先生がぱたんと主席簿を閉じる。
そして背中を向けた瞬間・・・。
オレは猛然とダッシュして、そのまま後ろのドアから外に出た。
住井もそれにつづく。そして少し遅れて七瀬、長森、椎名、茜の順に続く。
1階ではすでに澪がスタートを切っていた。
髭がなにか言っていたが振り返ることなく廊下を走り抜ける。
・・・この勝負負けるわけにはいかない。
事の発端はこうだ。
うーん、みさき先輩と勝負をすることにになってしまったが、2人じゃ物足りない。
もっと面白くなければ・・・。
浩平「・・・ということなんだ。どうだみんな」
椎名「ぐー」
茜「・・・嫌です」
澪『や』
長森「浩平、だめだよ。せっかく彼女を作るチャンスなのに」
七瀬「乙女はそんなことやらないわ」
住井「いいパンチだ、相棒」
わけわからん。
浩平「よし、わかった。1番最初についたやつには好きなものをやろう」
椎名「・・・てりやきバーガー」
茜「・・・山葉堂のワッフル」
澪『スケッチブック1年分』
長森「・・・集めてもらえる高級ディッシュ応募券10点分」
七瀬「・・・にしきのあきらのサイン」
住井「・・・主人公の座」
それだけは・・・。
・・・ということなのだ。(単純すぎ)
人がまばらに歩く中を颯爽と駆け抜ける。
殆どの生徒はまだ教室から出てもいない。
直線コースを徐々に加速する。
後ろのやつらにはかなりの差をつけた。
このままコーナーに突入だ。
って滑る滑る・・・。
床には油がまいてあった。
そう、これはオレがまいたものだ。
浩平「しまった、忘れてたぁぁぁぁぁぁぁ!」
すべるすべる。
オレはとっさに近くにいた生徒をつかむ。
だが止まらない。
詩子「なんでそうなるのぉぉぉぉぉ・・・・」
オレたちはそのまま廊下の端にある窓から転落した・・・。
住井「ふっ、さらばだ浩平」
直線後のコーナー。
外側から入りスピードを殺さずに曲がりきる。
見事なアウト・イン・アウト。
住井(よし、いける)
そう住井は思った。
しかし3階へと通じる階段をその視界にとらえた瞬間・・・。
どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん。
床からの爆発に住井が吹っ飛ぶ。
住井「主人公の座がぁぁぁぁぁぁぁ!」
住井の身体は近くの職員室のドアをつきやぶり窓の外へ消えていった・・・。
七瀬「地雷?やるわね・・・」
おさげに椎名をぶらさげた七瀬が呟く。
階段は跡形もなく吹っ飛んでいた。
近くで澪が丸焦げなうえ、髪がアフロな状態で発見された。
1階から上がってきたところをやられたらしい。
もう長森は半泣きだ。
茜「・・・勝負はこれからです」
そう言ってもうひとつある階段にむかって走り出す。
七瀬「おくれてたまるか。こん畜生ぉ」
そう言って、七瀬も走り出す。恐い。
乙女は目的を達成するためなら鬼にもなるのか・・・。
だが!!
びきぃ・・。
七瀬「ぐあぁ・・・」
長森「どうしたの?」
七瀬「じ、持病の腰痛が・・・」
椎名「みゅー・・・」
長森「七瀬さんだいじょうぶ?」
七瀬「・・・茜を行かせるわけにはいかないわ。これだけは使いたくなかったけど・・・」
がしっ。
椎名「みゅっ?」
長森「え?繭をどうするの?」
七瀬「大リーグボール89号だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
長森「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」
七瀬が砂埃をあげつつ、ほぼ地面と直角に足を上げる!
画面がフラッシュする!!
