ベンチ  投稿者: 雀バル雀
(注.みさき先輩のお話、舞台は浩平が消えた直後です。ではどうぞ・)

公園のベンチで・・・

「・・・浩平君・・・」
「やあ!彼女、一人?」
「いいえ!彼を待っているんです」
「・・・あばよ・・・」

「あの・・・?」
「は、はい!」
「となりの席・・空いてます?」
「いいえ!彼を待ってるんです」
「でも・・もう2時間以上も、あんた一人で座ってるじゃない?」
「・・彼が来るんです・・」
「そう・・」
ザッザッ・・・
(「ヘタな言い訳しちゃってさ。嫌なら嫌って言えばいいのに」)
(「ホント・・近頃の若い娘ときたら・・」)
「・・・・」

(「それでさぁ・・・あいつ、捨てられたのも気付かないのよ〜」)
(「え〜!!ダサダサ〜。バカじゃん、そいつ」)
きゃはははは
「・・・・・」

「君、そこで何してるの?」
「彼を待ってるんです・・」
「・・家出じゃあないよね?」
「・・・?」
「もう、遅いから帰りなさい・・夜の公園は危ないよ」
「・・・・・・」

(「ねえ・・ココで、しよ?」)
(「お、おい。あそこで人が見てるんだぜ!」)
(「いいじゃない、見せてやりましょ!・・嫌ならどっか行くでしょ」)
(「・・・・あ、・・あん・・」)
「・・・・・・・」

「よお!」
「・・浩平君!?」
「へへへ・・・」
そろ・・
「きゃああ!!」
「へへ・・わざわざ夜の公園にいるなんざぁ・・誘ってるんだろ?」
「違います!やめて!!」
「・・へっ!つまんねぇの!」
ザッザッザッ・・
「・・浩平君・・浩平君・・」

「ねえ」
「・・・」
「ねえ」
「・・・」
「何黙ってんのよ・・みさき」
「・・・雪ちゃん?」
「そうよ。・・親友の声も忘れたの?あんた家に遊びに行ったら、一人で出かけてるっていうから・・驚いたわよ、あたしがどんなに誘ってもダメだったのに・・。どういう心境の変化?」
「・・・・・」
「・・どうかしたの?・・・み、みさき!ちょっと!?」
「・・・・・」
「もう〜、いきなり抱きついたりして。恥ずかしいじゃないの!」
「・・・・・」
「こら、みさき!いいかげんに・・って・・・・あんた・・」
「・・・うっ・・」
「ど、どうしたのよ!?ねぇ、みさき?」
「・・うっ・・・うっ・・」
「どうしたのよ!?・・怖かったの?」
「・・うっ・・・・うわあああああん!!」
「・・・そうよね・・一人で不安だったのよね・・泣かないで、あたしが側に居るから、ね?」
「・・雪ちゃん・・!雪ちゃん!ゆきちゃぁぁん!!」
「・・・みさき・・・」

そして、二人は家に帰りました。二人一緒に・・・
    <おわり>
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<作品解説>(そんなたいそうな物でもないですケド)
これは、ふぉるんさんのHP「ONE補完委員会」の回答として書いたものの改訂版
です。台詞のみで分かりにくいとは思いますがご容赦ください。
ホントは大幅な改訂をしたかったのですが、いろいろと考えた結果、最後の部分を除き、あまり手を入れてません。
あと、深山先輩が好きなので、こういうシーンで登場させる事が出来て嬉しかったです。それでは。・・・できたら感想聞かせてくださいね。
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はじめましてです。雀バル雀と申します。ネットもONEも、初心者ですがよろしく。
いや〜皆さんすごいですね。いろいろ読みましたけど、どれも面白い。勉強になりますよ。
んで、感想を。
>神凪さん
いや〜、カッコイイです。先が楽しみですね。これでTACTICSのキャラ全員出てきたら面白いなぁ。テストも頑張ってください。
>ひささん
「後編」しか読んでません・・ごめんなさい。感想はまた今度。ちゃんと『前編」から読みます。
>ニュー偽善者Rさん
ははははは・・・笑えました。緒トメさん最高!
>GOMIMUSIさん
大作ですねぇ。時間も相当かかったみたいだし、お疲れ様です。最初は全然意味がわかんなかったです。なるほど、異世界を舞台にしてたんですね・・。「フラットフィールド」=「折原」ですか。こちらも続きが楽しみ。
・・・今回はここまで。その他の感想は次回にでも・・・