シュン「おかえり」
部屋に戻ると、シュンがいつものように声をかけてきた。
浩美「・・・ただいま」
今日初めて知ったFARGOの連中の卑劣さ。
女しか入信出来ない、いやさせない理由が良く分かった。
Aクラスには精錬の間がないことからも歴然。
『不可視の力』の素質を秘めたものだけを優遇し、それ以外は野郎どもの慰みものとなる。
そういうことなのかっ!!
・・・そしてこいつもっ! この少年もその一人。
シュン「何か言いたそうな感じだね」
浩美「・・・ええ」
シュン「キミがなぜ怒っているのか分からないけれど、たぶんそれは誤解だよ」
浩美「どうしてそう言い切れるの?」
シュン「現実とはいつも過酷なものだよ」
「過酷な現実に生きていたら、それ以上の過酷の存在も知る」
「するとそれが過酷であって、現実の過酷が普通になる」
「そういうことさ」
浩美「じゃあ何? BやCクラスの扱いは過酷を背負わせ、その過酷を克服する精神を養うためって言うわけ?」
ベッドに腰を下ろし、シュンを見据える。シュンも床に座り、静かに話を進める。
シュン「あれも・・・精神の鍛錬なんだよ。『不可視の力』を手に入れるために必要な」
浩美「・・・Aクラスにはなぜないの?」
シュン「必要ないからさ。さあ、もう休んだ方がいいよ」
・・・・・。
これ以上こいつと話しても意味はない・・・そう感じた。
オレは布団の中に身を沈めると、ゆっくりと目を閉じた。
・・・・・。
一つ大事なことを聞き忘れていた。
真っ暗な空間を眺めながら、静かに話しかける。
浩美「・・・まだ起きてる?」
シュン「なんだい・・・」
浩美「どうやったら外に出られるの・・・?」
シュン「・・・外に出たいのかい」
浩美「友達をここから出したい」
シュン「・・・・・・」
「地下通路にある通気ダクトに潜り込めば、トラックの搬入庫まで行けるよ」
浩美「そう、ありがとう。でも、どうして教えてくれたの?」
シュン「さあ、どうしてかな・・・」
そのまま深い寝息を立て始める。
オレも後に続いて眠りについた。
Moonな日々−5−(中編)へつづく
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面白みないなぁ、今回。
澪『なの』
やっぱりMOON.の雰囲気だとギャグ入れづらいんだよね。
この物語もラストに近づいてるし。
澪『やっと終わるの?』
・・・たぶん、あと10話くらいで(^^;
澪『それは、まだまだって言うのっ!』
う〜、ごめんなさい。でもMOON.の流れはここまでなんですよ。
みなさん、もう少しお付き合いお願いします。
澪『しますの』
では、感想です。
澪『感想なのなの』
・ばやんさま
南、きさま許さんーっ(怒)
やっぱり南に殺意沸くのは私だけ?
ところで、マッハ3で出社かぁ。
マッハ1が音速だから・・・秒速360m。その3倍だから・・・
って最近「なぞせま」の癖がついてるな〜(^^;
・いけだものさま
住井のお父さんって医者だったの?
それも死体洗いだから、法医学ぅ!?
・・・住井、エリートだったんだな(笑)
・偽善者Zさま
う〜ん、気になる終わり方ですねぇ。
伝説っていうのが楽しみです。
・秀さま(^^)
いや〜、いい雰囲気でした。
デスメタルを聞いてる七瀬も見てみたい・・・(^^;
次回作も期待してます。
・吉田樹さま
七瀬、面白いです〜。
あめりかんやんきぃ「金出さんかいっ!!」
七瀬「あたし、七瀬なのよ!」
あめりかんやんきぃ「ひぃ〜、お許しを〜」
・・・・・・って、感じなんでしょうか?
頼りになるぞ、旅行の必需品ですな(笑)
それでは、さようなら。
澪『それではなの』