ぴかぴかぴか・・・・。
注@テレビを見るときは部屋の電気を明るくして離れて見ましょう。
七瀬「ふきとびやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
どうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・。
椎名「みゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・」
どかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
学校が震える。窓ガラスがきらきら光る雨を降らす。
茜「・・・すごく痛いです」
ばたっ。
繭「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
七瀬「やったわ・・・。ぐっ・・・」
長森「どうしたの、七瀬さん!」
七瀬「・・・股、裂けた・・・」
長森「・・・」
その頃屋上では・・・。
みさき「浩平君、おそいなぁ。どうしたんだろ?」
その頃浩平は・・・。
詩子「今日の夕日は何点?」
地面にめり込んだ詩子が聞く。
浩平「89点だ」
頭を地面に突っ込んだままの浩平が答える。
詩子「辛口のあんたがめずらしいわね」
浩平「まぁな・・・」
不思議なくらい赤くきれいな夕日の中、浩平は意識を失った。
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どーも、おはこんばんちわ(おはよう、こんにちわ、こんばんわ)しーどりーふです。
おもしろかったでしょうか?自分ではがんばったつもりです。
次はカプチーノな朝 みさき編を出すつもりです。
では感想です。(初めて書きます。あまりすごいことはかけませんが許してください)
注@全部は無理なので一部だけ。
@WIL YOU様 白い境界線とチェンジ!(最初編)とがんばれ!熱血教師高槻君2
感想ありがとうございました、はじめてもらったので感動です!(うれし泣き)
ところでほんとにこれ書いてる人同一人物ですか?
こんなお笑い物とシリアスものを両方かけるなんてすごいです。
ぼくもシリアスもの書きたいです。
茜「・・・宗一郎君きびしいです」
1話完結をモットーにですか・・・。
ぼくは長いの書けないからなぁ。一度でいいから「次回に続く」とかやりたいです。
ところで3つともつづくんですよね?
茜「・・・次、見たいです」
@藤井勇気様
笑いをとりつつキッチリ締める。すごいです。七瀬に関わらずぼくはシリアスなのが書けません。
とってもうらやましいです。友達にみさき先輩のシリアスなのを頼まれたんだけどなぁ・・・。
茜「・・・うらやましいです」
@いちごう様 日常ものがたり第五話
前のやつがわからないです。こんどりーふ図書室で見てきます。
茜「・・・ごめんなさい」
@智波様〜きずな〜
シリアスです。ぼくにはむりです。
「お好み焼き食べに行こうな」はしみますね。
茜「・・・心にしみます」
@セラくん様 アイスクリーム・・もうとけちゃったよ
うーん。みさきさんネタ。シリアス。
僕の求めてるものここにありってかんじですか?
みさきさんつよいね、よくやったってかんじです。
茜「・・・感想苦手です」
@火消しの風様 僕の描いた未来のシナリオ
ゲームの中でもみさおのシーンはぐっとくるものがありました。
シュンくんでましたね。この人を使った話はぼくには書けません(難)。うらやましいです。
茜「・・・精進します」
@静村 幸様 お気楽即興小説「きもだめし」と夏の日
季節が夏ですからね。いいですね季節にぴったりあってて。
ところできもだめしのほうは茜はいつでるんでしょうか。たのしみです。
茜「・・・楽しみにしてます」
@GOMIMUSI様
少女っていうのはみさおですよね?
茜「・・・むずかしいです」
@雫様 折原少年の事件簿
はなしのテンポがいいですね。こういうテンポがあるから笑えるんだろうな。
勉強になりました。しかし、犯人が茜だったとは・・・。
茜「・・・サインください」
@だよだよ星人様 詩子...その愛
<自主規制>のタイミングがほんとにいいですよね。
想像して鼻血でました。またお願いします。
茜「・・・嫌です」
@ここにあるよ?様 先輩とのデートその一
海か。結局今年もいかなかったなぁ。(5年くらい行ってない)
先輩と浩平が電車に乗って海を見てる光景が目に浮かびますね。
茜「・・・髪が重くて泳げません」