同棲−2− 投稿者: スライム
今日は始業式のため授業はなく、午前中で学校は終わりだった。
これまた偶然というか、くされ縁というか・・・
長森、茜、七瀬と同じ3年D組だった。
どうでもいいことだが、住井、南、長森の友人A(佐織)は別のクラスみたいだ。
そして担任は名倉由依という新任の先生。
明るく元気いっぱい・・・ていう感じで、現役女子高生でも十分通じる。
まあ、これからの学校生活も結構楽しめそうだ。
・・・いろいろな意味で。

長森「浩平、先生いじめたら可哀相だよ」
浩平「こういうのは初めが肝心だからな」
別にたいしたことはしてない。
黒板に落書きする、ならぬ黒板がない・・・というのを実践しただけだ。
長森「あっ! もしかして浩平、名倉先生のこと好きになったの?」
浩平「何言ってるんだよ」
長森「ほら、好きな子にはいじわるするって言うじゃない?」
浩平「だったら、お前にもいろいろしてるだろ」
長森「そうだね。・・・じゃあ浩平、私のことも好きなんだ・・・」
おいおい、勝手に解釈しないでくれ。
浩平「違うだろっ! そういう意味じゃないって」
長森「・・・そうなんだ。浩平、私のこと好きだったんだ・・・」
浩平「お〜い、もしもし?」
・・・・・。
自分の世界に入り込んでるよ、全く。
さっさと帰ろう。

家に着いた。
長森の家・・・そしてオレの家でもあるわけだ。
・・・・・。
困った。
長森は新入生対象の部活案内でまだ学校だ。
いきなりドア開けて、「ただいま〜」っていうのは馴れ馴れしい気がする。
しかし、呼び鈴押してというのも他人行儀だと思うし・・・。
瑞佳母「浩平さん!? どうしたの家の前で」
いきなり後ろから声をかけられる。
浩平「いえ、何も。えっと、ただいま」
瑞佳母「おかえりなさい。・・・あ、ごめんなさいね。鍵持ってなかったの?」
浩平「いえ、なが、瑞佳から借りたんで・・・」
瑞佳母「そう。今度浩平さんの分も作らないとね」
浩平「あ、すいません」
う〜、会話が疲れる。
敬語なんて使い慣れていないからな。

家に入り、階段を上がる。
猫A「にゃ〜、にゃ〜!」
猫B「にゃ〜お」
二階の瑞佳の部屋の前に障害物が存在していた。
ここを越えないとオレの部屋には辿り着かない。
猫C「ごろにゃ〜☆」
猫D「にゃあ」
足の踏み場がない。
廊下が猫に占領されていた。
猫E「にゃう〜」
猫F「ふぅ〜う」
その数、ざっと十数匹。
去年の段階で8匹だったわけだから、また増えてる・・・。
昨日はあまり気にならなかったが、やっぱりこいつら邪魔以外の何者でもない。
猫G「にゃ?」
う、こいつオレの足に顔をすりすりしてやがる。
もしかして・・・なつかれてる?
猫たち「にゃ〜あ☆」
ぐわあぁぁぁ〜!!
・・・・・。
・・・。

夕食の時間。
長森「あっ! みんな浩平お兄ちゃんのこと気に入ったんだね〜☆」
猫たち「にゃあ〜☆」
オレの足元、およびひざの上に群がる猫たち。
長森「どうしたの?・・・元気ないね」
浩平「う〜、落ち着いて食事も出来ない(涙)」
・・・・・。
前途多難。
オレに平穏な生活を返してくれ〜(泣)

 つづく

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スライムです。みなさん感想いつもありがとうございます。
澪『ありがとなの』
今日サウンドトラックの申し込みしましたっ!
早く届かないかな〜・・・って11月上旬かぁ。
澪『まだ結構あるの』
しかたないな。
今しばらくSS書くときのバックミュージックは、YAMAHAクラシック100選が続くな。
澪『パソコンに初めから付いてたやつなの』
これはこれで結構気に入ってるんだけどね。
・・・眠くなるけど。
澪『なの』
では、感想です。
澪『感想なのなの』

・いけだものさま
 住井と南がどうやって二人を妨害するか・・・非常に楽しみです。

・まてつやさま
 茜・・・麻雀強いですね。ところで、どこで覚えたの?

・奈伊朗さま
 フェレットの視点からというのが、面白そうです。続き待ってます。
 >初めまして
 こちらこそ、よろしくね〜☆
 澪『よろしくなの』

・KOHさま
 そうか、本物の詩子は浩平に似てるのか(笑) 続き楽しみです。

それでは、さようなら。
澪『ぐっどばい、なの』