だって雪なんだもん 投稿者: 幸せのおとしご
今日、最後の授業。
外では雪が降っている。
この授業のはじまった頃から降り出してた。
外が気になる。でも、窓が曇ってて私の席からじゃ
外の様子がよくわからないよ。

そして、視線をいつものところに向けてみると、
そこには、窓際の一番後ろの席で眠っている少年にがいた。
『あっ、浩平また寝てる。しょうがないなぁ』
そんなことを思っていたら
「今日の授業はこれで終わりだ」
と先生が言った。

「起立、礼、着席」

学級委員の号令が終わると同時に私は浩平の席に向かった。

「浩平!起きなよ、もうすぐホームルームだよっ」
「うー、眠い〜」
「浩平、外見てみなよ雪が降ってるよっ」
「なにぃ、雪〜?一時間でこんなに振ってるなんて・・・」
「凄いよねぇ、なんかうれしいなっ」
「どこがうれしいんだ、まったく長森も子供だなぁ。雪なんて寒いしすべるし
ろくなこと無いじゃんか」
「そっ、そんなことないもん!、雪だよ雪!ろまんちっくだよ」

・・・

などと話しているとホームルームの時間になり私は自分の席に戻っていった。


(放課後)

「浩平〜、はぁぁぁぁ」

私の口からは白い息が出ている。

「何やってるんだ長森?、おまえそれ好きだな?」
「うんっ」

『だって「はぁぁぁぁ」ってやるのも、私と浩平の二人の大切な思い出の
ひとつだもんね』

「でも、寒いよねぇ」

『浩平に暖めて欲しいな、なんてねっ(テレッ)』

「そうだなぁ、と、そうだ長森、俺もおまえの傘に入れてくれ」
「えっ、だって浩平、折りたたみ傘は?」
「そんなもの俺は持ってないぞっ」

『浩平の折りたたみ傘ちゃんと鞄に朝入れといたのに・・・あっそうか!
浩平きずいてないんだ』

「なんだ?」
「うぅん、なんでもないもんっ!」
「変な奴だな?」
「そんなことより、一緒に傘に入ろうっ」
「おっ、おう、それにしても、長森猫のプリントのある傘はないだろ?」
「かわいいからいいんだよ」

そんなことを言いつつも、浩平は私の傘を持ってくれる。
そして急に私の肩を抱いてきた。

「こっ、こうへぃっ!」

『私はびっくりした。でも、そんな浩平の行動がさっき浩平に暖めて欲しいって
思ってた私の思いが通じたみたいでうれしいなっ』

「こうしたら、少しは寒くないだろっ。俺も今日は寒いからな、特別だっ!」
「うん、へへへへぇ」
「なんだよ、気持ち悪いな」
「浩平って結構やさしいよねぇ、それにこれって相合傘だよねっ」
「ぐわっ、また、恥ずかしい単語を・・・そんなこと言うならやめるぞっ!」
「やめられないよ〜」

そう言って私は浩平の腕に抱きついた。

「私がこうやって腕にしがみついとくからね」

浩平は少し嫌そうな顔をしたけど「しょうがねぇなぁ」
と言って私と一緒の傘で下校した。


『ごめんね浩平。折り畳み傘のこと黙ってて。でも、いいよね?
私は幸せだったんだから、それに、何だかんだ言っても浩平も腕を
振り解かなかったんだから、嫌じゃなかったんだもんねっ』


(おしまい)


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幸せみさき「あ〜、雪が降ってる。あの雪に向かって『ばふっ』って倒れたら
      幸せかなっ、幸せかなっ・・・」

ばふっ

幸せみさき「あっ、あぁぁぁぁ!し・あ・わ・せぇぇぇぇぇぇ」
おとしご「・・・」
おとしご「えっ、え〜と、俺はどうしたらいいのかな?」
幸せみさき「おとしごもやってみなよ」
おとしご「やってみてよと言われても(^^”
     でも雪か〜、みさきは喜び庭駆けまわり〜
     おとしごはコタツで丸くなるゥ〜♪って感じだな」
幸せみさき「おとしご、年よりくさいと思うよ。それにしても、次は
      星に願いを2じゃなかったの?」
おとしご「いやぁ、今日外見たら雪が振ってるじゃん?うれしくて雪がらみで
     SSが書きたくなって、思わず瑞佳らぶらぶSS書いちゃったんだ」
幸せみさき「おとしごって、らぶらぶ好きだよねぇ」
おとしご「そう、俺の基本はらぶらぶだから、そうだよなっ!」
幸せみさき「そうだよなっ!っていわれても・・・それじゃあ、星に願いをは?」
おとしご「次こそはっ」
幸せみさき「それは前に聞いたよ」
おとしご「それなら、今度こそは!これでどう?」
幸せみさき「う〜ん、これでどうって言われても・・・まぁ、そのうちってことだね」
おとしご「そうそう、それそれ」
幸せみさき「期待しないで待ってるよ」
おとしご「そうしてくれ。話は変わって、感想くれてる皆さんありがとうございます
     もうおとしごは、感謝感激雨あられです」
幸せみさき「そうだよ、こんな駄文に付き合ってもらってるんだからいくら
      感謝してもしたりないね」
おとしご「うっ、結構きついかも。まっ、そんなわけで」
幸せみさき「ばいば〜い」


〜リンドバーグの「かぜのない春の午後」を聞きながら〜