星に願いを2  投稿者:幸せのおとしご


ブロロロロォォォ
車は夜の山道を軽快に登っていった。
運転手は浩平、助手席には茜が座り
後部座席は左から詩子・七瀬・瑞佳の順で座っていた。
(このとき詩子が茜と隣に座ろうと画策していたらしいが
茜はさっと助手席に乗り込んでいたんだった)

茜「・・・浩平、あとどれくらいでつきますか?」
浩平「そうだなぁ、今で半分くらいじゃないか?」
茜「・・・そうですか、浩平と一緒に星を見れるなんてうれしいです。
  ・・・早くみたいですね。」
茜は俯きながら恥ずかしそうにそう言った。

前ではそんなほのぼのとした雰囲気が流れていたが
後部座席は戦場だった。
なぜなら山道で右にカーブすると瑞佳が
左にカーブすると詩子が潰れて悲鳴をあげているからだった。


(後部座席)

詩子「イタイイタイ、七瀬さんそんなに押さないで」
七瀬「私じゃないわよ、瑞佳が・・・」
瑞佳「私じゃないもん!カーブがきついからだもん」

そうかと思うと

瑞佳「七瀬さん、重いよ〜」
七瀬「私の体重が重いみたいじゃない!これは柚木さんが・・・」
詩子「茜〜こんなこといってるよ〜」
茜「・・・知りません」

茜はきっぱりと言い放つ。

詩子「しくしく」

そんな感じで詩子と瑞佳は七瀬に対してフラストレーションをためる一方であった。
そんな時
浩平「うおっ、次のカーブはきついぞ!」
その声をきいて詩子と瑞佳は「「次こそはっ」だもん!」と思い
真ん中の席に向かって思いっきり体重を傾けていった

もちろん肘を出して

七瀬「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
浩平「どうした?七瀬」
七瀬「なんで、左カーブなのに柚木さんからも体重がかかるの?
   それより何よりなんで肘がわき腹に決まるのよぉぉぉぉぉ」

瑞佳「気のせいだもん!!」
詩子「気のせいよ!」

七瀬「じゃあ、このわき腹の痛みは、なにぃぃぃぃぃぃ」


七瀬の雄たけびが夜の山にこだまする・・・


(つづく)

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おとしご「どうも〜、おとしごで〜す」
幸せみさき「え〜と、今回の話は何かな?また、新しい読みきり?」
おとしご「いや、星に願いをの続きだが」
幸せみさき「えっ、どこが?星はどこに出てきているのかな?」
おとしご「えっとぉ(あせあせ)」
幸せみさき「ふぅぅん、実はまだメインの部分何にも考えてないんだね」
おとしご「いやっ、決してそんなことは・・・ちょっとあるかも」
幸せみさき「一話目の感想読んで、流れ星を見てみんなは「わっはっは〜」って
      終わり方じゃまずいなと思いつつも、続き物をずっとほっとくと
      忘れられるからとりあえず、って感じで書いたんでしょ?」
おとしご「うっ、鋭いかも・・・ごめんなさい、もし期待してた方がいたと」
幸せみさき「いないんじゃないかなっ?」
おとしご「うっ、最後まで言わしてくれても・・・あっ、そろそろ体温計
     はかり終わったかな?」
幸せみさき「体温計?どうしたの風邪?」
おとしご「そうみたいなんだ。いやぁ、今流行りの風邪をひいたみたいなんだ
     俺は大学に入ってから一度もひいたこと無かったから
     俺も風邪をひくってことを忘れてたよ」
幸せみさき「忘れてたって、でもそうしたら、馬鹿は風邪ひかないって言うのは
      うそだったんだね〜、それより体温の方は?」
おとしご「う〜んと、37.8℃かななんだ平熱じゃん、ちょっと熱っぽいけど
     気のせいかっ」
幸せみさき「・・・気のせいって?この前熱計ったのいつ?」
おとしご「4年前かな?」
幸せみさき「普通の人の平熱は36.5℃前後だよ」
おとしご「なにっ?、なんかここ3日くらい熱っぽいと思ってたら・・・そんな秘密がっ
     なんかそう思うと急に調子悪くなってきた・・・」
幸せみさき「別に秘密じゃないけどね。でもあとで、この3日間で書いた文を
      見るのが怖いでしょ?熱に浮かされて何書いてるかわからないから」
おとしご「うっ、この3日は俺の中で封印しよう。決めたっ」
幸せみさき「決めたってそれは無責任だと思うよ」
おとしご「今日は寝て明日には復活だぁぁぁぁ」
幸せみさき「それじゃあ、皆さんさようならぁ」
おとしご「1・2・3・だぁぁぁぁぁぁ」