「ふぁぁ・・・。おはよう、みさお」
「おはよう、お兄ちゃん」
眠そうな顔をした兄と廊下ですれ違う。
右側の髪が逆立っている。兄はいつもそうだ。
眠そうな目をこすりながら起きてくる。
でも、こんなにのんびりしてていいかな?
たしか、今日は・・・。
「ところでさ・・・」
「ん?」
「もう、11時だよ」
「はい?・・・はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ぴんぽーん!!
ぴんぽーん!!
そうだよ、さっきから鳴ってるんだよ。きっとあのお姉ちゃんだね。
出たかったけど、私じゃ出れないもんね。
なぜって・・・?それは・・・。
「浩平起きてる?大丈夫?」
「ぐあ!」
「お兄ちゃん、はいこれ!」
「お!すばやいな、みさお!ナイスだ!」
お兄ちゃんが昨日から用意していた洋服。
この日のために時間をかけて選んでたよね。
「浩平!私、早くから出かけていろんなところに行こうって言ったじゃない!」
「すまん、昨日の帰りに三輪車にはねられて、なぜかその前後の記憶が・・・」
「どうして、三輪車にはねられるんだよ」
「いや、七瀬がこの頃三輪車に凝っててだな・・・」
「七瀬さんが・・・?」
「そうそう」
「ふーん・・・」
またお姉ちゃんにとんでもないこと言ってるよ。
だめだよ、お兄ちゃん。
そして、2人はそろって外へ出て行く。
扉の外からは春の風。
『・・・いってらっしゃい』
その言葉に兄が振り向く。
『そうだ、お兄ちゃん。お姉ちゃんがそんな綺麗な格好してきてるんだから、ちょっとは誉めてあげたらどうかな?』
「?」
「どうしたの?浩平。なにかあったの?」
「いや、なんでも・・・・・・ところでさ、綺麗だよな」
「え?」
「い、いや。服だよ、服」
「ありがとう」
そんな感じで不器用な兄の特別な一日が始まっていく。
青い青い空の下、二人の一日が始まっていく。
・・・さて、私も時間がないみたい。
・・・そろそろ行かなきゃ。
・・・あ、お父さんだ。迎えに来てくれたんだね。
・・・そろそろ私もあの世に帰らなきゃ。
・・・お兄ちゃんが元気にやってるみたいで安心したよ。
・・・さよなら、大好きなお兄ちゃん。
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詩子「え?今回も詩子でぽん!Rはお休みなの?」
しーど「だって明日早く家を出なきゃいけないんだもん」
詩子「ちょっとくらいいいじゃない」
しーど「だめ!ほんと忙しいんだから。おかげでしばらくインタネ出来そうもないよ」
詩子「じゃぁ、しばらく他のみんなのSSを見ることができないの?」
しーど「そういうことになるな・・・(泣)」
詩子「で、どの位の期間?」
しーど「一週間くらいかな・・・」
詩子「たったそれだけ?そのくらい我慢しなさいよ」
しーど「うぅ・・・、わかりました・・・」
と、いうわけでしばらくお別れです。
作品リレーもすぐに参加したかったけどなぁ・・・。非常に残念です。
で、こういう状態ということで今回は感想もパスです。ごめんなさい!
ではまた一週間後くらいに会いましょう!さようなら!!