＜商店街にて・・＞

「それじゃあ、澪、何が食べたい？」
「・・・・・」

うーーーん

「今日は俺のおごりだから、なんでも好きなもの食べていいぞ」



『金ちゃんヌードル』



「そ、それはローカルな・・でも、関東じゃあ手に入らないし。他にないのか？」



『金ちゃんヌードル・エスニック』



「それはもう売ってないぞ！・・だいたい何故知ってるんだ？」



『金ちゃんねぎラーメン』



「いいかげん、その路線から離れろ！・・徳島製粉なんて東京の人間は知らんぞ、普通は」
「・・・・」
「『金ちゃん』シリーズ以外なら、なんでもイイから」
『あのね』
「うんうん」



『・・・オキコのチキンラーメン』



「余計マイナーじゃないか！こんなの知ってるほうがオカシイぞ！」
『美味しいの』
「あれが旨いと言ったのは・・お前が初めてだよ・・」
『通なの』
「インスタントラーメンが好きなのは分かるけど、もっとメジャーなメーカーのヤツにしてくれ・・」
「・・・・」
うーーーん



『ヤクルトラーメン』



「・・・確かにメーカはメジャーだけどな、商品は死ぬほどマイナーだ！」
『美味しいの』
「美味しくもないし、何処にも売ってないの！」
『探すの』
「無理だって！」


ふるふる・・・うう・・


「わああ、泣くな、澪。・・・そ、そうだ！寿司でも食うか、な？」
『うん♪』
　　　　　＜おわり＞
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
こんこん
がちゃ
「はーい！あら？……パウエルさんじゃない！」
「ぽに子サン、コンバンハデース。」
「『ポニ子』じゃないもん！……ところでこんな時間にどうしたの？」

「……ふ〜ん、じゃあアメリカに帰るんだ」
「ハイ、野球ヤメテ田舎デ農業ヤリマース」
「そっか…雀バル雀が高校の頃からだから…えっと〜」
「４年クライデース。長イオ付キ合イデシタ…ソウイエバぼすハ？」
「あいつ？秋葉に『ＨＰビルダー』買いに行ったみたいだけど…でもアイツの事だから…きっと『輝く季節へ』買いそう。ＰＳも持ってないくせに……ホント馬鹿よねぇ」
「…ソレニ…ドウシタンデスカ、コノ部屋？マルデ、ぱーてぃノ準備デスネ？」
「ふふ…あいつが上京してから今日でちょうど３年目の記念日なのよ。・…帰ったらびっくりさせてやろうと思って
ね。そうだ！よかったらパウエルさんも一緒にどう？」
「はい！喜ンデ！」

「……遅イデスネ…」
「……そうね。……先に感想だけでも始めようか」
＞ＷＴＴＳさん『中崎町』
「雀バルのＳＳなんてもっとくだらないんだから大丈夫ですよ。あと、感想ありがとうございます」
「ひんとガ笑エマシタ…火葬デ裏山全焼デスカ…ボスモ似タヨウナ経験ガﾞアルソウデス」
＞変身動物ポン太さん『激突！春の特別篇｣
「うわー先が気になるよー！乙女力士には爆笑でした。」
＞ニュー偽善者Ｒさん『おね、な話』
「ああ…ホントＯＮＥだなあ…って作品。浩平君と長森さんの遣り取りが微笑ましくってＧＯＯＤ！です」
＞いけだものさん『罪と罰』
『あああ！……ビックリしたーってのもあるんだけど。雀バルが今書いているヤツとネタが被っちゃってるのよ……。なるほど、タイトルはそういう意味だったんですね…深いなぁ」
＞すらいむさん『春風のメモリー』
「ごめんなさい。住井君の『春はあけぼの…』がもう・…ク…うふふふ・・・ははは！最高に笑えました。…そっちの部分が印象深くて…」
＞ＰＥＬＳＯＮＡさん『嘘って…』『嘘は…』
「やられた！…って気分です。特に澪の話はもう…雀バルはこういうネタが大好きだから、帰ってきてコレ読んだら大爆笑でしょうね」
＞神凪さん『アルテミス』
「嵐の前の静けさ…と言うには物騒ですけどね。おそらく次回は物語の大きな転換になるんじゃないかな？（外れたらごめんなさい）」」
　　　　　　『メサイヤ』
「…なるほど……こういう書き方もあるんですか。この『メサイヤ』はいつも書き出しの『語り』の上手さに感心させられるのよ。……へえ、
確かに、上遠野先生の文体に似ていると言えなくも無いわねぇ…あと、あの馬鹿の名前なら好きなように呼んでやってください」


（「……遅いわねぇ…」）
（「モウ１１時スギテマス…ソウイエバ、ドウシテ電気消シテイルンデスカ？」）
（「ふふ・・そのほうがビックリするじゃない。」）

こんこん…がちゃり

（「ア？帰ッテキタミタイデスネ」）
（「いい？部屋に入ったらハデにやりましょう」）

トン　トン　トン…がちゃ

ぱーーん！（クラッカーの音）

「おかえりなさいー！今夜はパーティよ、準備大変だったんだから〜」
「オカエリナサイ、ボス」

「・……」

「ほら、あんたの大好きなＳＳもこんなに用意したよ。遠慮しないで読んで」

「・……」

「どれがいい？いきなり『アルテミス』ではショックでかいだろうから、まずはスイートな『おね、な話』なんかどう？」
「『罪と罰』、『中崎町』ナンテ、ボスガ好キソウデスネ」
「ＰＥＬＳＯＮＡさんの二本も良かったわよ」

「……」

「…ボス…ドウカシタンデスカ？」
「ちょっとー、感謝の言葉１つくらいあってもいいじゃないのー」

「……どうして？……」

「？」
「ちょっ…どうしたのよ？…電気、つけるわよ」

ぱっ（明りがついた）

「ぼ、ボス！？……ソノ格好ハ……」
「あ、あんた…いったいどうしたのよ！？」

＜続く＞（笑）