同棲−1− 投稿者: スライム
カシャアッ!
カーテンの引かれる音。
同時にまばゆい陽光が瞼(まぶた)の裏を刺す。
長森「ほらぁ、起きなさいよーっ!」
いつものように長森に起こされるオレ。
オレはしぶしぶ布団から這い出る。
長森「起きたぁ?」
まだ意識が朦朧(もうろう)としている。
浩平「・・・今何時ぃ?」
長森「7時半だよ」
・・・7時半!?
HR開始は8時半、学校まで走って10分。
ちょっと待て、まだまだ余裕があるじゃないかっ!!
長森「朝ごはん早く食べようよ」
やっとのことで頭が回転し始める。
そして気付く・・・部屋の異変に。
浩平「・・ここ・・・どこ?」
オレの部屋ではなかった。
見慣れない壁、ドア、窓・・・。
長森「浩平の新しい部屋だよ」
浩平「オレの新しい部屋?」
・・・!?
思い出した。
昨日からオレは長森の家に居候することになったのだった。
長森「早くしないと、朝ごはん冷めちゃうよ」
浩平「・・・ああ」
制服に着替えて、下に降りる。

浩平「おはようございます」
瑞佳母「おはよう、浩平さん」
何もかもが新鮮だった。
・・・というか記憶にないだけかも知れない。
朝のあいさつ、一家揃っての朝食、そして団欒(だんらん)。
どこか、ほっとする雰囲気があった。
長森「それでね・・・って聞いてるの、浩平?」
浩平「え!・・・ああ」
長森「本当に?」
不思議だった。
今日から3年生だということが。
・・・そしてオレがこの場所に存在していることも。

タタタッ
いつも通り軽く駆け出す。
長森「浩平ーっ、走らなくても大丈夫だよ」
浩平「そうだった、ついいつもの癖で・・・」
長森「これからは歩いて学校に行くのが癖になるよ」
浩平「そうだな、せっかくの朝ごはん食べないと悪いしな〜」
こんな生活も悪くはない・・・そんな感じだ。
由起子さんの突然の転勤、というか年度初めの人事異動だったわけだが。
それを聞いた時はどうなるものかと思ったが・・・結局長森の提案で居候することになった。
まあ一応、同棲なのかな?・・・長森の両親いるけど。
というわけで、オレの2度目の新しい生活が始まったのだった。

 つづく

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スライムでーす。
澪『澪でーす、なの』
新シリーズ開始かぁ?・・・と思わせといて、実はあまり先考えてなかったりして。
澪『じーっ、なの』(睨んでいます)
・・・ははは、これから考えるよ。
澪『さらに、じーっなの』(まだ睨んでます)
・・・頑張ります。
澪『しっかりなの』
それでは気を取り直して、感想です。
澪『感想なのなの』(←ページ使いまわしです)

・まてつやさま
 どうして50万もするのか不思議なんですよね。
 ・・・そしてそれを欲しがる茜も。
 >○イントテールの単行本
  確か7巻までだったと思いますよ。
 >原画集
  池袋のゲーマーズにたくさんあったかな?
  秋葉原の怪しいお店にもありました。
  もしくは通販で手に入れるのが良いと思います。

・雫さま
 雪の終わる季節。それは輝く季節の始まり。
 上手いですね〜、続き期待してます。

それではまた。
澪『なの』(←これも使いまわしです)