ザシュウッ!
いつものように突き刺さる短剣と、飛び散る鮮血。
耳障りな音とともに、視界が暗転した。
暗転した、というか、息苦しい・・・。
というか・・・痛い・・・。
瑞佳「ほら、死になさいよーっ」
うーむ・・・そうか、死ぬのか・・・。
だから痛かったのか・・・。
しかし死ねと言われて、簡単に死ぬわけにはいかない。
ドガッッ!!
今度は、吸い込まれるような風圧とともに、体が軽くなる。
軽い、というか、かなり痛い・・・。
というか・・・下半身がない・・・。
瑞佳「ほらぁーっ!」
くそぅ・・・負けるかぁ。
オレは体を丸くして(しようとして)、逃げゆく体温を必死で繋ぎ止める。
まだ生気はある。
よし。
バフッッ!!
今度は、頭の支えが急になくなったかと思うと、視界が消滅した。
消滅した、というか、首しかない・・・。
というか・・・し、死ぬ・・・。
瑞佳「やっと死んだ」
3つに切断された体からようやくのことで魂が引き出る。
浩平(ぜーぜー・・・)
天に昇って行く際に下を見ると、そこに立っていたのは、血のりの付いた斧を持った女の子だった。
浩平(どわっ!どうして見も知らぬ美少女が朝一番にオレを殺しにくるんだッ?)
瑞佳「大自然のお仕置きだよ」
一仕事終え、決め台詞を云う。
彼女の名は長森瑞佳。
通称・・・アサッシン瑞佳。プロの殺し屋だ。
彼女は仕事に妥協は許さない。
たとえ殺しの対象が肉親、恋人、そして幼馴染であってもだ。
茜「・・・ご苦労様です」
アタッシュケースを瑞佳に手渡す。
瑞佳「確かに」
中身を確認して頷く。
瑞佳「始末する理由は何だったの?」
彼女はいつも仕事が終えてから理由を尋ねる。
つまり対象の生死に理由は関係ない。
対象に待つのは・・・死のみだ。
なぜなら彼女はアサッシンだからだ。
茜「・・・・・云う必要はないと思います」
瑞佳「そう、ならいいよ」
人ごみに彼女が消える。
次の依頼が入るまで・・・。
茜「・・・新しい仕事です」
瑞佳「で、対象は?」
顔写真を瑞佳に差し出す。
瑞佳「?、・・・・」
茜「・・・どうしますか?・・仕事断りますか?」
断るという選択肢は存在しない。
そして妥協もしない。
なぜなら彼女はアサッシンだからだ。
・
・
・
それ以来瑞佳の消息が消えた。
理由は一つ・・・。
彼女がアサッシンだからだ。
殺しの対象に一切妥協は許さない。
たとえそれが肉親、恋人、幼馴染、・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして、自分であってもだ。
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スライムですぅ。
やっと復活できました。
澪『パチパチなの』
久しぶりにHPに来てみたら・・・新しくなってるし。
SSコーナーないし・・・。
澪『驚きなの』
SSコーナー作ってくれるのかな?
・・・不安です。
てなわけで、今回のSSどうでしたでしょうか?
澪『長森先輩ファンが怒るの』
ははは、どうもすいません。
次は真面目なの書ければ・・・と、思ってるんですがね。
では、このへんで・・・。
澪『感想は?』
え?
澪『かんそうは?』
いや、それぐらい読めるぞ。
ごめんなさい、また今度ということで・・・すいません!
澪『逃げたの』