Moonな日々−5−(前編) 投稿者: スライム
シュン「おかえり」
部屋に戻ると、シュンがいつものように声をかけてきた。
浩美「・・・ただいま」
今日初めて知ったFARGOの連中の卑劣さ。
女しか入信出来ない、いやさせない理由が良く分かった。
Aクラスには精錬の間がないことからも歴然。
『不可視の力』の素質を秘めたものだけを優遇し、それ以外は野郎どもの慰みものとなる。
そういうことなのかっ!!
・・・そしてこいつもっ! この少年もその一人。
シュン「何か言いたそうな感じだね」
浩美「・・・ええ」
シュン「キミがなぜ怒っているのか分からないけれど、たぶんそれは誤解だよ」
浩美「どうしてそう言い切れるの?」
シュン「現実とはいつも過酷なものだよ」
    「過酷な現実に生きていたら、それ以上の過酷の存在も知る」
    「するとそれが過酷であって、現実の過酷が普通になる」
    「そういうことさ」
浩美「じゃあ何? BやCクラスの扱いは過酷を背負わせ、その過酷を克服する精神を養うためって言うわけ?」
ベッドに腰を下ろし、シュンを見据える。シュンも床に座り、静かに話を進める。
シュン「あれも・・・精神の鍛錬なんだよ。『不可視の力』を手に入れるために必要な」
浩美「・・・Aクラスにはなぜないの?」
シュン「必要ないからさ。さあ、もう休んだ方がいいよ」
・・・・・。
これ以上こいつと話しても意味はない・・・そう感じた。
オレは布団の中に身を沈めると、ゆっくりと目を閉じた。

・・・・・。
一つ大事なことを聞き忘れていた。
真っ暗な空間を眺めながら、静かに話しかける。
浩美「・・・まだ起きてる?」
シュン「なんだい・・・」
浩美「どうやったら外に出られるの・・・?」
シュン「・・・外に出たいのかい」
浩美「友達をここから出したい」
シュン「・・・・・・」
    「地下通路にある通気ダクトに潜り込めば、トラックの搬入庫まで行けるよ」
浩美「そう、ありがとう。でも、どうして教えてくれたの?」
シュン「さあ、どうしてかな・・・」
そのまま深い寝息を立て始める。
オレも後に続いて眠りについた。


 Moonな日々−5−(中編)へつづく

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面白みないなぁ、今回。
澪『なの』
やっぱりMOON.の雰囲気だとギャグ入れづらいんだよね。
この物語もラストに近づいてるし。
澪『やっと終わるの?』
・・・たぶん、あと10話くらいで(^^;
澪『それは、まだまだって言うのっ!』
う〜、ごめんなさい。でもMOON.の流れはここまでなんですよ。
みなさん、もう少しお付き合いお願いします。
澪『しますの』
では、感想です。
澪『感想なのなの』

・ばやんさま
 南、きさま許さんーっ(怒)
 やっぱり南に殺意沸くのは私だけ?
 ところで、マッハ3で出社かぁ。
 マッハ1が音速だから・・・秒速360m。その3倍だから・・・
 って最近「なぞせま」の癖がついてるな〜(^^;

・いけだものさま
 住井のお父さんって医者だったの?
 それも死体洗いだから、法医学ぅ!?
 ・・・住井、エリートだったんだな(笑)

・偽善者Zさま
 う〜ん、気になる終わり方ですねぇ。
 伝説っていうのが楽しみです。

・秀さま(^^)
 いや〜、いい雰囲気でした。
 デスメタルを聞いてる七瀬も見てみたい・・・(^^;
 次回作も期待してます。

・吉田樹さま
 七瀬、面白いです〜。
 あめりかんやんきぃ「金出さんかいっ!!」
 七瀬「あたし、七瀬なのよ!」
 あめりかんやんきぃ「ひぃ〜、お許しを〜」
 ・・・・・・って、感じなんでしょうか?
 頼りになるぞ、旅行の必需品ですな(笑)


それでは、さようなら。
澪『それではなの』