえさん、メール感謝です)
「見ろ!お前の苦手な詩子ちゃんを見事に書ききっているぞ」
「う〜ん…ヤツの性格っていまいち掴めないんだよ〜」
「会話のテンポが良いからすいすい読めるだろ?終らせ方も見事だ、次回の展開が気になってしかたがないだろ?」
「うううぅ…」
>天ノ月鉱姫さん『茜の1日』
「ぐああ!おもしれぇ!!三回も繰り返しで読んじまった」
「拗ねちゃう里村さんがカワイイですね」
「そうだな。これぞまさにSS!!」
>ひささん『終らない休日5』
「あらすじのおかげですんなり前回までの内容が思い出せましたよ」
「うん。…由起子さんが猫好きだったなんて意外だなぁ、予想が外れちゃったなァ。後、「ぷ〜」との会話がいい感じです」
「とりあえず1日目終了ですか。おつかれさまです」
「うむ。丁寧な描写で理解しやすかったな。誰かさんのSSとは違って」
「うぐぅ」
>まてつやさん『広瀬』
「うぐぅ…真希ちゃ〜ん!!」
「うわあ、本気で泣いてるよ〜」
「どうだ?良いお話だったろ?」
「うん…これDNMLで読みたいです!」
>ニュー偽善者さん『Dissapair Memory』
「……」
「どうだ?もう1つの長森シナリオといった趣向みたいだが」
「タイトルの意味がわからん」
ばこん!
「うがあ、冗談です〜…英語が苦手なんで」
「正月やバレンタインのシーン、短いけど二人の想いがよく伝わってきますよね」
「うむ。会話は作家のセンスが出るからな。さすがだ!」
吉田樹さん『夕暮れに溶ける歌』
「あいかわらず描写が上手いなぁ…さすが吉田さん」
「『すずうた』一番乗りあめでとうございま〜す」
「しかし、体験版からよくこれだけかけるもんですねぇ…スゴイ!」
>すらいむさん『春風のメモリー4』
「わははは!…茜直伝の『嫌です』、効果絶大ですねぇ」
「笑わせてもらいました。続きが楽しみ〜♪」
>神凪さん『今にも…』
「あれ?続かないんだ〜残念」
「ルナリアンも○崎パン食ってるんだね。そういえば最近バイト行ってないな〜」
「近況報告はやめんかい」
「『メサイヤ イン ザミラー』は笑わない、なんてどうですか?」
「雀バル…あんたセンス無さすぎ…」
  『アルテミス20』
「里村さんがやられちゃった!」
「スピーディな展開だな、読んでいて飽きがこない。」
「センスもいいわよね。雀バルも少しは参考にしたらどう?」
「ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう……『う』が40!」
「?」
「いや…『死ぬ死ぬ』連呼がすんげぇカッコ良かったんでマネしてみたんですけど」
「……クズが…貴様のようなクソSS書きとコレ以上付き合っておれん!さらばだ!」

つかつかつか

「…飽きれて帰っちゃったよ」
「ふん!逃げやがったな…私の才能に恐れをなしたか…」
「ばか!…でもこれで『シリアス超大作計画』は失敗だね」
「ふふふ…なら私自ら書いてみせるさ!」
「…本気?」
「お、おう!まかせろ!たぶん1年以内には実行するつもりだ!…それでは今回はここまで!」
「さよなら〜」

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