カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く陽光。
長森「ほら、起きなさいよーっ!」
浩平「うーん…」
長森「まったく、相変わらずだよね、浩平は…」
浩平「ぐー…」
長森「もう放っておこうかな。浩平もやっと、わたしのお節介なんていらなくなったみたいだし」
浩平「……え」
枕に埋めたままで顔を長森のほうへと向ける。
浩平「…いま、なんつった」
長森「ん?もうわたしのお節介はいらんないよねって」
浩平「どうして…」
長森「しっかりしてそうだもん。渡辺先生って」
浩平「…ど、どうして知ってんだ、それ」
長森「雰囲気でわかるよ」
まさか、この鈍感な長森が気づいていたとは…。
こいつにバレてるってことは、それこそ学校全体に知れ渡っているぐらいとも錯覚するぞ…。
と、いうかもうちょっと面白い反応をしてくれないのか、こいつは。
長森「ここから家遠いのかな?私の代わりに起こしにきてくれないのかな?」
髭に起こされるだと…?
そんなもの想像するだけで恐いぞ…。
・
・
・
カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く陽光。
そして…
ジョリ、ジョリ…
ん?なんだ?この頬にあたるなんとも気持ち悪い感触は…。
まっ、まさか?これは剃り残った髭の感触?!
そう思い顔をあげると、髭剃り跡が青いへんなオヤジが俺の目の前に現れた。
浩平「誰だ…。おまえ」
?「んぁぁ…。忘れたの?浩平ちゃんっ。わたしよ、わ・た・し」
こんなオヤジ見覚えがない。というかなんで俺の部屋に?
俺がこのクソオヤジの来襲に固まっている様子を見て、オヤジは頬を膨らます。
?「浩平ちゃん酷いわ。私がせっかく髭剃って、デートに備えてきたのに…」
今気付いた。こいつ、髭だ。髭を剃るとこんなにも違うのか。
そんな髭が潤んだ目で俺を見る。気持ち悪い。
俺はまたあのスワンボート1号に乗りたくなった。
浩平「先生、なにか拾い食いしました?」
髭「んぁ?なに言ってるのよ。私は正常よ」
髭がウインクする。
俺はこの歳でちびった…。トランクスが冷たい。
髭「んぁ…?いやだ。浩平ったらこの歳になって、寝小便?」
俺は動けなかった。…食われそうで。
髭「しかないわね。私がおむつ取り替えてあ・げ・る」
もうだめだ…。俺は死を悟った。
そして、髭の手が俺のズボンにかかった…。
ナレーション「ここからは声だけでお楽しみ下さい」
どこか深い森の風景が画面に映し出される。
もちろん、BGMは遠い眼差し。
浩平「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、マジか?!」
髭「あら?意外とちっちゃいのね」
浩平「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ、触るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
髭「いいのよ、遠慮しなくても…」
浩平「遠慮するかっ!!…って、うわっ、髭ジョリジョリはやめてくれぇぇぇぇぇ…」(ぽてっ)
髭「んぁ、気を失ったの?だらしのない子ね(はぁと)」
・
・
・
浩平「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
?「うわぁ!」
浩平「長森っ!た、助けてくれ」
だが、俺の前にいたのは…髭だった。
『えいえんはあるよ、ここにあるよ』
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あけましておめでとうございます。
いつのまにかhigeese会員になっていたしーどりーふです。(超爆)
今、higeeseのための歌詞を考えています。(激爆)
いやー、でも結構きついです。WTTSさん、一緒に考えてくれませんか?(核爆)
ではでは、歌詞作りのため、これにて失礼しやす…。
感想は今回はパスさせていただきます。ごめんなさい。