一発劇場 その5 投稿者: 雀バル雀
『美しき哉、友情』

「雪ちゃんひど〜〜い。どうしてそんないじわるするの!?」
「別にわざとじゃないわよ・・・みさきがこんなトコに置いとくから悪いんじゃないの」
「ちがうよ!勝手に食べちゃう雪ちゃんが悪いんだよ」
「だいたい、いい年してプリンの一個ぐらいで怒るんじゃないの」
「いやだよ、抹茶プリン返してよ〜」
「もう食べちゃったんだから・・・しょうがないじゃない」

「う〜〜みさきアタ〜〜〜ック!!!」

「ぐああ!!ず、頭突きかぁ!?・・・ならこっちだってぇ」
「ううぐう・・はほいっふぁらないれ〜〜(顔引っ張らないで)よ〜」
「うるさい!これでも足りないぐらいだァ」

一時間経過・・・・

「雪ちゃ〜〜ん・・」
「みさき・・・・」
「いいパンチだったよ・・・」
「ふっ・・みさきもね・・・」
「ごめんね・・プリンぐらいでこんなに怒って」
「・・ううん、これで『ちょび髭』のかりは返したわよ・・」

「・・・雪ちゃん・・覚えてたんだね・・」

こうして二人の友情はより強固なものとなったのです・・・。
       <おわり>
*********************************
*前回までのあらすじ。…感想スペシャル2での不用意な発言が鹿沼葉子の逆鱗に触れ、雀バルはぼろぼろにされてしまった。それをきっかけに崩壊する日常。一方雀バルのもとを去ったパウエルはある決意を秘めていたのだ!それは…

<夜…ある木造アパートの前で>
(「…ぼす…4年間タノシカッタデス。……僕ガ出来るコトハコレダケ…サヨナラ…」)

「ヨーコ・カヌマ!…ぼすノ仇デース!」

(「ぽに子サン…ぼすヲ頼ミマス。」)

どごおおん!!

<同時刻…雀バルのアパート>
「ぐ〜 ぐ〜」
「……」

きちきちきち<カッターの音>

(「…ポニ子…これで私はずっとお前と一緒に…」)

「ぐ〜……ん?……あれ?……あ、あんた何する気よ!?」
「なぁ、ポニ子…一緒にSS天国に行こうぜ?…あそこなら私もお前も幸せに…」
「いいかげんにして!」

ぱちん!

「……どうして…どうしてだよ、ポニ子?」
「『ポニ子』じゃないもん!…あんたがSS天国に行けるわけないじゃないのよ!馬鹿なマネはよして!」
「ううう…だって…」

ごん ごん 

「あれ?玄関から音が…お客さんかしら?」
「お、おいポニ子〜…行かないでくれよ。…私を一人にしないで」
「すぐ戻るわよ!もう〜………は〜い、どなた?」

がちゃり

「え!?…き、きゃあああ!!!ぱ、パウエルさん!」
「…パウエルだって?まさか!?」
「酷い怪我…き、救急車を!」

<病院で……>
「……ご臨終です……」
「……」
「嘘よ、ね?」
「残念ですが…」
「……」
「そんな…どうしてパウエルさんがこんな目に…」
「……なぁ、ポニ子…お前なら」
「え?」
「お前ならパウエルを……生き返らせて…くれるよな…」
「……ごめんなさい…」
「そんな…なぁ、ポニ子ぉ…頼むよ…パウエルを…パウエルを…う、うわあああん!!!」

(続く)<おいおい…(汗)>

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/8321