海と私達の物語(中篇)  投稿者:幸せのおとしご


「ぐわぁぁぁぁ」
 浩平が悲鳴を上げてます。
「おひょひょっ」
 おひょひょっ?どうしたんでしょうか?
  私は浩平の方を見ました。
 そこには、濡れた浩平とビニール袋、そしてその後ろ
にはうつぶせに倒れている澪の姿が有ります。…これで
何が有ったか一目瞭然です。
 起きあがった澪はぺこぺこと申し訳なさそうに浩平に頭
を下げはじめました。かわいそうですけど、なんか、かわ
いいです。
「澪、もう良い…。でも、最期のにゅるっめっとした物
体は何だったんだ?」
 にゅるめっ?何なのでしょうか?
「それはねっ」
 と、急に後ろから声がしました。
 びくっとして、振り返って見るとそこには詩子がいま
す。
 …凄くビックリしました。
 詩子…いつも神出鬼没です。
「その正体はねっ、くらげだよっ」
『くらげなのぉ』
「は…?くらげ?」
 浩平が唖然としてます。
「あれっ?澪ちゃん。くらげは?」
『居なくなっちゃったのぉ』
 澪が少し寂しそうです。
「もしかして、溶けちゃったのかな?」
『残念なのぉ』
「くらげなんて持ってくんなっ」
 浩平はなんか疲れた表情をしてます。気持ちは分かり
ますけど。
「えー、せっかく茜に見せようと思ってたのにぃ」
「…嫌です」
 私も、くらげなんて見せられてもうれしくないです。
だって、あんまり可愛くありませんから…。くらげはふ
さふさしてないのが駄目です。

「よーし、澪ちゃん、今度はヒトデ探しに行くよぉ」
『ヒトデなのぉ』
 と叫ぶと二人は怒涛の勢いで走り去って行きます。
 また、私達2人は取り残されてしまいました。次はヒ
トデを持ってくるのでしょうか?そうだとしたら、かな
り嫌です。

「茜、なんか疲れたな」
「…そう、ですね」
 確かに疲れました。
「喉も乾いたし、かき氷でも食べに行くか?」
「はい」
 かき氷ちょうど食べたかったので凄くうれしいで
す。やっぱり、暑い日はシロップがいっぱいかかっ
たかき氷が美味しいです。


 そして、私達は近場に有った海の家で浩平とかき氷を
食べる事にしました。私は宇治金時、浩平はブルーハワ
イを頼みました。ブルーハワイというのが浩平らしい気
がします。
 しゃくっしゃくっと、かき氷を混ぜます。私は氷とシ
ロップが混ざってるのが好きなんです。でも、浩平はが
しがしっと食べてます。
「ぐわぁぁ、頭がきーんとする」
 急いで食べると、確かに頭が痛くなりますよね。でも
、そうとわかっていても浩平にはゆっくり食べるのは無
理なんでしょうね。
「そんなに急いで食べるからです」
「いや、かき氷を一気にかっこむのが夏の醍醐味だろう
?茜もどうだっ」
「嫌です」
 もう即答です。でもこういうところは
「詩子にそっくりですね」
「あいつと一緒にしないでくれっ、俺のほうがもっとハ
イソだからな」
 と言いながら浩平が私の宇治金時を見つめています。
「茜の宇治金時うまそーだな」
「はい…おいしいですよ」
「くれっ」
「…嫌です」
「俺のやるからさっ」
 浩平はそう言うとすぐにスプーンを私の口に入れまし
た。
「浩平」
 浩平を少しにらみます。でも、同時に口の中に甘い味
が広がります。
 これって、間接キスですよね?そう思うと私の頬がし
だいに熱くなってきました。
「どうだ茜っ、うまいだろ?」
 どきどきして、ブルーハワイの味なんてわかりません
。甘いのはわかるんですけど、これって浩平の味でしょ
うか?
「…はい。おいしかったです」
 でも、思わずそう答えてしまいました。
「それじゃあ、俺にも宇治金時くれ」
「…嫌です」
 これも思わず即答です。
「ぐわっ、俺の分を食っといてそれは無いだろ」
「あれは、浩平が勝手に食べさせただけだと思うんです
けど」
「宇治金時ぃ」
 浩平が恨めしそうにこちらを見ています。
 無理やりでしたけど少しうれしかったのも事実ですし
いじわるわやめて浩平に宇治金時をわけてあげる事にし
ました。
「…わかりました、それではどうぞ」
 私も、浩平にお返しすることにしました。かき氷をス
プーンに乗せて浩平の前に差し出します。ちょっと恥ず
かしいです。浩平も少し恥ずかしそうです。
「いらないんですか?」
 躊躇している浩平に、そう聞くと浩平は口をあけまし
た。
「それではどうぞ…」
「おっ、おう」

 さっ

 私のスプーンが浩平の口の前まで来た時に何かの影が
横切りました。


(もう少しです)



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こんちわっ、おとしごです。
こう、書けば書くほど駄目になりますねぇ(^^;
ちょっとやばいって感じです♪

ちょっと今忙しくて…
SSの内容は当たり前の事としても←おい
ラストまで書く事も出来ませんでした。



あと、感想くれたみなさまありがとうございました。
今回も少ししか感想書けてませんごめんちゃいです。



>矢田 洋さん
「いやよ」
いやん(爆)良いね、下着。俺てきには茜はピンクの下着が良いねっ

>吉田樹さん
「Afters YUKIKO」
いい感じっす(>▽・) みんなで幸せになろうぜって感じですね



それでは、また
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