魁!乙女塾 投稿者: 雀バル雀
ここは某県・・・真の大和撫子を養成する為、I原S太郎が設立した『日本女子乙女
訓練所』。人呼んで『乙女塾』!
今日もまた、真の乙女を目指す熱き少女達が、その門を潜るのである。

「ま、待て!考え直せよ七瀬!いままで言った事は全部冗談だ。お前は俺の最高の恋人だよ!無理して乙女にならなくてもイイから・・・」
「うるさい!・・・あたし決めたの。ここで修行して、瑞佳に負けない乙女になるのよ!」
「だからって、なにもこんな時代錯誤なところに・・・田嶋教授だって批判してたぞ!」
「・・・折原・・・浮気しないで待ってなさい・・・」
ぎ〜〜い・・・・どすん!
「七瀬・・・・」

ざっ、ざっ
「ちょっと待ちな!」
「なによ、通しなさいよ!」
「・・・ほう〜、言うねえ。新入生の分際で、あたいらに楯突くとは。名前は?」
「七瀬留美よ」
「七瀬さん・・あたいらが乙女塾二号生筆頭『ブラックエンジェルス』だ。そうと知ってのその態度かい?」
「知るわけないでしょ!入ったばかりなんだから」
「ふふふ・・なら教えてあげるよ!・・・その体にたっぷりと・・・」
「うるさい!シャイニングフィンガーー!!」
がきぃ!
「ぐぅわぁぁぁ!・・・目、目がぁ!!」
「り、リーダーが一撃で・・・・に、逃げろー!」
どたどたどた・・・
「ふん、雑魚が!」

*『シャイニングフィンガー』・・・簡単に言えば指での目潰し!ただ名前を付けたほうが、なんとなくカッコイイという七瀬のセンスから生まれた技である。ちなみに筆者も一度使用したことがあるが、マジで危険なので絶対にマネしないように!
   大民明館書房「マンガ拳法は実在した!」より

「ほほう・・・ヤツを倒すとは・・少しはデキるようだな」
「あんたがここのボス?」
「まさか。・・・私は三号生筆頭.『大剛院邪希』!」
「ボスは何処?」
「ふふふ・・私に勝ったら教えてやる。いきなりだが食らえ!『列絹布愛・・』」
「遅い!『げ・ん・こ・つ』」
かこん!
「うぎゃぁぁ!・・・・へ、変換間違えた・・・・」
ばたり
「ふん、この程度」

*『げ・ん・こ・つ』・・・春日部市在住の主婦が、自分の息子の折檻用にあみだした技。オリジナルは画面上に「げんこつ」の文字がでるのみで、どうやって攻撃しているのか分からないという幻の秘技だ!」
   大民明館書房「幻のマンガ拳法」より

「さあ、ボスは何処にいるの?」
「ふふふ・・・あそこだ・・・・だが貴様もそこで・・・・うぐう・・・」
「・・・・・あそこか・・・」
こつこつこつ・・・

「ようこそ!真の乙女を目指す少女よ!」
「アンタがボス?」
「ほほほ・・・私の名は『王 大人』。この『暗黒大凶羅刹乙女郷』の案内人だ」
「『暗黒大凶羅刹乙女郷』?」
「さよう、この試練を乗り越えた者こそ、『真の乙女』の称号を手にする事ができるのじゃよ。この塔の最上階に、お主が求めるものがある!」
「こ・・この塔の最上階に!?」
七瀬の前に聳え立つ不気味な塔!大気圏外からでも見えるという8500階建ての建造物!日本のゼネコンの意地と国民の血税から生まれた化け物だ!
「どうじゃ・・止めなさるかぇ?」
「・・・ふん、おもしろい!真の乙女への道、険しくなければ意味がない!」
コツコツコツ・・・

<1年後・・・・・>
七瀬はついに『真の乙女』の称号を手に入れた!だが・・・・

「折原ー!、どこー?」

1年という時間は長すぎる・・・・・

「折原ー!遅くなってごめんね〜!はやくダンスしに行こうー!」

残酷だ・・・

「ねぇ〜!あたしやっと乙女に・・・・あれ?」
        Fin

その頃、浩平は永遠の世界にいた。
「よかったな七瀬、夢が叶って・・・・」
    <おわり>
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「こんばんはです。雀バル雀です。そして・・」
「はーい!アシスタントのパウエルでーす!」
「・・・・貴様何物だ?・・・正体を現せ!」
どか!ばき!どこ!どか!・・・・
「・・・な!?、・・パウエルの中から・・・女の子がぁ!・・しかも、よく見ると何処かで見た顔・・・お前は、もしかして?」
「ハイ、『長森EDで、教室で告白という事態も無視して窓の外を眺めている青い髪のポニーテールの少女』です・・ごめんなさい、パウエルさんに頼まれて・・」
「いや、許す!・・ヤツの喋り方は書くのが面倒だからな。・・・よし、
それじゃあ、作品解説いってみよう!」
「これも、ふぉるんさんのHP『ONE補完委員会』からの改訂版ですね。」
「うん。しかし、今回はけっこう直してあるぞ。」
「内容は・・・・バカくさいから省きます。呼んだまんま、お馬鹿なお話です」
「・・・悔しいがそのとうりだ。まだまだ未熟者だからな・・私は・・」
「やけに素直ですね・・それではそろそろお別れの時間です」
「さよなら!」
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>変身動物ぽん太さん
オチが最高!南クン哀れ・・・。それにしても、髭って渡辺茂雄っていう名前だったんですね。
>PELSONAさん
感想ありがとうございました。次回作楽しみにしてます。
>YOSHIさん
おお、意外な展開ですねぇ。最初のほのぼのした部分もイイ感じです。

では、今回はこのへんで・・・・