カプチーノな朝 澪編 投稿者: しーどりーふ
カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く陽光。
長森「ほら、起きなさいよーっ!」
浩平「うーん・・・」
長森「まったく、相変わらずだよね、浩平は・・・」
浩平「ぐー・・・」
長森「もう放っておこうかな。浩平もやっと、わたしのお節介なんていらなくなったみたいだし」
浩平「・・・・・・え」
枕に埋めたままで顔を長森のほうへと向ける。
浩平「・・・いま、なんつった」
長森「ん?もうわたしのお節介はいらんないよねって」
浩平「どうして・・・」
長森「しっかりしてそうだもん。上月さんって」
浩平「・・・ど、どうして知ってんだ、それ」
長森「雰囲気でわかるよ」
まさか、この鈍感な長森が気づいていたとは・・・。
こいつにバレてるってことは、それこそ学校全体に知れ渡っているぐらいとも
錯覚するぞ・・・。
長森「ここから家遠いのかな?私の代わりに起こしにきてくれないのかな?」
澪に起こされるだと・・・?
そんなもの想像するだけで恐いぞ・・・。

カシャアッ!
いつものようにカーテンの引かれる音と、そして目の奥を貫く陽光。
バコバコ・・・。
浩平「いていて。そのスケッチブックで叩くな。もっと大事にしろ」
『おきて』
浩平「ぐー」
バコバコ・・・。
浩平「わかった、わかった。起きるよ」
澪「・・・・・・」
うん、うん。
浩平「じゃ、とりあえず制服とってくれ」
澪「・・・・・・」
はい。
浩平「なんじゃこれ」
そう、制服の袖がまるで「いったんもめん」のごとく
伸びきっていたのだ。
『掛かっていた制服を見たらつい・・・』
浩平「はぁ・・・、もういい。めしだ、めし」
ずりずりずり・・・・。

浩平「・・・どうして朝からラーメンなんだ、由起子さん」
キッチンにはラーメンが置いてあった。
浩平「落ちが見え見えじゃないか」
『もってくるの』
浩平「やっぱりか」
澪がテーブルに持ってくる。
・・・がしゃん。
やけに景気のいい音がしてオレの頭にどんぶりがのっかった。
浩平「冷めてたのが唯一の救いだ」
『そうなの』
浩平「あ、あれ」
澪が小首を傾げてオレを見てる。
実はこのとき大変な事が起きていたのだ。



七瀬「なにそれ」
浩平「どんぶりだ」
長森「・・・・なんでかぶってんの」
浩平「・・・・取れない」


はじめまして、しーどりーふです。
なんとなく書きたくなってなんとなく書いてしまいました。
他のキャラの分も書く予定です。
がんばって書くのでよろしくおねがいします。