上月寿司の看板娘 投稿者: 雀バル雀
ガラッ

「へーい!いらっしゃーい!!おや、鈴木さんひさしぶりだねぇ」
『いらっしゃいなの。』
「こんばんは、大将。今日は会社の若いモン連れてきたよ、うまいの握ってやってくんな・・・おや?今日も澪ちゃん手伝いかい?」
『そうなの』
「ちっとも役にたたねぇくせに、手伝いばっかしたがるんでさぁコイツ。・・・おおかた残り物にありつけるのを狙ってるにちげえねぇ、コイツ鮨屋の娘のクセに鮨には目がないから・・って、こ、こら、澪!」

ぽかぽかぽか

「はははは・・。大将、そりゃあ澪ちゃんだって怒りますよ」
『そうなの』
「じょ、冗談だよ・・全く・・死んだかかぁと一緒でシャレってもんが通じねぇんだよな、お前は・・」

ぷんぷん・・・・とことこ(怒って厨房の奥に行く澪)

「へへへ・・お見苦しいトコ見せちまって・・お兄さん、ビックリしました?」
「え!?・・あ、はい。・・あの子・・澪ちゃん喋れないんですか?」
「へぇ・・あの子が小さい頃、かかぁが車で事故っちまってね、・・澪は助かったんですが、ショックで喋れなくなっちまったんですよ・・」
「それで、ああやってスケッチブックで会話するんですね・・なんか喋れないってコト感じさせないくらい元気ですよね?」
「へぇ。ですが、最初の頃は大変でした。あの明るい子が、事故以来全く感情を無くしちまったみてぇで・・もう不憫でしたよ。でも、誰かが『スケッチブックに書く』という方法を教えてくれたみたいでね、それからですよ・・。その時貰ったスケッチブックを、あいつはいまでも大切に持っているんです。」
「澪ちゃんは偉いよ・・部活の暇を見ては父親の手伝いまでしてるんだからね。」
「全く・・芝居なんて無理だって、アレほど言ったんですけどねぇ」
「澪ちゃんって・・・演劇部なんですか!?」
「へぇ。なんでも台詞のいらない役なんだそうで。おおかた木か馬の脚じゃあないですかねぇ・・・って、こ、こら、澪!」

ぽかぽかぽか

「こら、やめねぇか!お客さんの前だぞ!」
「はははは・・・大将、あんまり澪ちゃん苛めてたらダメですよ。女の子は恋人ができたら、すぐに父親のことなんか構ってくれなくなるんだから、今のうちに仲良くしとかないと後悔しますよ」
「けっ、こんなガキンチョに惚れる物好きな男なんざァ、いたら見てみたいですよ。・・・・こ、こらやめねぇか、澪!」

ぽかぽかぽか

「ははは・・・」
「ははは・・・」

こうして今日も上月寿司は笑顔に包まれました・・
  <おわり>
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「こんばんはです、雀バル雀です。そして・・・」
「はい、『長森EDのラストで外を眺めている青髪のポニーテール美少女』です。はあ…」
「ドラゴンズ10連勝か…この勢いだと今月中にはマジック点灯だな、ポニ子?」
「『ポニ子』じゃないもん!…でも、ほんと絶好調よねぇ」
「全く…あやかりたいものだなぁ」
「…それにしても、澪SS三連発だねぇ。澪ちゃんの実家ってお鮨屋さんだったの?」
「まぁ,こういう解釈もたまにはいいかな、と思ってな。…それじゃあ感想だ」
>かっぺえさん『変わり行く『いつも』』
「このSSの舞台って…浩平が永遠の世界から帰ってきた後のお話なのかな?」
「そうみたいだな。詩子と浩平の会話がらしくて良かったです。」
「続きがたのしみ〜♪」
>PELSONAさん『今日はなんの日?』
「そっか、今日はC子ちゃんの記念日なんだ」
「うう…それでも今日は10時まで実験だったんだよなぁ〜」
「それは関係ないでしょ。…あんたもC子ちゃんSSを書いてみたら?」
「彼女は一番書きにくいキャラなんだよ」
>神凪さん『アルテミス19.』
「ふむぅ…今回は話があまり進まなかったなぁ」
「それにしても、やっと葉子さん復活ですか。登場はしていても出番はなかったもんね」
「ずっと気を失っていたワケだしな…どんな活躍を見せてくれるのか」
「少年の台詞の真意も気になりますしね…次回も楽しみにしてます」
「それから、試験も頑張ってくださいね」

「こんなところかな…う〜過労がたたって眠い〜」
「今日は早めに眠ろうか?」
「おう、じゃあ一緒に」
ばあこん!
「ぐあああ!!じょ、じょうだんだよ。…まったくお前は冗談が通じないなぁ」
「アホなコトばかり言ってないで、最後くらいはきちんと締めようよ」
「そうだな。…それでは皆さんさようなら〜」
「また次回ねー」

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